ママ友の言葉にぐさり!マウンティングから自分を守る方法 【教えてトラブル対処法*専門家に聞きました*】

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前回に続き、「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主催のなかさとさんにお話しを伺いました。今回は、ママ友からの言葉がつらくてお付き合いするのが苦痛になってしまった2つの事例についてです。

イラスト/やまぎしみゆき

目次

事例1)Eちゃんママ「『赤ちゃんみたい』と馬鹿にされてショック」

まもなく3歳になる娘を、近所の公園に連れて行ったときのこと。
公園でときどき顔を合わせて仲良くなった、同い年のHくんとママが来ていました。

子ども2人が一緒におままごとをして遊んでいたとき、娘のしぐさを見ていたHくんママの言葉にグサッ…。
「Eちゃんて、なんかヨチヨチしていて、赤ちゃんみたいでカワイイよね。うちなんて、完全に『幼児』だよ」

娘は、つかまり立ちも、歩き始めるのもみんなより遅かったため、多少歩き方がヨチヨチしているのも仕方がないことなのですが、改めて他人から言われるとショック。
悪気がないのは分かっているのですが、こういうさりげない一言がHくんママは多いのです。

私は、「そ~かな」くらいしか言い返せませんでした。
あの一言で、近所の公園に行くのに気が重くなってしまいました。
この気持ちどうしたらいいでしょうか。

なかさとさんからのアドバイス)
「無関心」を装って遠ざけましょう

いわゆる“マウンティング”ですね。「ヨチヨチかわいいね」とほめているように見せかけて、さらっと自分の子どもの成長を自慢されているように感じ、気分が悪いのは当然です。

返答ですが、「そ~かな」だけで大正解!マウンティングママに反撃したり逆に褒めたりすることはご法度です。お相手の闘争心に火をつけてしまい、マウンティング合戦になりかねません。

このような発言が始まったら、まともな返答はせずに「ふぅ~ん」「へぇ~」など、あまり興味がなさそうに返事をします。マウンティングママを撃退する最大の手段は“無関心”。叩いても響かなければ、「つまらない人」と向こうから去ってくれるかもしれません。

自分と相手を比べないこと

マウンティングは無意識にしてしまうことも多く、自分自身も気づかずに発言している可能性があります。ママ同士の会話は内容に十分注意を払い、自分と相手、あるいは子ども同士を比べることや、お相手ママの子どもに関する発言は極力避けたほうが無難です。

事例2)Aちゃんママ「ママ友たちの命令口調にげんなり」

年長の子どもを持つ私は、卒園式のあとの謝恩会の係になりました。
係は私と、IくんママとYちゃんママの3人。特に仲が良かったわけではなく、係になったのをきっかけに話すようになりました。

係の仕事といえば、日時を決めて会場をおさえる、謝恩会の内容を考える、軽食を手配する、飾りを準備する、卒園の記念品を決めて手配する、たくさんあります。そして当日は、会場の飾りつけもあります。

3人とも働いているので、打ち合わせはだいたい週末の夜。ファストフードか居酒屋です。
最初は、役割分担を決めるとき、2人から「私、旦那の友だち経由で軽食が7割負担で手配できるよ」とか、「印刷やさんに知り合いがいるから、記念品に名前を入れる業者がわかると思うし、安くなるかも」などと言ってもらって、とても心強かったのですが、

回を重ねるにつれ、「会場は決まっているから、Aちゃんママは早く園の先生たちに都合を聞いて、日時を決めてよ」とか、「会場の飾りつけをどうするか、次までに考えてきて」など、私に対する2人の言葉が命令口調になってきました。しかも面倒なことばかり押し付けられている気がします。

私だって会社を休んで会場候補の下見に行ったし、予算内で作れる記念品を探して保護者に意見を聞いたりなど、動いているのに。
卒園までまだ数ヶ月あるし、小学校も一緒だし、まだまだこの付き合いが続くと思うとつらいです。助けていただきたいです。

なかさとさんからのアドバイス)
自分がやっていることをアピールして

謝恩会に限らずPTAやクラス役員などで問題が起きる原因のひとつとして、リーダーが曖昧なまま仕事が進んでしまうことが挙げられます。
その結果「誰かがやるだろう」「面倒なことはやりたくない」と逃げ回るママが現れ、トラブルに発展してしまうのです。

役割分担を決める際は、自分ができることは率先して手を挙げましょう。自分の役割を周囲に明確に示すことがポイントです。“場を仕切ったり目立ったりすることは苦手だから得意なママに任せて、自分はフォローに徹しよう”とすると、誰もやりたがらない仕事が回ってくることになりかねません。

命令口調のママたちには、自分のやった仕事をその都度「会場を見てきたんだけど良かったよ」「調べたんだけどこんな記念品はどうかな?」など、細かく伝えたり意見を聞いたりしましょう。「明確に何かをしている人」には、追加の仕事は頼みづらいものです。

「なんて損な役回り」と受け入れると意外と楽になります

謝恩会は、我が子がお世話になった園や先生たちに感謝を示す、最後の機会となります。損な役回りだなと思っても、「今回だけだから」と割り切ってさっさと引き受けてしまうほうが楽な場合もあります。気持ちを切り替えて、今回の経験を小学校以降の役員で活かしましょう。

この記事の監修・執筆者

ママ友トラブルフォーラム ママ友110番主宰 なかさとさん

ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。

HP
https://mamatomo110.com

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