【消毒剤の誤飲で中毒症状に?】子どもの誤飲・目に入る事故に注意

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【消毒剤の誤飲で中毒症状に?】子どもの誤飲・目に入る事故に注意

新型コロナウイルス感染症の影響で、アルコール消毒はすっかり習慣化しましたね。
「消毒にすっかり慣れているから」「自分でしたがるから」と、最近はついお子さんから目を離してしまいがちではないでしょうか?
保護者のかたが目を離した隙にお子さんが消毒容器を覗き込んで、消毒剤が口に入ったり、顔にかかってしまったりと、ヒヤリとする事故が全国で発生しています。

今回は、消毒剤・除菌剤による事故が起こるとどうなるのか、どうすれば防げるのかについてご紹介いたします。

文/マムズラボ

目次

消毒剤・除菌剤の危険性

消毒剤・除菌剤の危険性

先日、園児が手指消毒用のアルコール消毒剤をなめて「急性アルコール中毒」になり、搬送されたというニュースが話題となりました。

また、日本中毒情報センターにはアルコール消毒剤や除菌剤が眼に入ったという相談が寄せられており、注意を呼びかけています。

誤飲するとどうなるの?

子どもはアルコールを分解する機能が未発達です。
消毒剤の成分や濃度はさまざまなものが販売されていますが、子どもの場合は誤飲すると成分や量によってはひどい中毒症状が出る可能性があります。

また、誤飲によりめまいがしたり酩酊状態になってしまうと、転倒し頭や顔を打って怪我をする恐れもあるので注意が必要です。

消毒剤の誤飲は保護者の見えない場所で発生していることが多く、子どもがどのくらいの量の消毒剤を飲んだかわからないケースがあります。
一口以上飲んだと思われるときは、誤飲した消毒剤の容器を持って、すみやかに病院を受診しましょう。

判断に迷った場合は、日本中毒情報センターのホームページをご参照ください。
実際に急性中毒の事故が発生している場合に限定し、日本中毒情報センター「中毒110番」に電話して相談することができます。

消毒剤が目に入るとどうなるの?

消毒剤や除菌剤が目に入ると痛みや刺激を感じたり、炎症を起こしたりすることもあります。

目に入ってしまった場合は、目をこすらないように注意し、直ちに洗眼してください。
その後、まだ痛みや充血、かすみなどの異常がある場合や、目を洗うことが難しい場合などは、混入した製品を持参し病院を受診することをおすすめします。

子どもに安全な環境を作るために注意したいこと

子どもに安全な環境を作るために注意したいこと

消毒剤・除菌剤の誤飲や眼に入る事故を防ぐため、以下の点に注意して子どもにとって安全な環境を作りましょう。

・消毒剤・除菌剤は、使用方法、有効成分、濃度、使用期限などを確認し、情報が不十分な場合には使用を控えましょう。なお、手や指の消毒には、石けんやハンドソープを使った丁寧な手洗いを行うことで、十分にウイルスを除去できます。
・ご家庭では、消毒剤や除菌剤は子どもの手の届かないところに保管しましょう。
・携帯用の容器で持ち歩く場合は、幼い子どもが簡単に取り出せないように、かばんの中にしまうなどの工夫をしましょう。
・設置型の消毒液ディスペンサーは、子どもが近づかないように注意しましょう。特に自動で薬液が噴霧されるタイプのものは子どもが興味本位で触らないように言い聞かせましょう。使用する際は、そばに人がいないことを確かめ、噴射方向を確認してから使用しましょう。

消費者庁『Vol.583 消毒剤・除菌剤の取扱いに留意しましょう。誤飲や眼に入る事故の発生が続いています!』

最近はキャラクター柄の携帯用容器も販売されていますので、お子さんは「触りたい」と手を伸ばしてしまうかもしれませんが、消毒剤の容器をひとりで触らせないように注意しましょう。

また、店舗などに設置されている消毒剤ディスペンサーと子どもの顔が同じくらいの高さだと、消毒剤が顔にかりやすくなってしまいます。
特に、感知式の自動で消毒剤が噴霧されるタイプを覗き込んでしまうと、目に入ったり頭から被ってしまったりと危険です。

お子さんがひとりで近づいたり、興味本位で触らないように普段から保護者のかたが言い聞かせることが大切ですね。
また、大人のかたが使用する際も、周りに人がいないこと、噴射方向を確認してから使用しましょう。

消毒剤・除菌剤の事故事例 編集部員のヒヤっとした体験

消毒剤・除菌剤の事故事例 編集部員のヒヤっとした体験

子育て中は「まさか!」という予測しきれない出来事がたくさん発生しますよね。

編集部員も、先日ヒヤリとする場面に遭遇しました。
とある飲食店で、母親が2歳くらいの子どもと赤ちゃんを連れていました。
母親が赤ちゃんを抱っこし、レジで注文している間に2歳の子がひとりで、入口の消毒剤のところへ戻り、消毒剤の容器を触って遊んでいたようです。

2歳児の「あー」という声に気づいて、周りの大人が制止しましたが、周りには消毒剤が広がっていました。
幸い消毒剤が眼に入ったり口に含んだりした様子はなく、大事には至りませんでしたが、ヒヤッとした瞬間です。

消毒剤をプシュっと押す感覚が、子どもには楽しいようですが、興味本位で触らないように言い聞かせることが必要ですね。

事故が起きないことがいちばん良いのですが、万が一起きてしまった時は、保護者のかたは焦らずに落ち着いて状況確認や洗浄などを行い、中毒110番へ相談をしたり病院へ連れて行ったりしましょう。

<出典>
消費者庁消費者安全課「Vol.583 消毒剤・除菌剤の取扱いに留意しましょう。誤飲や眼に入る事故の発生が続いています!」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20220228/
日本中毒情報センター「除菌剤・消毒剤が眼に入る事故に注意しましょう」
https://www.j-poison-ic.jp/report/eyeexposure202102/
神奈川県衛生研究所「アルコール消毒液の誤飲や眼に入る事故にご注意ください!」
https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/0004_topics/220512_shodokuekijiko.html

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