揚げたり、蒸したり、茹でたりするほか、ポテトチップスなどの加工食品にもなる定番の野菜、じゃがいも。どんな味付けにもなじみやすく、保存期間も長く、毎日の食卓には欠かせない食材のひとつです。
とくに春先は新じゃがが登場し、料理のバリエーションも広がります。そこで今回は、じゃがいもの基礎知識や新じゃがを使ったレシピをInstagramからご紹介します。
文/マムズラボ
レシピを考える前に知っておきたい「じゃがいもの基本知識」
じゃがいもは全国各地で生産されていますが、北海道・長崎県・鹿児島県などが主な産地です。それぞれの産地により生産されているじゃがいもの品種は異なり、主な品種は男爵とメークインです。
品種改良により、男爵よりも甘味が強く加熱するとホクホク食感になる「キタアカリ」、きめが細かく舌ざわりのよい「インカのめざめ」など、さまざまな品種が登場しています。
栄養素が豊富
じゃがいもにはビタミンB1・ビタミンC・カリウム・ナイアシンなど、栄養素が豊富に含まれています。とくにビタミンCの含有量が多い食材です。
通常、ビタミンCは水溶性で水に溶け出しやすい性質を持ちますが、じゃがいもに含まれるビタミンCはでんぷんに守られているため加熱しても壊れにくく、体内へ効率よく取り込むことが可能です。皮の近くに栄養素が多く含まれるため、できるだけ皮ごと調理するのがよいでしょう。
変色したじゃがいもは毒素が含まれている場合も
店頭でじゃがいもを選ぶときには、緑色に変色しておらず、芽が出ていないものを選びましょう。変色した部分や芽には、ソラニンやチャコニンという毒素が含まれており、一定量以上摂取すると、食中毒症状を引き起こす恐れがあります。
新じゃがの旬は年2~3回ある
新じゃがの旬は年に2~3回ありますが、とくにおいしいと言われているのが春から初夏にかけて収穫されたものであり、3月ごろから店頭に並びはじめ、6月ごろまで購入することができます。
収穫してすぐに出荷されるじゃがいもを指しており、水分が多いためみずみずしく、皮が薄いのが特徴です。
新じゃがのビタミンCはじゃがいもの約4倍!
通常のじゃがいもに比べ、およそ4倍ものビタミンCが含まれ、これは100g当たりでレモンおよそ1個分に相当します。そのほかビタミンB1・ビタミンC・カリウム・ナイアシンなど、栄養素が豊富に含まれています。
また、新じゃがは通常のじゃがいもに比べて味が濃く、煮物にしても煮崩れしにくいため、幅広いレシピに活用できます。
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じゃがいもを保存するときの最適な方法とは?
じゃがいもは、基本的に涼しい場所での保存が適しています。直射日光が当たると、緑化や発芽が促進されるため、直射日光が当たらない、風通しのよい場所に保存しましょう。保存する時は、湿気を防ぐためにビニール袋から出して土や汚れを落とし、ひとつずつ・もしくはいくつかまとめて新聞紙で包みます。
食べきれずに冷蔵保存する場合は、常温保存と同じように新聞紙で包んでから、ジッパー付き保存袋やポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
冷凍保存は、食感が変わるためオススメできませんが、やむを得ず冷凍する場合は、下処理をしてから冷凍しましょう。じゃがいもを中火で10分ほどゆで、水気を切ってからつぶし、マッシュポテトの状態にしてから小分けにして、ラップで平たく包んで冷凍します。
新じゃがを使ったかんたんオススメ料理3選
調理方法や味付けを選ばず、どんな料理にも合うじゃがいも。切ってすぐに調理できるものであれば、「肉じゃが」「じゃがいものきんぴら」「じゃがいもの炒め物」「ジャーマンポテト」「フライドポテト」「じゃがバター」などが定番料理です。
とくに、新じゃがは皮ごと食べられるため、じゃがバターは絶品です。ただし、水分量が多いため、ポテトサラダやコロッケにはあまり向きません。
ここからは、Instagramからオススメの新じゃがレシピをご紹介します。
のり醤油味の新じゃがバター
