【子どもといっしょにアート体験】オススメの美術館や文化施設6選

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【子どもといっしょにアート体験】オススメの美術館や文化施設6選

子どもにアート鑑賞や文化を経験させたいときは、いっしょに美術館や文化施設にお出かけするのはいかがですか? 上質な作品を見たり、アートを通した体験をしたりすることを通じて、感性や教養を深めることができます。

今回は、親子にオススメの美術館や文化施設を、厳選してご紹介します。

文/マムズラボ

目次

子どもが美術館や文化施設の体験で得るメリットは?

美術館や文化施設での体験における、子どものメリット6つ

アートや美術にまつわる体験を通じて文化芸術に親しむことは、子どもたちの創造力などをはぐくむ上で有効だといわれています(※1)。美術館や芸術鑑賞などのアートに触れることで、目や耳を介して直感的・空間的・全体的な情報処理をうけもつといわれる右脳が刺激を受けます。また、美の感覚をやしなうことで脳の「内側眼窩前頭皮質」が活発になり、ものごとの正しさや良し悪しを判断するちからがはぐくまれていくそうです(※2)。

そのほかにも、子どもがアートや芸術にまつわる体験をすることには、たくさんのメリットがあります。

1.文化や芸術に親しむことができる

美術館や施設では、国内外の伝統文化や価値の高い芸術作品などを紹介しており、知識を得たり、目や耳で体験したりすることができます。子ども自身が文化や芸術について知識や体験を深めることができ、文化や芸術への理解が高まります(※3)。

また、日本の伝統や歴史に触れることで日本そのものに興味をもち、これからの日本について考えるきっかけになるかもしれません。

2.創造性がより豊かになる

さまざまな色やかたちの芸術作品や、文化の成り立ちを知ることで、子ども自身の創造性がより豊かになります(※3)。作者一人ひとりの個性をかたちにした絵画や彫作刻品を通して、自己表現手段の多様性が伝わり、子どもの創造力に良い影響を与えられるかもしれません。

3.感性(美意識)がはぐくまれる

芸術やアートを通じた体験を重ねると、子ども自身の感性(美意識)がはぐくまれます(※3)。感性(美意識)はものごとを美しい・すばらしいと感じる価値や行動で、感性が育つことで「他者への思いやり」「伝統・文化」「調和・協調」「自然」などを大切に思う心の豊かさを生むことにつながります(※4)。

4.多様性を受け入れるこころが育つ

グローバルな現代社会で育つ子どもたちにとって、多様な価値観を認めあうことは大切です。一人ひとりに国籍や言語、文化や背景などさまざまな違いがあることや、そのうえで個性を尊重する大切さなどを、アートを通して伝えられるかもしれません。

5.コミュニケーション能力が高まる

国際社会に対応したり、くらしにおける人間関係をつくり、課題を乗り越えることができる多様なコミュニケーション能力は、未来を生きる子どもたちにとって大切なちからのひとつです(※5)。また、子どもが自分の感情や思いをあらわすためにも、重要な能力だといえます。

子どもたちが芸術家などによる表現手法に触れたり体験したりすることが情操教育となり、コミュニケーション能力を向上させることにもつながります(※6)。

6.アクティブ・ラーニングを実践できる

アクティブ・ラーニングとは、自発的に問題や答えを解く力を身につけられる参加型の学習方法で、これからの社会で求められる「自分で考え、課題や問題を解決できる」ちからをはぐくむものです(※7)。発見、問題解決、体験、調査などをグループ・ディスカッションやディベート、グループワークなどで行いますが、アートを通じた表現および鑑賞活動が、アクティブ・ラーニングの実践例に挙げられています(※7)。

家庭では、アート鑑賞や体験したことの感想を親子で話し合ったり、自分たちの作品作りに挑戦するときに生かしたりすることで、アクティブ・ラーニングに実践につながるといえます。

【アクティブラーニングは子どもの考える力や主体性を伸ばす?】くわしくはこちらから!

子ども目線でアートに触れられる美術館・文化施設6選

子ども目線でアートに触れられる美術館、施設6選

美術館は公共施設であるため、マナーに則った鑑賞が求められます。今回は、対象年齢が幅広く、子どもから大人まで楽しめる美術館や施設をご紹介します。

なお、新型コロナウイルス感染症などの状況次第では閉館していたりするほか、施設によっては完全事前予約制のところもあります。あらかじめ確認してくださいね。

【東京都新宿区】草間彌生美術館

日本を代表する前衛芸術家の一人、草間彌生氏の美術館です。幼いころに体験した幻覚や幻聴を絵画や造形作品にしており、カラフルで個性的な世界観が特長です。芸術家としての初期の作品はもちろん、水玉模様に代表される近年の作品も展示されています。

