ファミリーキャンプで子どもの非認知能力を高めよう!

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ファミリーキャンプで子どもの非認知能力を高めよう!

「非認知能力」という言葉をお聞きになったことはありますか? コミュニケーション力や自立心、協調性、チャレンジ精神など、数値では測れない「生きていくために必要な能力」のことです。子どもの学力を伸ばすための根源になる能力でもあります。

大人も子どももデジタルデトックスができ、思いっきり体を動かして自然遊びができるキャンプ。家族みんなでテントを設営し、料理をして、星空を眺めながらの親子のコミュニケーション、そして後片付けも協力して行う…子どもの非認知能力が高まるメリットがたっぷりのアクティビティです!

文/マムズラボ

目次

自然遊びで問題解決能力・レジリエンス(諦めずに挑戦する力)を養う

日常から離れ、自然の中で過ごして寝泊まりまでする「キャンプ」には、非認知能力を大きく伸ばせるチャンスがあふれています。

平成28年度に文部科学省より発表された『文部科学白書』内の特集「子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実」にはこのような記述があります。

体験活動は,自分自身との対話,実社会との関わり等を考える契機となります。自然の中で,これまで触れたことのない物に触れながら,その存在を認める経験を積むことで,大人になり思いどおりにならない状況に直面したときにも対応できる力が付くと期待されています。”

ここでいう“体験活動”にはキャンプなどの自然体験活動も含まれます。また、ほかにも

“体験活動は,幼少期から青年期まで,多くの人と関わりながら体験を積み重ねることにより,「社会を生き抜く力」として必要となる基礎的な能力を養う効果があると考えられています。”

と言及されています。「社会を生き抜く力」… まさに非認知能力そのものですね。では、どのような体験が非認知能力を育むのでしょうか。

たとえば、「虫取り」は、飛んだり動き回ったりする虫を追いかけ、捕まえて、じっくりと観察して… と、遊びを通してダイレクトに命に触れられる貴重な経験です。

「魚釣り」では、捕まえた魚を実際にさばいて食べたり、これからまだ育つであろう稚魚は釣ってもリリースしたりと、命を尊重することを学べます。

ほかにも、落ち葉や枯れ枝、どんぐりなどの植物を集めて、クラフト遊びを楽しんでみましょう。手先を使いながら、想像力、創造力、アート感覚を養うことができるのも、自然遊びの醍醐味です。

また、自然遊びはうまくいくことばかりではありません。「あの虫を取りたい」と思っても逃してしまったり、なかなか魚が釣れなかったりなど、思ったとおりにならずに悔しい思いをすることもあるでしょう。しかし、そんなときこそ非認知能力を伸ばすチャンス! 自然の中には、楽しみながら“問題解決力”や“レジリエンス(諦めずに挑戦する力)”が伸びる出来事がたくさんあるのです

自然の中では積極的に!  お手伝いで自己肯定感UP

自然の中では積極的に! お手伝いで自己肯定感UP

自然に囲まれた空間で過ごすキャンプ。自分たちでテントを張って寝床を作り、屋外で料理や片付けなど、心地よく過ごすための場作りをすべて自力で行う必要があります。
最初はただ見ているだけだった子どもも、キャンプに何度か行くにつれ、少しずついろいろなことができるようになり、成長していく姿を見ることができますよ。

楽しく遊ぶのが子どもの仕事ですが、ぜひお手伝いにも参加してもらいましょう。小さな荷物を運ぶのを手伝うことから始め、椅子やテーブルの組み立てや、寝袋を広げるなど、できることがたくさんあります。
ほかにも、料理の準備や火おこしに挑戦するなど、普段の生活ではやる気が起きにくいお手伝いも、自然の中では楽しんで取り組めるはず。

なんだかたくましくなる我が子の姿に感動すら覚えるかもしれませんね。お手伝いをお願いするときは、すべてを教え込もうと意気込む必要はありません。子どもの「やってみたい!」という気持ちを尊重し、いっしょにトライしてみましょう。そして、「ありがとう」「助かったよ」などお礼の声かけも忘れずに!

こうしたコミュニケーションや人の役に立っているというある種の成功体験を積み重ねることが“自己肯定感”につながっていきます。非日常的なキャンプの場では、大人も“心の余裕”が生まれるはず。我が子のがんばる姿をそっと見守りたいですね。

また、慣れないうちは自然の中で寝泊まりすることだけでも一苦労。決して快適とはいえない環境下で、少しでも気持ちよく過ごすためにはどうすればよいか考えたり、調整したり、自己効力感(問題解決する力)も養うことができるでしょう。

デジタルデトックスで子どもとのコミュニケーションタイムを

デジタルデトックスで子どもとのコミュニケーションタイムを

IT化が加速し、私たちの生活は便利で豊かになりました。デジタルネイティブ世代の子どもたちは、便利さや豊かさが当たり前となり、膨大な情報があふれかえる環境で育っています。しかしながら便利さの裏には、デメリットもあるのが現実。近年、子どもを取り巻くさまざまな問題も起きていますよね。

普段家にいると、大人も子どももテレビやゲーム、スマホなどに時間を割くことも多いでしょう。スマホに気を取られ、親子のコミュニケーションがおざなりになってしまうことも少なくありません。
十分な電波が届かない場合もあるキャンプ場では、親もデジタルデトックスができるチャンスです。

スマホでかわいい我が子の写真や映えるキャンプ料理の写真を撮ることにとらわれすぎず、大自然の中でゆっくりと食事を楽しみ、炎の揺れる焚火を囲んで、子どもとのコミュニケーションタイムをたくさん作ってみましょう。

テレビにもゲームにも邪魔されず過ごす時間は、今どきの暮らしにおいて大変贅沢なものです。
ゆっくり向き合う時間を作ると、子どもも普段なかなか言えないことや心の内を話してくれるかもしれません。「ママパパが自分の話を聞いてくれる」、そう思えることが安心感や自己肯定感につながっていきます。大人も子どもも、「ありのままの自分」を見つめ直すことも大いに期待できるでしょう。

非認知能力の向上において「コミュニケーション能力」はとても重要なスキルのひとつ。子どもとの関わりを大切にすることで、伝える力や相手の意図を理解する力を鍛えることができます
のんびりと過ごせるキャンプの夜は、子どもとたくさん会話ができるチャンス! 少し気恥ずかしいなら、ボードゲームやカードゲームを使って遊ぶのもおすすめです。

ファミリーキャンプで、子どもの心と身体の成長を!

ファミリーキャンプで、子どもの心と身体の成長を!

キャンプは日常を離れてあえて「不便」を楽しむ活動です。その不便の裏には、子どもの「生きる力=非認知能力」を伸ばすチャンスがあふれています。澄んだ空気、きれいな星空、朝日の美しさも、我が子の成長にたくさんの恵みをもたらします。ファミリーキャンプを通して、子どもと有意義な時間を過ごしてみてくださいね!

【参考】
文部科学白書「子供たちの未来を育む 豊かな体験活動の充実(平成28年度)」
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201701/1389013_007.pdf

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