【子どもの習い事にバレエがオススメ?】その理由と通わせるメリットを徹底解説!

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【子どもの習い事にバレエがオススメ?】その理由と通わせるメリットを徹底解説!

「習い事」は、子どもが小さいときから取り組める体験のひとつ。本人の気持ちもふまえながら、どの習い事にすべきか悩むママパパも多いと思います。

さまざまな習い事がある中で、バレエは特に女の子に人気がある習い事です。バレエは、技術だけでなく体の柔軟性なども向上するほか、肉体的・精神的な面の多くを養うことができます。
そこで今回は、子どもにバレエを習わせるうえで知っておきたい知識を詳しくご紹介します。

文/マムズラボ

目次

習い事で通える主なバレエの種類

習い事で通える主なバレエの種類

幼児から習うことができるバレエは、大きく分けて「クラシックバレエ」と「モダンバレエ」の2つがあります。

クラシックバレエ決められた伝統やルールの中で美しさを表現する
モダンバレエクラシックバレエの概念とはまったく異なり、新たな表現方法を確立する

それぞれのバレエの特徴について、詳しく見てみましょう。

1.クラシックバレエ

クラシックバレエは、直訳すると「古典的なバレエ」を意味しています。14世紀から16世紀のイタリアが起源とされているバレエであり、チュチュを着てトウシューズをはき、決められた衣装・振り付け・音楽などに沿って踊ります

有名な演目は、「白鳥の湖」や「シンデレラ」などで、創作されたときから衣装や振り付け、踊り方などを現代まで正しく継承し、上演が続けられています。日本で伝統芸能が継承されるのと同じように、クラシックバレエも今に受け継がれているのです。

クラシックバレエを教えるバレエ教室では、演目と伝統を正しく伝えるために、決まった振り付けの中で美しく踊ることをめざした指導が行われています。

2.モダンバレエ

モダンバレエは、直訳すると「現代的なバレエ」です。20世紀の初頭に、ロシア出身のダンサーであったフォーキンという人物が、モダンバレエを確立したといわれています。

クラシックバレエは、型式がしっかり決まっているのに対し、モダンバレエは自由な発想で曲や振り付けを構成でき、自由に踊ることができます。曲や振り付け、衣装などを決めるのは振り付け師で、衣装は踊りやすいようシンプルなデザインが求められます。トウシューズをはかず、素足で踊ることなどもあります。

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子どもがバレエを習い事にするメリット6選

子どもをバレエに通わせるメリット6選

子どもをバレエに通わせることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。筆者が我が子を通じて感じた、肉体的・精神的に成長できるポイントも含めてご紹介します。

1.きれいな姿勢になる

バレエレッスンでは、正しい姿勢で踊るために細かい指導を受けます。姿勢を保つために、天井から引っ張られているようなイメージで立つよう指導されることもあるでしょう。

子どもの姿勢をきれいにしたいという意向で、子どもにバレエを始めさせるケースもあります。バレエでは、「引き上げることを意識する」と指導されますが、これは骨盤や助骨を立てることに意識を向けるという意味だそうです。筆者の娘は4年間バレエを習い、姿勢の保ち方やストレッチの重要性などを指導されたおかげか、現在でも背筋が伸びたきれいな立ち姿を保てています。

2.体幹が鍛えられる

バレエの上達に体幹が欠かせないといわれる理由は、高い位置で脚を保つ・軸を保ってターンする・高くジャンプするなどの動作に必要であるためです。これらを実行できる技術を身につけながら、美しく見せる所作を常に意識するため、体幹が鍛えられるそうです。

体幹が鍛えられると姿勢がよくなるだけでなく、下半身全体が鍛えられることで内臓の動きが活発化し、基礎代謝も上がります。バランス感覚も養われ、運動の際に手足が動かしやすくなったり、体勢を保てることでケガを予防できるなどの効果も期待できます(※1)。

3.自宅でも基礎的な練習ができる

室内での練習が難しい習い事もある中で、バレエは自宅でも練習をすることができます。イメージトレーニングだけではなく、音楽に合わせた振り付けや踊りの練習なども行えるため、子どものバレエへの意識も育ちやすいといえます。柔軟性を高めるためのストレッチなども自宅で練習できるため、習慣化しやすいでしょう。

