【子どもの自立心、どこまで見守る?】知っておきたいポイントや先輩ママの体験談をご紹介

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【子どもの自立心、どこまで見守る?】知っておきたいポイントや先輩ママの体験談をご紹介

子どもは成長するにつれて、次第に自立心が芽生えてきます。自分でなんでもやりたいという気持ちが強くなるものの、子どもにやらせてもよいのかどうか判断に迷うママパパも多いのではないでしょうか。たとえば学校の登下校や休日の公園など、子どもだけで行かせてもよいのか、ママパパがついていくかなど、過保護と見守りの境目を判断するのはとても難しいものです。

そこで、本記事では、ママライターの体験談も含めながら、子どもの自立心を育む方法についてご紹介します。「どこまで子どもの行動を見守ればよいのかわからない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

文/マムズラボ

目次

子どもの自立心とは

ここでいう自立心とは、毎日の生活や遊びを通じて、子ども自身が主体的に動こうとする気持ち・心構えのことです。そのような自立心を養うためには、やりたい遊びを子どもが自分で選ぶ、難しいことに挑戦して満足感を味わう、考えたり工夫したりする難しさを体感することなどが必要となります。

これらはすべて自立心を養うために必要な体験ですが、自立心を育むためには幼稚園・保育園・こども園・小学校での活動だけでなく、ママパパのサポートも必要です。

平成30年に厚生労働省から出された「保育所保育指針」の中で、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」のひとつとして自立心があげられています(※1)。そのほかにも、平成20年に文部科学省から出された「幼稚園教育要領」においても保護者は子どもの「自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう務めるものとする」とあります(※2)。

このように、子どもの成長にとって自立心を育むことは大切です。自立心がないと小学校に上がっても、自分で判断できなかったり、身の回りのことを自分で出来なかったりする子どもになってしまうかもしれません。そうならないよう、ママパパもサポートしつつ子どもに多くのことを体験させてあげましょう。

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子どもの自立心を育むために気をつけたいポイント3つ

子どもの自立心を育むためには、ママパパは具体的にどのような点に気をつけたらよいのでしょうか。ポイントを3つご紹介します。

手出し・口出ししすぎない

子どもが自分で何かをやろうとしても、最初のうちは上手にできないものです。ここでママパパが手や口を出してしまうと、子どものやる気を削いでしまうかもしれません。また、過保護になると、人に頼るクセがついてしまい、自立心が育まれにくくなるおそれもあります。時間はかかってしまいますが、子どもは自分の力で乗り越えようと努力しているため、しっかりと見守ってあげましょう。

失敗してもまずは褒める

最初から何でも上手にできる子どもはいません。さまざまな失敗を重ねながら成長していきます。そのため、

・ひとりで目的地へ行こうとして迷子になった
・うまくできずに物を壊してしまった

などの失敗は、想定内の出来事だと考えましょう。まずは、チャレンジしたことに対してしっかり褒めてあげることが大切です。

ポジティブな言葉で誘導する

子どもが前向きな気持ちを持って物事に取り組むためには、ママパパのポジティブな言葉も原動力になります。次のような言葉に置き換えてみましょう。

・飽き性→好奇心旺盛、切り替えが早い
・考えずに行動する→行動力がある
・変わっている→自分の考えを持っている
・物を散らかす→多くのことに興味をもっている
など

ママパパが選ぶ言葉によって、子どもがさまざまなことにチャレンジしやすくなるのです。

【体験談】子どもの自立心を育むための保護者の対応

続いては筆者自身が体験をした、子どもの自立心を育むための保護者の対応をご紹介します。

(1)子どもがひとりで行動するとき

子どもがひとりで行動できるようになるためには、ママパパはどのような心構えを持つべきなのでしょうか。今回は2つの体験談をもとに、自立心を育む具体的な方法を確認していきましょう。

登下校のとき

学校や地域によって、通学班が設定されている集団登校と設定されていない自由登校に分かれており、通学班がない学校では1年生の夏休み前ぐらいまで送迎をしているというご家庭もあるでしょう。

そのような登下校で子どもの自立心を育むには、送迎する距離を少しずつ短くすることが効果的です。子どもが抵抗なく自分で登下校ができるようサポートしてあげましょう。やがて、1人、またはご近所の子どもといっしょに登下校をするようになったら、登下校への抵抗もなくなり、自然と自立心が育まれていきます