館内はバリアフリー対応で、車いすで移動することができ、エレベーターやコインロッカーも完備しています。おむつ替えシートのある多目的トイレは1か所あります。

施設名草間彌生美術館(YAYOI KUSAMA MUSEUM)
住所東京都新宿区弁天町107
開館時間木・金・土・日曜日および国民の祝日 11:00~17:30
※チケットはWebサイトのみでの販売となり、美術館窓口での取り扱いはありません。
休館日月・火・水曜日
料金一般:1,100円
小中高生:600円
※未就学児は無料
公式サイトhttps://yayoikusamamuseum.jp/
(2022年8月時点)

【東京都江東区】森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス

光を題材に、アートとエンターテイメントを組み合わせた空間を作品にした美術館です。光を表現する技術を駆使した幻想的な5つの空間で構成されており、子どもの興味関心をひく仕掛けが盛り込まれています。自分が作品の中に入ることができ、作品の一部となったような体験は忘れられない思い出になるでしょう。

光をテーマにした作品のため、館内の照明は暗くなっています。子どもの年齢によっては怖がる可能性や、移動で怪我をする可能性もあるため、気をつけてください。また、ベビーカーでの入場はできず、施設内の荷物置き場に置く必要があります。作品によっては、足元が不安定な靴での入場ができないところもあるため、はきなれた靴を持参するようにしましょう。

なおこちらは2022年8月末で閉館予定ですが、2023年に都心部で新たな施設を開館する予定だそう。今年の訪問が間に合わないかたは、新しい施設へのお出かけも検討してみてくださいね。

施設名森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
住所東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン 2階
開館時間8月6〜31日:9:00〜21:00
※開館時間はシーズンによって異なります。
休館日なし
料金高校生以上の大人:3,200円
中学生以下の子ども:1,000円
※3歳以下は無料
公式サイトhttps://borderless.teamlab.art/jp/
(2022年8月時点)

【東京都立川市】PLAY!MUSEUMとPARK

「絵とことば」をテーマにした美術館「PLAY! MUSEUM」と、子ども向けの屋内広場「PLAY! PARK」で成り立つ複合施設です。

「PLAY! MUSEUM」では、絵本やマンガ、アートの本格的な展覧会のほか、五感を使って楽しめるものや、参加型の展示をそろえています。「PLAY! PARK」は7つのエリアに区切られており、身近な素材でできた遊具があるほか、子どもが主体的に遊びを見つけられる工夫があちこちに施されています。ものづくりや音楽のワークショップのほか、親子で参加できるプログラムなども実施されています。

「PLAY! MUSEUM」の展覧会と関連した限定フード、スイーツ、ドリンクが楽しめるカフェもあり、施設内で、調乳設備をそなえた授乳室や、おむつ替えスペースも完備されているので、小さな子ども連れでも安心して訪れることができますね。また、受付ではおむつの販売も行っています(M・Lサイズ/1個売り)。

施設名PLAY! MUSEUMとPARK
住所東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F・3F
開館時間MUSEUM
4月23日〜10月2日:10:00〜18:00(1時間ごとの日時指定制)  

PARK
平日:10:00〜17:00(入場は16:00まで)
休日:10:00〜18:00(入場は17:00まで)
7月16日〜8月28日は夏休みの特定期間につき曜日を問わず休日の開館時間  

CAFE
4月23日〜10月2日(MUSEUM MUSEUMのチケットをお持ちでない方も利用可能):10:00〜19:00(L.O 18:30)
休館日原則無休(展示の入替、年末年始をのぞく)
料金MUSEUM
入場料、利用方法は展覧会ごとに異なります  
PARK
【平日】
大人:1,100円
3〜12歳:2,200円
3歳未満:1,700円 ※6か月未満無料  
【休日】
大人:1,100円
3〜12歳:2,500円
3歳未満:2,000円 ※6か月未満無料
公式サイトhttps://play2020.jp/
(2022年8月時点)

【神奈川県足柄下郡】彫刻の森美術館

近・現代を代表する彫刻家の作品およそ120点を常設展示している美術館です。国内初の野外美術館(オープンエアーミュージアム)で、広大な庭園内や敷地内の施設に、野外彫刻や絵画など、さまざまな作品を展示しています。

20世紀を代表する彫刻家の一人、ヘンリー・ムーアの彫刻作品10体のコレクションや、もっとも有名な近代芸術家の一人、パブロ・ピカソの作品319点を展示する「ピカソ館」も見どころです。

特に子どもが楽しめる展示では、「天をのぞく穴」「幸せをよぶシンフォニー彫刻」「ネットの森」「星の庭」など中に入ることができる体験型の巨大な造形作品などがあります。

