【中学受験と高校受験】大変なのはいったいどっち? 先輩ママの意見から考えるわが子に適した受験

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小学生のお子さんがいるご家庭では、中学受験をするか高校受験をするかで迷っている方も多いのではないでしょうか? 親世代とは異なり、中学受験は“一部の人が挑むもの”でなくなってきている昨今、我が子にはどちらが適しているのか悩んでしまいます。

そこで今回は、中学受験をしたご家庭のママと高校受験をしたご家庭のママに受験についてのアンケートを実施。子どもに適した選択をするために、先輩ママから良かった点や大変だった点、気になる塾の費用についてうかがいました。

目次

それぞれの受験……選択してよかったと思う10の理由

迷い、悩んだ末に決めた受験の道。中学受験を選んだ家庭、高校受験を選択した家庭にその道を歩んで良かったと感じたことをうかがいました。

【やって良かった! 中学受験】


・親子で同じ目標に向かって走るいい経験ができた。絆が深まった。
・受験するお友だちが少ない中、忍耐力を養えた。
・成績が思うように伸びないなど困難に打ち勝つ力が鍛えられた。
・高校受験で中断することなく、中高6年間部活動や勉学に励める。
・内申点などを気にせず中学生活が送れる。(※受験した中学校は、小学校の内申書が不要だった。)
・中学受験で志望校には入れなかったけど、高校受験で同じ学校に再挑戦できた。
・計画を立てて勉強を進めていく術を得られた。
・電車やバスを利用して1人で通学することで自立心が育まれ、さらに自信がついた。
・学力が近いだけでなく、同じ学校を選んでいることからも値観が似ているのか学校に打ち解けるのが早かった。
・受験生といっても小学生なので、テスト結果や塾の宿題の進捗などの習熟度を管理しやすく、声かけも素直に聞いてもらえた。

【選んで良かった! 高校受験】


・小学校からのお友だちと切磋琢磨しながら勉強に励むことができた。
・子ども自身が主体の受験。自分の人生をしっかり考える時間がもてた。
・実際に地元中学に通うママたちにたくさんのお話を聞くことができた。
・塾に通わなくても学校の勉強にしっかり取り組んでいるだけで、志望校に合格できた。
・内申点がつきまとうものの、それを逆手にとって毎日コツコツ頑張ることの大切さを学ぶいい機会になった。
・小学校の6年間と中学校の3年間、あわせて9年間も続くお友だちをつくることができた。
・親が声をかけなくても自主的に勉強に取り組める年齢だったので、親の負担が少なかった。
・中学受験に比べると塾代が安かったように感じた。
・小学校時代、家族で旅行やお出かけにたくさん行けて思い出ができた。
・小学生のときにサッカーなど習い事に専念することができた。

それぞれに、魅力があります! アンケート結果からも、子どもにどんな経験をさせたいか、どのように育ってほしいかを考えることが判断材料につながりそうです。

中学受験、高校受験、ここが本当に大変でした

中学受験も高校受験もそれぞれの良い点がありましたが、逆にどんな苦労があったのかも聞いてみました。

【中学受験、ここが大変でした】

・受験するということが何なのかを本人に理解させることが第一関門!
・お友だちと遊ばせてあげたい気持ちと、ここまで頑張ってきたことを無駄にしてしまっても良いのか、さまざまな場面で親子ともに葛藤した。
・後半は、夕食となるお弁当をもって通塾しましたが、翌朝起きることがつらそうで、受験と向き合うには体力的に未熟で苦労しました。
・小学3年生の2月から入塾したので、塾代が思った以上にかかった。
・小学5・6年生になると季節講習の費用がかなり高額でした。
・受験生よりも年下のきょうだいがいたので、旅行や外出に連れて行ってあげられず、得するのが大変でした。
・自分が中学受験の経験をしていないので、塾以外からの情報収集に翻弄させられた。

【高校受験、ここが苦労しました】

・反抗期に突入してしまい「自分の進路は自分で決める」と親の意見に聞く耳をもってくれなかった。
・異性にうつつを抜かし、勉強そっちのけになってしまった。
・彼女または、彼氏と同じ高校に行きたいという不純な理由で志望校を選び始めた。
・受験者数が中学受験と比べ多いので当然ですが、地元の塾には基本的にクラスメイトがいる状況で、塾イコール学ぶ場所という意識をあまりもっていないように感じました。
・勉強内容が難しく、親が教えてあげられることが少なかった。
・受験に必要な科目が多く網羅するのが大変でした。
・とにかく内申点! 提出物や授業態度、日常全てが加点対象となると聞いていたので、日々口うるさく子どもに声をかけざるを得なかった。

子どもの年齢だけでなく性格やその子の成長過程によって大変だと感じるポイントが異なりそうですね。我が子に合った受験はどちらなのか、今一度我が子と向き合い、子どもの意見・意思も聞いてみるといいでしょう。

中学受験と高校受験にかかる費用の差は⁉︎


中学受験に挑む家庭の多くが小学3年生の2月から入塾するといいます。
参照記事(【中学受験する?しない?】中1ママに聞いた“中受”のリアル
一方で、高校受験対策として入塾する時期は小学6年生または中学入学後が主流。どちらの受験も通塾期間に大差はないようです。

実際、今回のアンケートでも中学受験をした家庭の入塾時期は小学3年生2月または小学4年生が最も多く、高校受験をした家庭の入塾時期も小学6年生、または中学入学と同時にという回答が主なものでした。

その一方で、受講科目を聞いてみると中学受験をした家庭の多くが国語・算数・理科・社会の4科目を受講。高校受験をした家庭では、公立校・私立校志望で受講科目数が異なり公立校志望家庭は国語・数学・理科・社会・英語の5科目。私立校志望家庭は、国語・数学・英語の3科目。どちらを志望するかで塾の費用が異なるようです。

次に、公立・私立を問わず高校受験にかかった塾の費用を質問。その結果を中学受験の塾の費用と比較してみました。

ここでは受講科目数の違いとは関係なく、200~300万円の割合が一番多く、中学受験と比べてもそれぞれの塾の費用大差はないようです。しかし、月謝のほか、入会金や季節講習費、教材費や模試代に加え、オプション講座を受講する・しないでも費用は大きく変わってきそうです。

ただし、私立中学に進学すると必然的に公立中学ではかからない授業料が発生します。高校入学までの支出総額となると、中学3年間分の授業料等が加わるぶん中学受験をする家庭の方が当然支出は多くなります。その一方で、私立の授業料無償化も進んでいます。たとえば、東京都では、授業料10万円支援の所得制限も撤廃されました。お住まいの地域の支援制度を調べてみるといいでしょう。

2つの道があることを子どもと話してみることが大切

最終的に決め手となるのは、我が子にどのような環境で育って欲しいかという親の希望と、子どもの性格や子ども自身の希望。そして、それをかなえるために必要な金銭面の準備も必要になります。

高校受験にシフトチェンジすることも視野に入れながら中学受験を目指す道もあります。まずは「中学受験、高校受験、あなたには2つの選択肢があるんだよ」ということを子どもに伝えて話し合ってみることが、子どもの意思を尊重することにもつながります。

子どもがどちらを選択しても親が全力でサポートすることを伝え、親子ともに納得した上で受験にのぞむことが大切です。

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