【子育てが辛い、イライラする】よくある悩みと相談できる施設やサービス6つ

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【子育てが辛い、イライラする】よくある悩みと相談できる施設やサービス6つ

夜泣きやイヤイヤ期、心身の発達、お金の問題…。子育てに関するママパパの悩みは尽きません。誰かに相談したり愚痴をこぼしたりできないと、いつしかイライラや不安が爆発してしまうかもしれません。また、そんなママパパの様子を見た子どもが不安を感じるようになるだけでなく、家庭環境にもよくない影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

そこで本記事では、ママパパが子育ての悩みを1人で抱え込むことのないよう、気軽に相談できる施設やサービスをいくつかご紹介します。

文/マムズラボ

目次

あなただけじゃない! 子育てによくある悩み

あなただけじゃない! 子育てによくある悩み

現在1児の母である筆者ですが、結婚・出産前は、児童相談所や文部科学省で心理職として勤務していました。それゆえ、自身がママになる前から、ママパパが子育て中に感じる悩みに向き合う機会が多くありました。そんな筆者が感じていたのは、どのようなママパパにも子育てに関する悩みがあるということです。

ママパパが抱える主な悩みとしては、子どもの発達、育児費用、ママパパの心理状態があげられますそこでまずは、それぞれの悩みの内容について見ていきましょう。もしかしたら、あなたが今抱えている悩みと近いものが見つかるかもしれません。

子どもの発達

多くの保護者が、子どもの発達に関する悩みを大なり小なり持っています。なかでも、とくに多いのが「うちの子どもは、ほかの子どもと比べて発達が遅いのでは?」という悩みです

【具体的な悩みの一例】
・「うちの子どもだけなかなか歯が生えてこない」といった身体的成長の悩み
・「ことばが遅い」「まだ歩けない」「まだおねしょをする」などの「できる・できない」をベースとした悩み
など

周囲と比べて「遅い・できない」ことが多い場合は、「何か問題があるのではないか」と不安になってしまうかもしれません。そんなときは一度深呼吸をして、子どもの発達には個人差があることを思い出してみましょう。たとえママパパが不安を感じていたとしても、子どもは月齢とともに確実に成長しています。

とはいえ、子どもの些細な問題に気づけるのも、子どもと最も近しい存在であるママパパです。どうしても心配なときは、早めにかかりつけ医を見つけ、乳幼児検診や予防接種のときなどに定期的に相談できる環境を整えましょう。病気やケガといった問題ではなくても、きちんと相談にのってくれますよ。

子育てにかかるお金

子育てにかかるお金についても、多くのママパパが悩んでいます。学校教育費だけでなく、食費や衣服費などの子育てにおける金銭的な負担は避けて通れません。子どもが0歳から22歳になるまでの子育て費用は、総額で3,000万円ほどになるとの試算もあるほどです

住民税非課税世帯や低所得世帯には、教育費や児童扶養手当など、さまざまな補助金が用意されています。しかしながら「どんな補助金があるのかわからない」「自分の世帯は該当するのだろうか」といった声も少なくありません。

まずは自分たちの世帯収入を把握し、それに該当するサービスや補助金を調査したうえで、子育てにかかる費用を算出してみることが大切です。補助金については自治体の窓口でも確認できるので、ぜひ利用してみてください。また、生涯にかかるお金については、たとえば子どもの保険を検討する際などに、ファイナンシャルプランナーなどに計算をお願いしてみるのもよいでしょう。

関連記事:【子ども一人につき一律5万円!】子どもがもらえる給付金の種類とその対象者とは?

頼る人がいない

筆者が最も深刻な悩みであり、早急に手を差し伸べるべきだと感じたのは、ひとり親やワンオペ育児など、周りに頼れず1人で困っているママパパです

その理由は、実家が遠く離れている、パートナーが育児にあまり協力してくれないなど、家庭によってさまざま。こうした悩みを抱えている場合、ふとした瞬間に心がパンクしてしまう恐れがあります。そのため、少しでもつらいと感じたり、身体に何かしらの異常が出たりした場合、早急な対処が必要です

次の章では、こうした深刻な悩みを相談できる窓口や制度をご紹介します。
「自分はまだだいじょうぶ」とは思わずに、誰にでも訪れる可能性のある「もしものとき」に備えて、ぜひご一読ください。

子育てで悩んだときに相談できるサービス

子育てで悩んだときに相談できるサービス

ここからは、実際に子育ての悩みを相談できる窓口をご紹介します。まだ子どもが小さくて連れていきにくいという方も、周りに知られずに相談したいという方も対応してもらえます。

市区町村の相談窓口

最も一般的なのが、各市区町村にある役所の相談窓口です。保健師や助産師、保育士などの専門職員に、子育ての悩みを相談できます。居住している市区町村の公式ホームページを見ると、相談窓口の電話番号が確認できます。

