【想像力が養えるだけじゃない!】見立て遊びのメリットと年齢別の遊び方をご紹介

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【想像力が養えるだけじゃない!】見立て遊びのメリットと年齢別の遊び方をご紹介

子どもが何かを見立てて遊ぶ「見立て遊び」を知っていますか? 見立て遊びは、子どもの想像力やコミュニケーション能力を育みます。

本記事では年齢に合わせた見立て遊びの例、見立て遊びに使える素材やおもちゃなどについてご紹介します。

文/マムズラボ

目次

見立て遊びとは?

見立て遊びとは、子どもが目の前にある何かを別の何かに見立てて、想像して遊ぶことをいいます。

【見立て遊びの一例】
・石を電車に見立てて遊ぶ
・積み木を携帯電話に見立てて遊ぶ
・落ち葉を食べ物に見立てて、食事を作って食事ごっこをして遊ぶ

見立て遊びは子どもの発想力や想像力を基に遊ぶので、とくにルールや決まりはありません。小さいうちは1人で遊び、年齢が上がると友だちやきょうだいといっしょに、よりイメージを膨らませた設定で見立て遊びが楽しめるようになります。

我が家の5歳と6歳のきょうだいは、ぬいぐるみやフィギュアを先生と生徒、ブロックを食材に見立てて、お弁当や給食の時間を再現してよく遊んでいます。

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見立て遊びをするメリット

見立て遊びは子どもの発達に非常に重要です。見立て遊びをすることで得られる子どもの成長について、以下のことが挙げられます。

コミュニケーション能力や協調性が身につく

子どもはぬいぐるみとおままごとをしているとき、ぬいぐるみの動きや話す内容をイメージしながら遊びます。1人で遊んでいても、相手との対話をイメージしながら遊ぶことは友だちや家族と接するときの練習になります。

また、年齢が大きくなり、友だちどうしで見立て遊びをする際は誰が何役をやるかなどを決める機会があり、協調性や社会性も育つでしょう。

想像力が養われる

見立て遊びでは、積み木を電車に見立てて使ったり、ブロックをお金の代わりに使ったりと、本当のものではない何かを遊びに代用します。「この形は〇〇に似ているから使えるかな?」「どうやって動かそう?」とイメージすることは想像力を豊かにするきっかけになります。

見立て遊びはこうしなきゃいけない、というルールがないので想像力のほか、発想力などの考える力を育てられます。

いつでもどこでも遊べる

見立て遊びは、室内でも屋外でも遊ぶことができ、おもちゃがなくても外出時や雨の日などを楽しく過ごせます。また、バスや電車を待っているときなどのすきま時間でも遊べます。

【室内での見立て遊びの例】
・タオルを丸めてぬいぐるみに見立てておままごとをして遊ぶ
・お菓子のあき箱を携帯電話に見立てて電話ごっこをして遊ぶ

【屋外での見立て遊びの例】
・砂場の砂を食材に見立てて料理のまねや食事を再現して遊ぶ
・木の枝で線路を作って遊ぶ

【年齢別】見立て遊びの例と使える素材やおもちゃ

見立て遊びは1歳ごろから始まります。見立て遊びは新しくおもちゃを用意しなくても、家にあるもので十分遊ぶことができます。

ここからは年齢別の見立て遊びの例と、見立て遊びに使える素材やおもちゃをご紹介します。オススメの遊び方やママパパの声かけなどもご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

1歳ごろ:積み木

1歳ごろになると見立て遊びができるようになります。見立て遊びが始まったということは、「これは本来とは異なるものだ」と理解できるようになったということです。子どもの成長を感じる瞬間でもありますね。

