【専門家監修】「トイレトレーニングを始めるサイン」楽しくトイレトレーニングする言葉かけ (第1回)

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トイレトレーニングは、子育て中の保護者にとって最初の難関のひとつです。無理なく進めるためには、子どもに意欲を持たせる取り組みが必要ですよね。そこで、日本児童教育専門学校専任講師の今泉良一先生に、トイレトレーニングを進めるうえでの保護者としての心がけや言葉かけについて、3回の連載でうかがいます。第1回目は「トイレトレーニングをはじめるサイン」がテーマです。

目次

トイレトレーニングを始めるサインは?

夏は、衣類が少なく、着脱がしやすいのでトイレトレーニングを始めるには最適の季節といわれています。とはいえ、子どもの成長のタイミングに合っていることがいちばん大切。

子どもは必ずトイレトレーニングを始めるサインを出してくれます。保護者はそれを見逃さないことが大切です。お子さんに以下のような姿が見られたら、トイレトレーニングを始めるタイミングです。

排尿間隔があく(膀胱にある程度尿がためられるようになる)

おむつがぬれていないことが多くなるなど。排尿間隔をチェックしてみましょう 

②尿意を感じることができ、大人に知らせようとする

下半身をおさえてもじもじするなどの仕草、「しー」と言葉で知らせることができるなど

歩行、お座りが安定している

おまるやトイレまで歩ける。おまるや便座にしっかり座ることができる

トイレトレーニングスタート! 保護者として心がけること

お子さんのサインをキャッチしたら、いよいよスタートです。このとき、保護者がトイレトレーニングに対して本気モードでなければ、自立は促せませんが、一方で保護者ばかり気持ちが先走っていても進めません。親子でお互いに気持ちを合わせて進めていくことが大切なのです。

トイレトレーニングに限ったことではありませんが、進むスピードに個人差はつきものです。ほかの子と比べないで、過度にあせらず、お子さんの様子を見ながら、ゆったりとした気持ちで無理なく進めていきましょう。

一度トイレで用を足すことができたからといって、即終了ではありません。トイレトレーニングは 失敗と成功を繰り返し、行きつ戻りつしながら進んでいきます。一朝一夕で自立ができるわけではなく、失敗と成功体験の積み重ねが自立への第一歩だということを忘れないでください。

子どもをトイレに誘うとき・トイレに座ったときの言葉かけ

お子さんをトイレに誘うときは、楽しい雰囲気で、明るく声をかけることがポイントです。以下の言葉かけと対応例を参考にしてください。

  • トイレに子どもの好むマーク(動物やキャラクターなど)をはっておき、「○○(マーク)に“しー”の音、聞かせてあげよう!」と誘う。
  • 便座を触りながら、「いいこいいこしておくね!」と便座に安心感が持てるようにする。
  • 子どもが便座に座ったら「しーの音、聞こえた??」と耳を澄ませながら排尿を促す。
  • 排尿できたら「聞こえたね!○○(お子さんの名前、またはマーク)も聞こえたかな! また、おトイレで“しー”の音聞いてみようね」と、少し大げさにほめる。
  • もし排尿できなくても「また今度“しー”の音聞かせてあげようね!」と声かけし、無理強いしない。

外出先の場合は、お気に入りのぬいぐるみなどを持参して、「○○といっしょに行ってみようか!」などと誘うと、効果的です。

トイレに「行きたくない」と言うときは?

トイレトレーニングを始めるサインが出ているのに、トイレに行くのを嫌がる場合は、その要因を探ることが大切です。トイレが暗い、狭い空間に圧迫感を感じているなど、「トイレが怖い」という理由で行きたがらないことも。そんなときは、トイレの飾りつけを工夫してみると効果的です。たとえば、お子さんが好むぬいぐるみや絵などを置くのもよいでしょう。そのうえで

「いっしょにトイレのうさぎさん見に行ってみる?」

「うさぎさんいるから怖くないよ!」

「ママもいっしょにうさぎさんに会いに行こうかな」

などと、明るく声をかけてみましょう。それでも行かないと言う場合は、それ以上しつこく誘わず「じゃあ、今度うさぎさんに会いに行ってみようね〜」で終わりにすることもポイントです。

おしっこは行くのに、うんちを嫌がるという子もいます。そんなときは、「おしっこのときみたいに座ると、うんち出るかもよ!」などと促してみましょう。

適当に替え歌で「トイレの歌」を歌って、その流れで連れて行くと、どさくさに紛れて用を足してくれることもありますよ(笑)。

トイレトレーニングを始めるときの知っトク情報

  • とにかく保護者の根気が試されます! 自立してしまえば楽になるので、その日を夢見て、気長におむつの卒業に向かいましょう。
  • 子どもがはきたくなるような布パンツを選ぶこともポイント。「かっこいいパンツマン!!」「パンツがぬれなかったから、○○マン(お気に入りのキャラクター)喜んでるね!」などと言って、やる気を引き出すことができます。
  • 子どもの成功体験は、保護者もいっしょにオーバーなくらい喜ぶことが大切。保護者に喜んでもらえたことが、子どもの自信につながります。
  • トイレに行くタイミングを毎日のルーティンに組み込んでおきましょう。食事後、寝る前などいつも決まった時間にトイレに促し、排せつの流れをつくっておくとスムーズです。

次回は「トイレトレーニングをスタートしたら」です。お楽しみに。

この記事の監修・執筆者

日本児童教育専門学校専任講師 今泉 良一

日本児童教育専門学校専任講師。東洋大学大学院修了。13年間、保育士を経験したのち2017年より現職。保育者養成とあわせて「子どもの表現活動」について研究している。

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