【子どもの集中力を高める】おすすめの習い事&集中力がアップする生活習慣

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「うちの子は何をするにも集中が続かない」「落ち着きがなくて心配」と子どもの集中力が続かないことに頭を悩ませている保護者も多いのではないでしょうか。集中力は学校の授業や習い事のレッスンなど、多くの場面で必要となります。

そこで今回は集中力アップに効果がある習い事をご紹介します。実際に子どもを習い事に通わせているママライターの体験談もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。また、生活習慣を改善し集中力をアップさせるコツもいっしょにご紹介します。

文/マムズラボ

目次

子どもの集中力を高められる習い事8選

子どもの個性をのばし、子ども自身のチャンスを広げられる習い事。習い事にはさまざまな種類があり、身につく技能にも違いがあります。その習い事の中から、とくに集中力を高められると人気の習い事を8つご紹介します。

【小学生に人気の習い事オススメ6選】選ばれる理由や特徴を徹底解説はこちら!

ピアノ

音楽関連の習い事の中でも、ピアノは昔から人気の高い習い事です。

ピアノは、手の指をすべて使い、楽譜どおりに鍵盤をおさえるだけでなく、足でペダルを踏む動作もあり、体全体を使って演奏する必要があります。手の指、足をそれぞれ別々に動かすので、相当の集中力が必要になりますまた、小さな子どもにとっては、ピアノの前にじっと座っているだけでも集中力が鍛えられるでしょう。

ほかにも、ピアノを習うことで、曲の世界観を伝えるための表現力の向上や楽曲を分析する力、即興演奏などのスキルを身につけることができます。また、ピアノ教室によっては定期的に演奏会を開催しているところもあり、発表会という目標に向かって計画的に努力する「計画力」も身につきます。音感やリズム感、楽譜を暗記することによる記憶力の向上といったさまざまなメリットも期待できる習い事です。

そろばん

繰り返し計算をするそろばんも、集中力や忍耐力が養われる習い事です。そろばんを習うことで、数学や算数の基礎となる計算能力が身につきます。また、そろばんには階級ごとに試験があり、合格するごとにステップアップしていきます。階級が上がるごとに保護者や先生からほめられ、自己肯定感アップや自信にもつながるでしょう。

さらに、そろばんの試験では、時間内に多くの計算問題を解く必要があり、集中力が必要となります。そのため、そろばんを習っているうちに自然と集中力や記憶力、瞬時に問題を読み取る情報処理能力なども養われます。

書道

小学校から始まる毛筆の授業。習字は小学校で学ぶ日本の伝統文化のひとつです。文字の形、大きさ、バランスすべてに気を配り、お手本どおりに字をそっくりまねることで、ひとつのことに集中する力が育まれます。また、根気よく練習することでコツコツとやり抜く忍耐力も身につき、きれいな字を書けるようになるでしょう。

集中力や根気強さ以外にも、書道教室に通うことによって正しい座り方や正しい筆の持ち方、授業態度といったしつけの面でも身につくことが多いと人気の高い習い事です。

スイミング

小学生の習い事として人気のあるスイミング。スクールバスが運行されていたり、近所のスポーツジムに併設されていたりすることもあり、気軽に通わせられると保護者からも人気です。

泳ぐ動作は、日常での動きとはまた違った動作が必要となります。そのため、泳ぎの動作一つひとつに集中する必要があるので、集中力が鍛えられるでしょう。

我が家の子どもは小学校に入ってからスイミングに通い始めました。入学当初は落ち着きがなく、家で宿題をするにもひと苦労でしたが、最近では自分でぱっと気持ちを切り替えて取り組む姿がみられるようになり、集中力がついたなと実感しています。

また、集中力が鍛えられるだけでなく、「水を怖がらなくなる」「基礎体力がつく」「空間把握能力が身につく」といったメリットも多くあります。

囲碁

囲碁は子どもの習い事としてはマイナーですが、近年若手プロ棋士の活躍がニュースでも聞かれ、徐々に注目を集めています。囲碁は集中力トレーニングにも効果のある習い事で、とくに対局中は基盤にのみ集中するようにと教えられることもあって、集中力が鍛えられます。

囲碁の対局時間は一般的に約1時間〜1時間半ですが、タイトル戦ともなると2日がかりで打つこともあります。長い時間、目の前の盤上で自分と相手の碁石を観察し「ひとりで考えて戦術を練ること」を繰り返し行う囲碁は、集中力が重要です。ピアノやそろばんでは瞬時に判断して動く瞬発力や反射力が求められますが、囲碁では深く思考し、長時間集中して考え続ける力が必要となります。

また、囲碁は対局を通じて、さまざまな局面での勝ち筋を考え続けないといけないため、思考力トレーニングに適しているといわれています。そのため、囲碁で学べるメリットを考慮し、授業として取り入れている小学校もあります。集中力や思考力が鍛えられる囲碁も、オススメの習い事のひとつといえるでしょう。

ダンス

2008年から中学校で必修化されたダンス。小学校学習指導要領にも「表現運動」としてダンスが組み込まれ、子どもたちは9年間を通してダンスを学ぶことになります(※1)。

ダンスと一言にいってもヒップホップやストリート、ジャズなどさまざまな種類がありますが、どのダンスでも練習の基本は先生の言うことを聞き、動きを見てまねることです。動きをまねるには、目で見るだけでなく、耳で音をしっかりと聞き、タイミングを身につけ表現する必要があるため、見聞きしたことを表現する能力も求められます

短時間で振りつけを覚えるレッスンでは、このようなインプットとアウトプット作業を繰り返し行っていく必要があり、ダンスを踊れるようになるまでには相当の集中力が必要になるといえるでしょう。