【自宅でできるオススメの基礎練習】

レッスン動画を見ながらおさらいするレッスン内容を録画し、終了後に保護者に共有するかたちや、保護者の見学および撮影を許可している教室の場合は、レッスン動画を自宅で見ながら復習できます。
なお、レッスン動画の共有がなかったり、保護者の見学や撮影を許可していない教室もあるため、おさらい動画の有無についてはあらかじめ確認しておきましょう。
指導内容をおさらいする指導内容が書かれたプリントが配布されることがあります。保護者も内容を確認しながら、子どもとおさらいするのがオススメです。
ストレッチや基礎動作の練習をするレッスン中に行っているストレッチを行ったり、基礎動作の復習をします。または、バレエ関係のYouTubeもしくはDVDなどを参考にするのもよいでしょう。
バレエノートを書くレッスン中に感じたことや、子ども自身が決めた目標などを、ノートに書き留めることもオススメです。教室によっては、注意点などをノートやメモに取る時間を設けている場合もあります。
文字で表現するのが難しい年齢であれば、ひと言だけ書いたりイラストにしたりしても問題ありません。

4.忍耐力や集中力などが鍛えられる

バレエに取り組むと、忍耐力や挑戦する心がはぐくまれたり集団の中で積極的に主張するスキルや周囲と協調するスキルも向上するそうです(※2)。

また実際に子どもがバレエを習っているママパパからは、子どもの集中力が上がったとの声も聞かれます。筆者の娘の場合は、踊りや音楽、歌など芸術的な要素を覚えるときの集中力が非常に高まりました。「覚える」を意識すると、集中して2回ほど見るだけで記憶できるようになったようです。バレエを通じて、子どもの「集中力スイッチ」も鍛えられるかもしれません。

5.リズム感が身につく

バレエでは、音と音楽に合わせて正確に踊るため、リズムを体に覚えさせる必要があります。何度も曲を聞いて練習するうちに、リズム感を体で覚えていくでしょう。

リズム感が身につくことで、小学校で必修化されたダンス教育や音楽の授業で役立つこともありそうですね。

6.集団行動ができるようになる

バレエの舞台では、ひとつの演目を大人数で踊ることも多く、集団の美が求められる場面も多々あります。レッスンでも、他の生徒と同じ振り付けで、同じ踊りを同じスピード感で踊ることを指導されることが多くあります。そのためバレエのレッスンを通じ、集団の中での行動の仕方や調和の取り方が身につくといえます。

目的のために集団で行動する力や、周囲と調和するための思考力は、子ども時代だけでなく大人になっても役立つことでしょう。

バレエ教室の平均的な月謝や必要なものは?

バレエ教室の平均的な月謝や必要なものは?

バレエを習わせたいママパパの中には、月謝の相場や準備すべき用品、発表会の準備など、習うために必要なものがわからないという方もいるでしょう。ここからは、バレエを習うにあたって準備が必要なものについての情報をお伝えします。

1.月謝の相場

バレエ教室の月謝相場は、スポーツクラブなどで行っている教室か、もしくは個人で経営しているバレエ教室かによって大きく異なります。いずれも入会前に見学などができるところが多いので、あらかじめ行ってみるのもオススメです。

スポーツクラブの中でレッスンのひとつとして開設されているバレエスクールは、比較的月謝が安い傾向が見られます。スポーツクラブ自体に入会し、バレエのレッスンを選択して受講する形です。

・入会金の相場:スポーツクラブなどに入会している場合は不要なところが多い
・月謝の相場:7,000〜8,000円ほど

個人のバレエ教室は入会金が設定されているところもあり、月謝もスポーツクラブより高くなる傾向があります。また、月謝は子どもの年齢やレッスン時間、回数などによって変わりますが、年齢が上がるにつれレッスン回数が増え、月謝も上がる傾向が見られます。

・入会金の相場:5,000〜10,000円ほど
・月謝の相場:7,000〜15,000円ほど

2.準備品

バレエを習うには、レオタードやバレエシューズなどの専用のウェアかレッスン着が必要です。レッスンを受ける前に購入し、準備しておく必要があります。

レオタード、レッスン着

教室により、指定されたものの購入が定められている場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。また、週のレッスン回数が1回なら1アイテムあたり1~2着程度で問題ありません。

筆者の娘は6歳~小学3年生までバレエ教室に通っていましたが、レオタードを購入するときは、練習用のタイツやバレエシューズとセットになっている4,000円くらいのものをWebショップで購入しました。レオタードはカラーで無地のものを着用している生徒がほとんどだったと思います。

レオタードまたはレッスン着のどちらかを使用するかは、教室によって異なりますので確認しましょう。

レッスン着を選ぶときのポイント
・シンプルなTシャツ
…スポーツ用の速乾性がある薄手のものがオススメ
…小さ過ぎず、大き過ぎないサイズを選択
・ズボンタイプのボトムス
…体にフィットするレギンスやスパッツ、ダンス用の長ズボンなど
…裾がフレアになっているロングパンツを選択