最初はママパパや身近なものをまねることが多いので、複雑ではなくシンプルなものを使ってイメージさせてあげましょう。オススメは「積み木」です。

【積み木を使った見立て遊びの例】
・四角い積み木…乗り物、携帯電話
・三角の積み木…おにぎり、サンドイッチ
・丸い積み木…おせんべい、タイヤ

2歳ごろ:ぬいぐるみ

2歳ごろになると、ものを見立てる想像力や言語力も発達し、少しずつ「ことば・会話」がふえていきます。ママパパの会話やお買い物の様子など、ぬいぐるみを使って見立て遊びをすることで、より子どもの発達を促すことができます。

【ぬいぐるみを使った見立て遊びの例】
・ぬいぐるみを使ってお買い物を再現する
・ぬいぐるみと料理をし、スプーンを使って食べさせるまねをする

ママパパも積極的にいっしょに遊んであげると、表情や動作をまねてイメージの世界が広がっていきますよ。

3歳ごろ:落ち葉やどんぐり

3歳ごろになると、動きが活発になり外遊びも上手になっていきます。

【外で遊べる見立て遊びの例】
・落ち葉を道路に見立てて町を作る
・木の枝をお箸に見立てて食事のまねをする
・石を電車に見立てて並べて遊ぶ
・ママパパがなわとびを蛇に見立てて動かし、子どもがよけて遊ぶ

屋外では風が吹いたり水たまりがあったり、自然の環境の中で遊ぶと五感も刺激されます。見立て遊びはどこでもできるので、外で遊ぶのもオススメです。

4歳ごろ:紙

4歳ごろになると、友だちといっしょに上手に遊べるようになります。見立て遊びをしながら、そのシーンにごっこ遊びも加わり、集団で楽しめるようになります。この時期には「紙」を使った見立て遊びがオススメです。

【紙を使った見立て遊びの例】
・紙をお金、レジの機械に見立ててお会計のまねをして遊ぶ
・不要物(チラシなど)をボール、お菓子などの商品に見立ててお店屋さんごっこをする

見立て遊びとごっこ遊びは似ているようで違いがあります。ごっこ遊びとは、見立て遊びが発展した遊びで、本人が日常生活や物語の中の人物になりきって遊ぶことです。

【ごっこ遊びの例】
・保育園、幼稚園の先生と園児になりきる
・病院の先生と患者になりきる
・お店の店員と客になりきる
・プリンセスやヒーローなど好きなキャラクターになりきる

見立て遊びとごっこ遊びを組み合わせて遊ぶことで、遊びの幅が広がりますね。

5歳ごろ:ブロック

5歳ごろになると、子どもどうしでシチュエーションやルールを決めて遊べるようになります。1人で何役もこなし、セリフもふえていきます。この時期の見立て遊びにオススメのおもちゃは自由度の高い「ブロック」です。

【ブロックを使った見立て遊びの例】
・ブロックを注射器に見立てて、医師と患者になりきり、遊ぶ
・ブロックを家に見立てて、ぬいぐるみの家族になりきり、遊ぶ

ブロック遊びは性別や年齢に関係なく遊べ、手先が器用になる、集中力がつく、といった知育効果もあります。

6歳ごろ:不用物を使って演奏遊び

6歳ごろになると、手先が器用になり工作も上手になります。見立て遊びと工作の両方を楽しめる「演奏遊び」は友だち、きょうだいといっしょにできるのでオススメです。

【不要物を使った見立て遊びの例】
・段ボールを太鼓に
・トイレットペーパーの芯をウッドブロックに
・紙皿をタンバリンに

ほかにもお菓子のあき箱や牛乳パックなどを活用できます。「楽器と楽器を合体させて作ったらどうなるかな?」などと声かけすると、子どもの想像力をより引き出せますよ。

子どもといっしょに見立て遊びを楽しもう!

本記事では見立て遊びについて、年齢別の遊び方や素材の例をご紹介しました。見立て遊びはコミュニケーション力や想像力を養える遊びとしてもオススメです。
ご紹介した見立て遊びを参考に、ぜひ子どもといっしょに遊んでみてくださいね。

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