電話での相談に不安がある場合は、直接窓口に行っても問題ありません。1回の相談で解決に至らなかった場合は、再度の相談も可能です。妊娠・出産から子育てまで幅広い悩みを相談できるので、まずは一度問い合わせることをオススメします

連絡先を調べる際は、「◯◯(お住まいの市区町村名)+子育て悩み相談」などとWeb検索すると確認できます。

児童相談所

各都道府県に設けられている児童相談所では、ママパパだけでなく子ども本人や地域の人々、さらには学校の先生など、さまざまな人たちから子どもに関する相談を受け付けています。

児童相談所というと、虐待の報告や相談が多いイメージがありますが、実はそれだけではありません。児童相談所には、児童福祉司や児童心理司、医師、看護師、保健師といった専門家が多く在籍しています。そのため、相談できる悩みも次のように幅広く設定されています。

・知的発達遅滞や肢体不自由
・寝坊や夜尿などの改善したい習慣
・素行不良
・ママパパの病気や死亡により保育できる者がいない
・里親の申し出
など

児童相談所の職員は、子どもに関する悩みに精通したスペシャリストです。もし人に相談しにくい悩みであっても、さまざまなケースを見てきた職員の手にかかれば、早期の解決が可能かもしれません。

連絡先を調べる際は、「◯◯(お住まいの市区町村名)+児童相談所」などとWeb検索すると確認できます。

保健師や助産師、小児科医など

かかりつけの小児科医や、そこで働く保健師、看護師、助産師などに相談するのも1つの方法です。乳幼児検診や体調不良で受診した際に相談できるため、まったく面識のない人に相談するよりも心理的なハードルが低くなります

ただし、相談できる内容は、言語的・身体的発達や健康を害する可能性のある習慣など、市区町村の相談窓口や児童相談所に比べて限りがあります。その分、医療分野に関する相談についてはどの施設よりも専門的な対応が可能なため、出産前から近隣の病院を比較検討しておき、出産後早めにかかりつけ医を見つけるのがオススメです

子育て・女性健康支援センター

日本助産師協会が運営している子育て・女性健康支援センターも、頼りがいのある相談先です。妊娠から出産、子育てまで、気軽に専門の助産師に相談できます

それ以外(たとえばパートナーからのDVや子どもの素行不良)の悩みも相談が可能です。子育て・女性健康支援センターは、すべての女性に寄り添ってくれる心強い機関です。女性特有の悩みに向き合ってきたスペシャリストたちに、勇気を出して悩みをゆだねてみてはいかがでしょうか。

連絡先を調べる際は、「◯◯(お住まいの市区町村名)+女性健康支援センター」などとWeb検索すると確認できます。

ママさん110番

ママさん110番は、日本保育協会が運営している電話相談窓口です。保健師や元保育園長など、長く子育てに関わってきた人たちが、子育てに関する悩みの相談にのってくれます。この窓口では匿名での相談が可能なため、人には言いづらいことでも気軽に相談しやすいでしょう。育児に関しては「こんなときはどうすればよいのか」という内容が主流です。

しかしながら、たとえば「最近子どものこうした変化が気になるけれど、病院や児童相談所などの専門機関に相談すべきか迷っている」といった場合には、まずはこちらに相談してみるとよいでしょう。

連絡先:03-3222-2120

よりそいホットライン

よりそいホットラインは、どのような内容の悩みでも専門のスタッフに相談できる電話窓口です。「つなぐ・ささえる」がモットーで、悩みに寄り添いながらいっしょに解決する方法をさがしてくれます。フリーダイヤルのため、電話料金を気にせず相談できるのもうれしいポイントの1つです。

育児に疲れてしまったとき、なぜか涙が出てくるとき、何がつらいかわからないとき。そうした悩みの奥底には、のちのち大きくなる問題が潜んでいる可能性があります。よりそいホットラインなら、誰に相談すればよいかわからない、相談しないほうがよいかもしれないといった不安の芽をつんでくれるかもしれません。

もし少しでも不安に感じることがあれば、ぜひこちらのダイヤルを利用してみてください。

連絡先:0120-279-338
岩手県、宮城県、福島県からかける場合の連絡先:0120-279-226

子育ての悩みは1人で抱え込まず、誰かに相談してみよう!

子育ての悩みは1人で抱え込まず、誰かに相談してみよう!

子育ての悩みは、自分ではまだだいじょうぶと思っていても、少しずつ確実に心をむしばんでいきます。それは自分の心だけにとどまらず、パートナーや子どもにまで悪影響を与えかねないものです。そうした事態を避けるためにも、自分の気持ちに違和感を抱いたときには、1人で悩まず相談してみることが大切です

気軽に相談できる窓口は、意外と多くあります。ママパパを苦しめるその悩みが深刻化する前に、今回ご紹介した施設を活用してみてくださいね。

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