働くママが増え、専業主婦の数が激減しているといわれている昨今、働いていないことで、なんとなくうしろめたさを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、専業主婦だって立派なお仕事。引け目を感じる必要はありません。気まずい思いをしたときの対処法を「ママ友トラブルフォーラム ―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにうかがいました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)同じマンションのママ友トークが気まずい…
同じマンションに入園前からのママ友グループがあります。週末に誰かの家にお邪魔しておしゃべりを楽しむことがあるのですが、実はそのなかで、専業主婦は私一人。それぞれの仕事トークが多く、最近ちょっと集まりがつまらなくなってきました。みんなが仕事の話で盛り上がっているときに「あ、ごめんね」と言われて、気まずい空気が流れることも。私の思い過ごしかもしれませんが、なんとなく場違いのような…。次のお誘いがあったら断りたいのですが、どうするべきか悩んでいます。
なかさとさんのアドバイス
無理におつき合いを続けなくてもだいじょうぶ
同じマンションに同じ園・・・共通することがあったとしても、それ以外はバラバラなことって多いですよね。今回のような仕事に関すること以外にも、親との同居や、パパが単身赴任でワンオペ育児をしている…などなど。それぞれ生活環境も違いますから、つねに同じリズムやテンションで接することができないのは当然です。
つまらないな、と感じるのであれば、おつき合いを無理に続けなくてもいいのでは? 長いつきあいのママ友は大切ですが、合わないと感じながら固執する必要はありませんし、個人的には友だちってどんどん変化してもいいのだと思います。(それは、働く・働かないにかかわらず)
「みんなに触発されて、私も外とつながろうと思ってパパが子どもを見てくれる週末に勉強しようと思うんだ」などポジティブな理由で少しずつフェードアウトしていく方法が無難です。廊下ですれ違う際は、これまでどおり笑顔での挨拶も忘れずにしてくださいね。
事例2)専業主婦は暇じゃない!
小学校のママ友親子でクリスマス会をすることになりました。場所を借りて、お菓子や小さなプレゼントを用意するのですが、場所の予約からお菓子の買い出しまで、私が1人ですることに。「あとで精算させてね」と言われても、なんだかちょっと納得いきません。他のママは、当日の飲み物を用意してくれるようなのですが、負担が違いすぎる気が…。実は、4人グループのなかで私だけ専業主婦。確かに気を使って「私、時間があるから準備できるよ」と言いましたが、社交辞令です。次に集まるときもまた準備を押しつけられそうで心配です。私の気持ち、みんなに話したほうがよいでしょうか。
なかさとさんのアドバイス
今回は有言実行を。次回からあらためて要望を話しましょう
ママ友とのおつき合いに限らず、「やります」と発言したあとに「実は社交辞令だった。自分ばかり押しつけられて、不平等ではないか」というのは、周りの理解はなかなか得られないもの。ママ友たちに「察して」もらうには難しい要望だったのでしょう。働くママたちを思いやってはみたけれど、想像以上に負担だったのですね。複雑なお気持ちかと思いますが、今回はお子さんの楽しそうな笑顔を思い浮かべながら、なんとか有言実行を貫いていただきたいと思います。
働くママたちだって、誰か一人に負担がかかることを望んでいるわけではないことでしょう。ただ、ママ友たちは社交辞令だと気がついていないと思いますので、次回も「前回と同様に準備をお願いしてもいい?」と依頼してくる可能性もゼロではありません。そんな場合は、想像以上に準備が大変だったこと、できれば4人で平等に役割を分担してほしいことを、シンプルにきちんと伝えてみましょう。
次回は12月27日の予定。テーマは「子どもの友だちとそのママとの関係」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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