実際、筆者の場合は子どもが小学1年生の終わりまで付き添い登校していました。といっても、家から学校まで付き添い登校していたのは入学後半年程度で、それ以降は通学途中にあるお友だちの家までの付き添いと短くなり、2年生に上がるころには自宅から付き添いなしで登校しています。

筆者の場合は、子どもが「友だちといっしょに学校に行きたい」と言ったことがきっかけで、付き添いをやめましたが、友だちといっしょに登校したいという気持ちも立派な自立心のため、同じような状況のママパパは子どもの気持ちを尊重してあげましょう

自転車に乗るとき

子どもが自転車に乗れるようになると、行動範囲が一気に広がります。より子ども自身が興味のある場所、気になる場所に行けるため自立心を育むきっかけとなる可能性があります。そのため、子どもが自転車に乗って遊びに行く際なども、心配な気持ちはあると思いますが、見守ってあげることも大切です。

最近は、子どもがひとりで自転車に乗ったお出かけの解禁は小学校3年生から4年生の間が多いとされているため、それまではママパパが自転車で並走し、交通ルールや交通量の多い場所などを子どもにきちんと教えてあげましょう。

(2)お友だちとの付き合い

保育園や学校以外の場面では、お友だちとの付き合いが自立心を育むよいきっかけとなります。そのとき、ママパパはどのような心構えを持っているとよいのか、3つの場面で考えてみましょう。

公園で遊ぶとき

お住まいの地域の状況などによって変わりますが、子どもがひとりで公園に行くのは、小学校2〜3年生ごろからが多いのではないでしょうか。「友だちといっしょに公園に行ってくる」「ひとりで公園に遊びに行きたい」と子どもが言うようになったら、できるだけ尊重してあげましょう。

我が家も子どもが初めてひとりで公園に遊びに行ったのは小学校3年生のときでした。恥ずかしがり屋でしたので、低学年のうちはひとりで遊びに行こうとはしませんでしたが、小学校3年生になるころには、ひとりで公園に遊びに行きたいと伝えてくれたため、心配ながらも尊重した経験があります。

しかし、子どもがまだ小さい場合や、公園までの交通量が多い場合などはママパパが付き添ってあげる必要があります。自立心を育むことも大切ですが、安全面を配慮することも重要なため、状況に合わせてサポートしてあげましょう。

お友だちのおうちに遊びに行くとき

お友だちのおうちで子どもたちが遊ぶことも、自立心を育むにはよい機会といえます。ただし、お友だちの家のママパパへ先に連絡をしておき、保護者同士で関係を持っておくことが大切です。もし、子ども同士で何かトラブルが起こったときや、相手のお家のものを壊してしまったときに、保護者同士面識がないとトラブルの解決が難しくなるケースもあるでしょう

とくに初めて訪れるご家庭の場合は、事前に保護者同士でやり取りをしておき、子ども達がのびのびと遊べるようにしておくとよいですね。

上級生と付き合うとき

小学生になり、さまざまな子どもたちと触れ合う機会が多くなると、同級生だけでなく上級生とも遊ぶようになることもあります。年上のお友だちと関わることで、同じ年の子どもたちからとは違った影響を受け、さらに自立心を養える可能性もあります。そのため、できるだけ見守る姿勢でいたいと考えているママパパもいるのではないでしょうか。

しかし、上級生から悪いことを教えられているのであれば、ママパパはしっかりとした態度で対応をしなければなりません。そして、これは自分の子どもだけではなく、ほかのご家庭の子どもに対しても同じです。基本的には子ども同士の遊びに対し、保護者は口出しをせず見守ってあげるのがよいですが、危険な遊びやいじめなどを見つけた際は、いけないことだとしっかり伝えましょう。地域の保護者と協力して子どもたちの健やかな成長を見守っていくことが大切です。

今まで以上に家族でコミュニケーションを取って、子どもの自立心を育もう

子どもは、毎日の生活の中で少しずつ自立心を身につけていきます。そのため、少しずつ子どもをサポートする時間が減るかもしれませんが、家に帰ってから寝るまでの間に、その日の出来事や感じたことを子どもとたくさん話してください。

自立心が芽生えることで、寂しさを感じるママパパもいるかもしれませんが、自立心は成長の証です。前向きな気持ちを持って、子どもと向き合っていきましょう。

【引用】
(※1)厚生労働省「保育所保育指針解説」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000202211.pdf
(※2)文部科学省「幼稚園教育要領」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/you/you.pdf

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