今年もそろそろお月見の季節がやってきます。今年はママパパから子どもたちへ、お月見をモチーフとしたお弁当を手作りしてみてはいかがでしょうか?
季節を感じられるかわいいお弁当は、きっと子どもにも喜ばれるはず。本記事では、お月見弁当にはどのような食材を使えばよいのかに加え、実際に先輩ママさんパパさんたちが作ったすてきなお弁当をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
文/マムズラボ
まずはおさらい! 十五夜やお月見について
十五夜とは、旧暦8月15日の夜をさします。
旧暦では7、8、9月が秋とされ、その中ごろが空気が澄んで最も月が明るくきれいに見えるといわれていました。これが、十五夜に見える月が「中秋の名月」と呼ばれる由来です。ただし、新暦を用いている現代の暦では、旧暦8月15日にあたる日が毎年異なり、2022年の十五夜は9月10日となります。
当時の人は十五夜に、秋の収穫物であるお米で作られたお団子を満月に見立てるとともに、さまざまな秋の味覚をお供えすることで、暗い夜を照らしてくれる月明かりや作物の実りに感謝しました。また、あまり知られていませんが、これらのお供え物を子どもたちが持ち去り、それを喜ぶ風習もあったようです。そんな十五夜の由来にちなみ、子どもたちにお月見弁当を作ってみてはいかがでしょうか。
【専門家監修】[十五夜]を子どもにどう伝える?の記事はこちらから!
子どものお弁当に使えるお月見のモチーフ例4つ
お月見弁当といっても、いったい何をモチーフに、どのような食材を使って作ればよいのか、イメージしづらい方もいるのではないでしょうか。そこでまずは、満月やうさぎなど、十五夜をイメージさせるモチーフの作り方をご紹介します。
1.満月
夜に浮かぶ満月を表すときは、薄焼きたまごを丸くくり抜いたものがオススメです。ごはんの上に、海苔やそぼろなどの食材を敷き詰め、丸い形にくり抜いた薄焼きたまごをのせると、満月を表現することができます。
満月モチーフ作りのポイント・白身と黄身を分け、黄身だけをよくといてから薄く焼くと、色が濃い薄焼きたまごに
・丸いくり抜き型がない場合は、薄焼きたまごにペットボトルのキャップを伏せるようにして押しつけると丸くくり抜くことができる
・薄焼きたまごが冷めてからくり抜くと、抜きやすい
2.うさぎ
うさぎは白やピンクで表現すると、かわいらしく仕上がります。
あしらいにしたいときは、はんぺんを薄く切ったものやロースハムを土台に使います。土台をキッチンばさみでうさぎの形に切ったり、うさぎ型の抜き型を使って形を作りましょう。黒ゴマや小さくカットした海苔で目をつけてもよいですね。
白とピンクでできたかまぼこも土台として活用できます。かまぼこはおかずのスペースに合わせ、1枚あたり5mm~1cmくらいの幅に切ります。ピンクの部分に沿って弧の半分くらいまで切り込みを入れ、切った部分を内側に折り込んで耳のようにすると完成です。
うさぎを主役にしたいときは、白いごはんをうさぎの形にしてお弁当箱に盛りつけ、細長く切ったロースハムを耳の内側部分にはり、目や口の形にカットした海苔をはるのもオススメ。ロースハムや海苔などのパーツをはりつけるときは、裏側にマヨネーズを薄くぬると、ずらさずにはることができます。
仕上げに、ほっぺ部分にケチャップを薄くぬると、表情に奥行きを出すことができますよ。
うさぎモチーフ作りのポイント・土台は、白やピンクの食材を使う
・顔のパーツは、黒ゴマや海苔を使うのがオススメ
・パーツをはりつけるときは、裏側にマヨネーズを薄くぬるとノリ代わりになる
・ほっぺ部分にケチャップを薄くぬると、よりかわいらしい仕上がりに
3.芒(ススキ)
芒(ススキ)のモチーフを取り入れたいときは、えのきやもやし、細長く切ったごぼうを使うと雰囲気を出すことができます。
えのきの場合は、調理したあとに上部のカサを取り、盛りつけるときに芒の形に整えます。もやしやごぼうも調理したあとに、芒の形に見立てながら飾りましょう。海苔や薄焼きたまごのほか、味つけ済みの油揚げを芒の形にカットして使ってもよいですね。
芒(ススキ)モチーフ作りのポイント・土台は、えのきやもやし、細く切ったごぼうなど
・食材はあらかじめ味つけをしておき、芒に見えるよう形を整える