「青山金魚」さんのInstagramより(@kiyomi_aoyama)https://www.instagram.com/p/CpORP0vy-7A/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D
こちらは青山金魚さんが紹介している、のりと醤油の味を楽しめる新じゃがバターです。比較的簡単に作れる点が魅力のひとつ。素材の味を楽しめる料理でもあるため、新鮮な新じゃがのおいしさを感じるにはオススメのメニューといえるでしょう。
また、旬の新じゃがで作るじゃがバターの美味しさに加えて、青のりとだしの香りもアクセントとなり、クセになってしまいそうですね。青山金魚さんのお子さんも青のりをふると、そのにおいにつられてやってくるそうですよ。
【材料】
・新じゃがいも:250〜280g
・バター:10g
・米油:5ml
・だし醤油:10〜15ml
・青のり:適量
【作り方】
1.新じゃがの表面をよく洗い、皮ごと食べやすい大きさに切る
2.1を水に放ちザルにあげ、耐熱皿に並べてラップをかけ、600Wの電子レンジで2分加熱する
3.フライパンにバターと米油を入れ熱し、2を入れ炒めながら、だし醤油を回し入れて絡める
4.3を皿に盛り、青のりをかけたら完成
新じゃがのやみつきベーコンポテト
「minami」さんのInstagramより(@minami_recipe)
https://www.instagram.com/p/CpKUaTZSmL0/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D
こちらはminamiさんが紹介している、新じゃがを使ったやみつきベーコンポテトです。料理時間は5分ほどとのことで、簡単に作れるのはママパパにとってもうれしいですね。カリカリのベーコンとホクホクの新じゃがの組み合わせは、子どもも大人も好きな組み合わせではないでしょうか。
これだけでも非常においしいですが、チーズをトッピングしてもマッチしそうです。
【材料】
・新じゃがいも:2つ
・ベーコン:1パック
・オリーブオイル:大さじ1
・塩コショウ:少量
・鶏ガラスープの素:少量
【作り方】
1.新じゃがを洗ってラップで包む
2.1を電子レンジ600Wで6分加熱する
3.フライパンにオリーブオイルをひいて、ベーコンを炒める
4.ベーコンがカリッとしたら、2と塩コショウ、鶏ガラスープの素を入れ、なじんだら完成
新じゃがそぼろ煮
「ゆーいんレシピ」さんのInstagramより(@yuin_recipe)
https://www.instagram.com/p/CpFVCwJSW4x/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D
ゆーいんレシピさんが紹介している新じゃがのそぼろ煮は、家庭的な味わいを楽しめる料理で、煮汁と新じゃがの相性が抜群なのが魅力。煮込み料理なので、柔らかい食感となり、小さな子どもがいる家庭にもオススメの料理です。
【材料】
・新じゃが:300g
・豚ひき肉:100g
・サラダ油:大さじ1/2
・水:200ml
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ2
・料理酒:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・水溶き片栗粉
└片栗粉:大さじ2
└水:大さじ1
【作り方】
1.新じゃがを皮つきのままよく洗って半分に切る
2.水気がついたまま耐熱容器に入れてふんわりラップし、600Wの電子レンジで5分加熱する
3.フライパンに油を入れ、中火で熱したあと、豚ひき肉を炒める
4.豚ひき肉に火が通ったら、新じゃがと◯の調味料を入れる
5.新じゃがが竹串がすっと入るほど柔らかくなったら、水溶き片栗粉を入れる
6.しっかりと混ぜ、とろみがでれば完成
旬の新じゃがを使った料理で、家族みんなをもっと笑顔に!
じゃがいもは毎日の食卓に欠かせない食材のひとつであり、栄養素をたくさん含んだ頼りがいのある野菜です。旬の新じゃがを上手に取り入れて、食事の時間をより豊かにしていきたいですね。
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