子どもが小さいうちは、子どもの友だち付き合いには、保護者がつきもの。バレンタインデーやホワイトデー、お誕生日といったプレゼントのやりとりは特に、保護者の価値観が大きく影響します。価値観の違いでモヤッとする事例について、ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにうかがいました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)「バレンタイン」「ホワイトデー」でトラブルに…
毎年、バレンタインに同じマンションの仲のよい男の子たちにチョコレートをあげるのを楽しみにしている娘。昨年のバレンタインをあげたあとに、女の子のママ友から「やめてほしい」とやんわり注意されてしまいました。ホワイトデーで、うちの娘がいろいろいただくのが、ママ友としてはあまりよい気持ちがしないようで…。確かにそうかもしれませんが、娘が楽しみにしているイベントなのに、ずいぶん勝手なことを言うなと思ってしまいました。こんなとき、どう対応すればよいのでしょうか。
なかさとさんのアドバイス
お子さんの気持ちを一番に尊重してほしいと思います
「やめてほしい」だなんて、なかなか厳しいですね…個人的には、1年に1回のすてきなイベントですし、お子さんの気持ちを尊重してあげてほしいと思います。ケースバイケースですが「今年は、一緒にあげることを誘ってみる」とか「女の子にも友チョコをあげる」なども考えたりしましたが、逆効果な気もしますし、そもそもそんな気持ちになるのは難しいですね。
今年、またお相手ママに同じように注意されたら「昨年、同じことをおっしゃられたときに、家族で話し合いをしました。そのうえで、親としては今後も娘の気持ちを大切にしていこうということになりました。ただし、もしマンションから禁止されるようなことがあれば、そのときはきちんと守ります」とハッキリ伝えていいと思います。もし、ホワイトデーに男の子からプレゼントをもらうことがあれば、お子さんにさりげなく「おうちに帰ってゆっくり開けようか」と声かけをするなどの配慮をすれば、問題ないと思いますよ。
事例2)お誕生日のプレゼントの習慣が憂鬱
5人の仲良しグループで、毎年お誕生日にプレゼントをし合うのを習慣にしています。1人のママ友が最初にはじめて、それからなんとなく習慣になっているのですが、正直ちょっと負担です。1000円前後の安価なものだとしても、毎回何を買おうか悩むし、子どもたちというよりも、ママ友のお付き合いでプレゼントし合っている雰囲気。思い切って「来年から廃止しない?」と持ちかけようか悩んでいますが、どのように話すと角がたたないでしょうか。
なかさとさんのアドバイス
廃止を提案する前に、代替案を提示してみては?
もともと「プレゼント交換」は、好き嫌いが分かれる行為ではないかと思います。そこまで親しくもない間柄なのに高価なプレゼントをもらったり、当然もらえると思っていた相手からは何もなし…なんて経験、ありませんか? さほど関係性が深くないママ友と、プレゼント交換に関して価値観の相違があるのはつらいですよね。
とはいえ、いきなり「廃止」を切りだしてしまうのは少し危険な気がします。ほかのママたちは純粋にプレゼント交換を楽しんでいる可能性もありますし、何よりお子さんへの影響を最大限に考慮する必要があります。まずは子どもたちの成長を理由に「プレゼント交換の代わりに、1年に1回記念に遊園地に行かない?」とか「せっかくだから、毎年おそろいのグッズをそれぞれ1つずつ買うのはどう?」など、代替案を提示してみるのはいかがですか?
それでも難しい場合には、プレゼント交換に関してはグループを抜けることを検討してもよいかもしれません。
次回は2月27日の予定。テーマは「子どもの付き合いとママ友の付き合い」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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