子育てのたいへんさをわかるからこそ、助け合いたいと思いつつ、モヤモヤすることもありますよね。そこで、「ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)2人目妊娠のママ友の態度にイラッ
親しいママ友が2人目を妊娠しました。とても喜ばしいことではあるのですが、何かと「ちょっと体調が悪いから○○(子ども)を預かってもらっていい?」とか「買い物いく? ついでに牛乳買ってきてもらっていい?」などと頼まれごとをされます。子どもを抱えての妊婦生活はたいへんだとは思うのですが、何か手伝うのが当たり前みたいな態度に見えて不快です。私だって2人目欲しいのに、わたしの気持ち、わからないのかしら、と思うことも。そんなわたしって心が狭いですか? そのまま気持ちよく協力するべきでしょうか?
なかさとさんのアドバイス 早い段階できちんと気持ちを伝えましょう
過去にご自身が「妊婦」の経験があって、そのときのたいへんさを身をもって体験しているからこそ、“協力しなくちゃいけないのかな”という気持ちになってしまいますね。
だからといって、何もかも協力する必要はないと思いますよ。ただでさえ、子育て中のママは大忙し。専属のお手伝いさんでもないのですから、できないことは『NO』と伝えないと、今後も協力することが当たり前になってしまい、さらに苦しくなるだけです。
ゆるゆると断り続けてフェードアウトするよりは「私も子育てで毎日余裕があるわけではないから、協力できることには限りがあるんだ。これからは自分が何かお手伝いできそうなときに声をかけさせてもらうね」など、早いタイミングでお相手ママにきちんと気持ちを伝えたほうが無難です。モヤモヤを抱えたままママ友のお願いを聞いているよりは、心身ともに余裕があるときに上のお子さんのお世話や買い物のお手伝いを申し出たほうが、今後も気持ちよいお付き合いができそうですよね。
事例2)ママ友の引っ越しが決まり、手伝いを頼まれて
ママ友が近所に引っ越してくることになり、手伝いを頼まれました。我が家でママ友の子どもを預かることと、引っ越しの手伝いをすること。我が家では夫に家にいてもらい、我が子といっしょにその子の面倒もみてもらわなくてはいけません。夫も忙しい人なので、言いにくいなと思いつつ、ママ友もたいへんそうで断りにくくて…。こんなとき、どうしたらよいでしょうか?
なかさとさんのアドバイス
距離感を大切にして、無理をしないことが大切です
まず、ご相談の回答とは少しずれてしまうのですが、私は常々「家がご近所のママ友ほど、距離感を大切にしましょう」とお話ししています。お互いの家が近いと、親密になることはさほど難しくありません。楽しい時間を共有することができる一方で、万が一トラブルが起こってしまったときは『お相手ママが、自宅ドアの向こうを歩いているのではないか』『近所のスーパーでバッタリ』などという恐怖が常につきまとう…なんてことも。
今回のケースも、本来であれば自分たちで完結すべき引っ越しの手伝いを頼んでくる…ということは、ご近所さんになった後も同じような状況になる可能性があります。
極端なことを言えば「急にどうしても外せない予定が入ってしまった」とお断りしてもいいのではないか、とさえ思っていますが、難しい場合は、「パパに予定が入ってしまい、自宅を空けられない」と、ご自宅でお子さんを預かる…ぐらいにとどめておいたほうが良いように感じます。
次回は10月30日の予定、テーマは「SNSの付き合い方が難しい」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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