また、ダンスの種類によっては激しく動く場合もあるため、ケガを防ぐためにも柔軟性を重要視している教室もあり、柔軟性も鍛えられます。そのほか、人前でダンスをすることで自信がついたり、同じ教室の仲間とダンスをすることで協調性も養われたりするでしょう。

初めはリズムに乗って身体を動かしたり、基礎的な振りつけを覚えたりすることからスタートするため、運動が苦手な子どもでも始めやすいです。集中力を鍛えるとともに、さまざまなメリットを得られる習い事のひとつといえます。

ボルダリング

ボルダリングは、岩や人工の壁面などを登るスポーツです。ボルダリングを習うことで、子どものスポーツ活動に求められる「バランス能力」「リズム能力」「空間認知能力」「調節能力」「動作変換能力」が向上したり、「非認知能力」がはぐくまれたりするといわれています。

実際のレッスンでは、ゴールを達成したり、高タイムを目指したりするなどの目標をクリアするために、重心の位置や手足の使い方、ルートの選び方などの戦略を思考し、体と心をコントロールすることが求められます。また、安全性も求められるため、注意力を保ちながら実際に体を動かすことで、集中力が育つといえます。

プログラミング

2020年度から小学校で必修化され、2025年からは大学入学共通テストにも導入されることが決まっているプログラミング。学校でのカリキュラム再編を受けて、習い事としての人気も上昇しています。

「プログラミング」と聞くと、特殊なプログラミング言語の習得をイメージする人も多いと思いますが、プログラミング学習の目的は言語スキルの習得ではなく「問題を解決するために、自分でゴールまでの道筋をたてて実行する力を養うこと」です。決められた時間内でトライアンドエラーを繰り返し、目標を達成していくため子どもは達成感を得やすく、夢中になって取り組むうちに集中力が自然と身につくでしょう。

また、単純にプログラミングのスキルを身につけるだけでなく、作りたいシステムの企画を考えたり、実際に作ったシステムを人前で発表したりする教室もあります。そのような教室に通うことで、企画力やプレゼン力も身につくでしょう。

筆者の子どもも小学校での必修化を受けて、今年からプログラミング教室に通い始めました。初めは慣れないパソコン作業に苦戦していましたが、制作したロボットが思いどおりに動いたり、「作りたい!」と思ったゲームが作成できたりすることで、楽しみながら没頭して取り組むようになりました。子どもの集中力が続かないと悩んでいる方は、プログラミング教室もオススメです。

子どもの集中力がアップする生活習慣とは?

ここまで、集中力を鍛えるために効果的な習い事をご紹介しました。しかし、集中力アップをめざすには習い事だけでなく、日ごろの生活習慣も大切です。

ここからは、集中力アップをめざすために心がけることについてご紹介します。

しっかり睡眠をとり、生活リズムを整える

大人も睡眠不足だと集中力が続かなくなるように、子どもが集中するためにも十分な睡眠時間を確保することが大切です。6歳から13歳までの子どもは9〜12時間が適切な睡眠時間であるといわれています(※2)。

子どもの睡眠時間が不足することで、骨や体の形成を促進する成長ホルモンの分泌が低下し、セロトニンという精神を安定させるホルモンの分泌も減少することがわかっています(※3)(※4)。

睡眠時間が確保された安定した生活リズムをつくることで、頭がすっきりして集中力アップが期待でき、セロトニンの分泌がますます助長され、集中力が保たれやすいよりよい生活サイクルの形成につながるでしょう

集中できる環境をつくる

生活リズムを整え、睡眠時間をしっかりと確保していても、どうしても集中力が続かないというときもあるでしょう。集中力が途切れたときには何が原因で途切れたのかを分析し、原因を突き止め、改善することも大切です。集中できない原因として、下記のようなものが挙げられます。

集中できない原因例
・テレビの音やきょうだいの声など周囲の環境が騒がしい
・やっていることに興味が持てない
・悩み事など精神的な問題で集中できない、など

子どもは周囲の環境に敏感で、環境次第で集中できたり、だらけてしまったりするものです。

子どもの様子がいつもと違う、ソワソワしているなど違和感を持ったら勉強の手を休め、一度子どもの気持ちと向き合って上記のような原因を改善できる環境をつくることをオススメします。

生活習慣と習い事で子どもの集中力を鍛えよう

本記事では集中力のつく習い事や集中力アップをめざすために心がけることについてご紹介しました。どの習い事も簡単に集中力が身につくわけではなく、練習を積み重ねることで徐々に集中力が身についていきます。

ですが、子ども自身が興味のないことをずっとさせることは逆効果となる可能性があります。常に子どもの様子を観察しながら、大人もいっしょに楽しんで取り組むとよいでしょう。また、生活習慣や環境づくりに気を配ることも大切です。家族で協力しながら、子どもの集中力アップをめざしてくださいね。

【引用】
(※1)文部科学省「学校体育実技指導資料第9集「表現運動系及びダンス指導の手引」」
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/jyujitsu/1336654.htm
(※2)阪野クリニック「小学生は何時間眠ることが適切か?」
https://banno-clinic.biz/elementary-school-children-sleep/
(※3)秦野市「子どもの睡眠~成長ホルモンが作用~」
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000002767/simple/02suimin1-1.pdf
(※4)全日本民医連「特集2 子どもの睡眠不足はなぜ悪い? 夜更かしっ子大国、日本 生活習慣病、イライラ、学力低下招く」
https://www.min-iren.gr.jp/?p=4711

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