庭園の風景を楽しみながら食事ができるカフェやレストランも複数個所あり、1日ゆっくりと滞在することができます。また、ベビーカーの貸し出しを行っているほか、授乳室も設置されています。

施設名彫刻の森美術館(THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM)
住所神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
開館時間9:00〜17:00
休館日年中無休
料金一般:1,600円
大学生・高校生:1,200円
中学生・小学生:800円
※曜日・時期により「ファミリー優待日」割引券などの設定あり
公式サイトhttps://www.hakone-oam.or.jp/
(2022年8月時点)

【静岡県長泉町】ベルナール・ビュフェ美術館

20世紀を代表する芸術家の一人、ベルナール・ビュフェの絵画や版画、彫刻などの作品をおよそ2,000点収蔵・展示している美術館です。第二次世界大戦直後の社会を鋭い線で描き取った作風や、インパクトのある描写表現が特徴的なビュフェの作品を鑑賞することができます。

別館1階には、子どもと美術が出会うきっかけづくりの場をテーマにした「ビュフェこども美術館」があります。アート体験ができるワークショップのほか、さまざまなイベントが開催されていることも。エリア内には子ども用の手洗い場、授乳室などがそなえられており、エレベーターも設置されています。

敷地内には温かみのある雰囲気のカフェもあり、軽食を楽しむことができます。

施設名ベルナール・ビュフェ美術館(Bernard Buffet Museum)
住所静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
開館時間3〜10月:10:00~17:00
11〜2月:10:00~16:30
休館日水曜日・木曜日・年末年始
※祝日となる場合は開館し続く金曜に休館
料金大人:1,000円
大学生・高校生:500円
中学生以下:無料
公式サイトhttps://www.clematis-no-oka.co.jp/buffet-museum/
(2022年8月時点)

【石川県金沢市】金沢21世紀美術館

「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的に開設された美術館で、164作家、およそ3,500点の現代アート作品を収蔵しています。レアンドロ・エルリッヒの作品「スイミング・プール」が特に有名で、さまざまな企画展を行っています。屋外エリアには、体験型の大型野外作品が設置されており、庭園を散策しながら鑑賞することができます。

子ども向けの設備も豊富で、館内のキッズスタジオでは鑑賞や創作のワークショップを開催していることがあります。造形遊びのプレイルームや休憩ルームとして利用できることも。そのほか、アートライブラリーでは、絵本の読み聞かせが行われることもあります。

館内にはショップやカフェレストランも併設されているほか、ベビーカーの貸し出しが行われ、おむつ替えのできる多目的トイレや授乳室、コインロッカーも完備されています。
有料の託児室もあるので、事前に確認してみてくださいね。

施設名金沢21世紀美術館
住所石川県金沢市広坂1-2-1
開館時間展覧会ゾーン:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
交流ゾーン:9:00~22:00
休館日展覧会ゾーン:月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始
交流ゾーン:年末年始
※各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる。
料金交流ゾーン
無料  

展覧会ゾーン
65歳以上:360〜1,000円
一般:450〜1,200円
大学生:310〜800円
小中高生:無料〜400円
※展覧会により、金額が変動します。
公式サイトhttps://www.kanazawa21.jp/
(2022年8月時点)

美術館でアートや文化に触れて、子どもにすばらしい芸術体験を!

美術館でアートや文化に触れて、子どもにすばらしい芸術体験を!

アートや文化に触れることができる美術館などの施設は、子どもの心や感性をはぐくむことができる場所です。絵画や版画、彫刻などのたくさんの作品との出会いが、子どもの可能性を広げるきっかけになるとよいですね。

【引用】
(※1)文化庁文化部芸術文化課「文化芸術により子供たちの能力を引き出すための取組について」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/seisaku/11/03/pdf/shiryo_6.pdf
(※2)ロンドン大学ユニバーシティカレッジ生命科学部 シニアリサーチフェロー 石津智大 「美の認知神経科学 ,神経美学のこれまで」
https://psych.or.jp/wp-content/uploads/2018/04/81-17-20.pdf
(※3)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(文化庁による調査委託)「文化芸術による子供の育成事業に関する調査研究報告書」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/shinshin/kodomo/ikuseijigyo_kensho/pdf/r1392534_02.pdf
(※4)国土交通省「国土交通省白書 2019 第3節 日本人の感性(美意識)の変化」
https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h30/hakusho/r01/pdf/np101300.pdf
(※5)文部科学省「芸術表現を通じたコミュニケーション教育の推進」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/commu/1289958.htm
(※6)文部科学省「コミュニケーション教育推進会議」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/commu/1294421.htm
(※7)文部科学省「アクティブ・ラーニングに関する議論」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/09/04/1361407_2_4.pdf

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