レオタードを選ぶときのポイント
・体にフィットするタイプで、ストレッチ性があるもの(コットン混生地など)
…カラー無地でシフォン地などのスカートがついているものがオススメ
…長袖、半そで、キャミソールなど季節に合わせて選択

レッスン用バレエシューズ

バレエシューズは小さめに作られているため、足の実寸よりも0.5cm~1cmほど大きいサイズのシューズを選ぶようにしましょう。足の実寸を測るには、かかとからいちばん長い足の指までの長さを測ってください。左右で長さが違う場合は、大きい方の足で測ります。シューズをはいたときにすべての指がまっすぐ伸びており、つま先とはき口がぴったり収まっていれば、サイズが合っているとみなします。

バレエシューズははき口に甲ゴムが縫いつけられているものと、はき口の周囲に細ゴムが入っており、足のサイズに合わせてフィットさせるものなどがあります。教室の方針にもよりますが、子どもの年齢に合わせて選ぶことが多いようです。

レッスン用タイツ

レッスンに使うバレエタイツは、習い始めの段階ではスタンダードな「フータータイプ」がオススメです。通常のタイプと同じく、つま先まで足が隠れるデザインに作られています。

タイツを選ぶには、伸縮性や耐久性、はき心地を重視しましょう。バレエタイツ以外の市販のタイツは、レッスンで使用できません。色は、最もメジャーなピンク系のほかに、白・黒・ベージュなどもあります。

バレエ教室の中には、レオタード・シューズ・タイツの色や購入店舗などが指定されている場合もあります。入会時に一括して購入する教室もありますので、必ず確認してから購入してくださいね。また、素材などにより毛玉ができやすかったり、色により汚れが目立つこともあるので、定期的に買い替える必要があります。

3.発表会費用

多くのバレエ教室では、年に1回くらいで自由参加または参加必須の形で発表会が開催されます。ホールなどの会場を貸し切って行われることが多く、音響や照明などの演出が入ることもあります。当日は保護者や家族が観覧でき、子どもにとっては努力の集大成を披露する晴れ舞台です。

子どもたちは発表会に向けて通常のレッスン内で練習を行います。発表会前にはレッスンが増え、教室によっては複数回のリハーサルや、本番同様の舞台演出や衣装などで行う最終リハーサル(ゲネプロ)が行われることもあります。

なお発表会の参加には、通常のレッスン以外の参加費が必要なことが一般的で、衣装や衣装のインナー、メイク用品など発表会用に準備するものが多くあります。発表会では練習用のバレエシューズではなく、本格的なトウシューズの使用を定めている教室が多くあるほか、バレエタイツも同様に本番用に新調することがほとんどです。

【発表会に必要なもの】

発表会の参加費参加費として事前に徴収される費用です。教室にもよりますが、発表会1回あたり25,000円~数万円のところが多いようです。指導費、会場費、本番運営費などが含まれています。出演する演目が多い場合は、別途費用がかかることもあります。
衣装教室により、参加費に含む場合もあります。単独で演じる演目がある場合は、別途費用がかかります。教室側が衣装を用意しない演目の場合は、各家庭で準備する必要があります。
小物類衣装のインナー、メイク道具、ヘアスタイリング剤、水筒、ゼリー飲料などの補食、汗拭きタオル、着替え、衣装を入れる袋やかごなどが必要です。
花束やプレゼント発表会終了後に、先生や子どもに花束やプレゼントなどを渡します。渡すかどうかは教室の方針によりますので、すべての発表会で必要になるとは限りません。

子どものころから習い事にバレエを取り入れて、心も体も養おう

子どものころからバレエに触れて、心も体も養おう

子どものうちにバレエを経験することで、技術や知識が身につくだけではなく、身体面と精神面の両方で大きく成長することができます。大きな舞台に立ち、ママパパに晴れ姿を見てもらう経験は子どもの一生の思い出にもなるでしょう。習い事の選択肢のひとつとして、ぜひ、検討してみてくださいね。

【引用】
(※1)公立学校共済組合「基礎代謝を高め内臓の働きも活発に! 体幹を鍛えて快適な毎日を」
https://www.kouritu.or.jp/kokoro/column/taikan/index.html
(※2)松浦かがりバレエアカデミー 黒岩美友、日本女子体育大学 体育学部 教授 佐々木 万丈 「クラシックバレエへの取り組みにより獲得される心理社会的スキルと目標志向性の関係」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/65/0/65_20002/_pdf/-char/ja

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