・海苔や薄焼きたまご、味つけ済みの油揚げを芒の形にカットして使うのもオススメ
4.月見団子
お団子のモチーフは、小さなおにぎりで代用できます。カラフルな色がつくふりかけを使い、3色団子のようにしてもすてきですね。
そのほか、スライスチーズ、薄く切ったはんぺんやかまぼこの白い部分を丸くくり抜くのもオススメです。白玉粉を使って小さなお団子を3つ作り、爪ようじに刺して盛りつけると本物らしい仕上がりになりますよ。
月見団子モチーフ作りのポイント・土台は、白っぽい食材を使う
・小さな白玉団子を爪ようじに刺して作る飾りもオススメ
先輩ママパパが作った子ども向けのお月見弁当5選
実際に先輩ママパパの作った「お月見弁当」「十五夜弁当」をご紹介します。
月見団子の「こ」にぎり弁当
「萌絵コ*moe_co」さんのInstagramより(@to_moe_co)
おにぎりを月見団子に見立てたお弁当を作ったのは、季節のお弁当を紹介している萌絵コ*moe_coさん。「こ」にぎりのいろいろな表情が、大変かわいらしいですね。
「こ」にぎりはお団子用の台「三方」にのせたデザインになっていて、十五夜気分が高まります。黒ゴマと糸とうがらしで表情をつけていますが、子どものお弁当の場合、糸とうがらしを取り除いたり、かにかまの赤い部分を細く割いたもので代用してもよさそうです。
余白には、もみじを模した人参や、芒のように見える白滝の煮物など、見た目で秋を感じられるおかずが詰められています。
うさぎと満月のニコニコ弁当
「𝕟𝕚𝕔𝕠 𝕞𝕒𝕞𝕒」さんのInstagramより(@no12.no11)
𝕟𝕚𝕔𝕠 𝕞𝕒𝕞𝕒さんが小学生の子どもたちに作ったのは、彩りのきれいなうさぎと満月のお弁当です。ごはんに敷き詰めた海苔の上に、スライスチーズをくり抜いたうさぎや月見団子のモチーフが飾られています。うさぎや満月には、目や口など海苔を切ったパーツがはりつけられています。
お月見のモチーフがギュッと入っていて、かわいらしくも風情があるお弁当ですね。たまご焼きの上に飾られた黒ゴマを並べたお花や、ウインナーにあしらわれたお花のピックもアクセントになっています。
人気キャラクターのお月見弁当
「みぃ’s お弁当」さんのInstagramより(@mii_lunchboxpic)
人気キャラクターとうさぎのモチーフを立体的に飾り、お月見弁当をまとめたみぃ’s お弁当さん。キャラクターとうさぎモチーフの土台はごはんで、顔のパーツはロースハム、スライスチーズ、海苔をカットしたものをはりつけているそうです。満月ではありませんが、月は薄焼きたまごをくり抜いて作られています。
おかずはたまご焼き、唐揚げ、焼き魚など定番のものが詰められています。ごはんの飾り方だけで十五夜気分になれるすてきな例ですね。
肉そぼろのお月見弁当
「Kurataba」さんのInstagramより(@kurataba)
中学生と高校生の娘さんのためにお弁当を作っているパパ、Kuratabaさんのお月見弁当です。ごはんの上に味つけをした肉そぼろを敷き詰め、モチーフを飾って十五夜を表現しています。
満月は薄焼きたまご、お団子はかまぼこ、お団子用の台「三方」はスライスチーズ、うさぎはうずらのたまごとケチャップで作ったそうです。
そのほか、スティックとんてき、白身魚のフライなどのおかずに加え、チーズコーンサラダ、ブロッコリー、トマトと彩りも豊かです。お子さんの笑顔が浮かんでくるような仕上がりですね。
わっぱのそぼろ月見弁当
「徒然日記」さんのInstagramより(@let_scook)
秋の月をイメージした、徒然日記さんのそぼろ月見弁当です。満月はいりたまごで表現されていて、肉そぼろとのコントラストがきれいですね。秋草は絹さやを細くカットしたもの、もみじは型抜き人参で表現されています。
ハンバーグやかぼちゃの素揚げ、ブロッコリーなどのおかずに加え、デザートのシャインマスカットも含めて、色合いがまとめられています。
今年の十五夜はお弁当でお月見気分を味わおう
お月見や十五夜は子どもに親しみやすいモチーフで表現することができ、お弁当を通じて季節や伝統を伝えられる機会にもなります。ぜひ、満月やうさぎが登場するお弁当作りにチャレンジしてみてくださいね。
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