小学校に入学して初めての夏休み。長い休みのこの機会に、ぜひ自由研究に挑戦してみましょう。
たった1日でもできる、親子で楽しめる自由研究はたくさんあります。
500以上の研究テーマを有する小中学生向けの教育コンテンツポータルサイト「学研キッズネット」から、小学1年生(6歳・7歳)のお子さんが楽しめるテーマ15選を紹介しますので、テーマ探しに迷っている保護者のかたは、ぜひ一度ご覧ください。
文/こそだてまっぷ編集部
小学1年生(6歳・7歳)が自由研究で得られる効果
なぜ、夏休みの宿題に自由研究が必要なのでしょうか? 自由研究は、習って覚える座学的な勉強と違い、課題を自分で決めて探究する研究的な学びです。小学1年生(6歳・7歳)のお子さんが、長い休みを利用して自由研究に取り組むことで、自主性や問題解決能力が育まれます。
①学習に意欲的になる
小学1年生(6歳・7歳)では、まだあまり学習習慣がついていないお子さんもいます。自由研究を通して、自分の好きなテーマについて毎日コツコツと作業するうちに、机に向かう時間もふえます。そして、「わかった!」「できた!」といった気持ちが芽生えることで、自ら学ぶことの楽しさを実感できるようになります。
②身の回りのものやできごとに関心を持つようになる
好きなことをコツコツと進めていくうちに、身の回りのものはすべて研究の対象となることに気づくでしょう。「わからない」とあきらめていたことも、「わからないから調べてみる」と考えることで、学習に対するやる気アップへとつながるチャンスになります。
小学1年生(6歳・7歳)向け自由研究のテーマの決め方
自由研究のテーマについては、まずはお子さんの興味のあることをどんどん書き出してみましょう。そして、「一人でできるか」「何日でできるか」「材料はどこでそろえるか」など必要な条件を考えてみて、実現できそうなものを選ぶとよいでしょう。テーマ選びについては、以下を参考にしてください。
・学校で習ったことをもっと深める
・日ごろから不思議に思っていることを調べる
・新聞やネットニュースなどから興味のあるものをさがす
・飼っている生き物の観察をしてみる
・習っているおけいこの練習を記録したり、関連情報を調べてみる
・絵や工作など作品を作り、その工程をまとめる
・旅行の記録をまとめる
・市販のキットを使う
小学1年生(6歳・7歳)にオススメの自由研究のテーマ15選
こちらでは、具体的な自由研究のテーマ15選を紹介します。1日でできるものから、少し難度の高いものまでありますので、お子さんが興味を持ったものがあれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
①スカーフを使ったマイバッグ
工作:スカーフを使ったマイバッグ
スカーフやハンカチ2枚だけで手さげバッグを作ります。針や糸、ミシンなどを使用しないので、小学1年生(6歳・7歳)のお子さんでも安全に作れます。
さらに、100円ショップで販売している小物を使用すれば、1枚のスカーフからショルダーバッグを作ることもできます。作り方を紙やタブレットにまとめて発表してもよいでしょう。
②カブトムシの一日観察
観察:カブトムシの一日観察
カブトムシの一日を観察してみましょう。朝、昼、夜でどのように様子が違うのか、タブレットで写真を撮ったり、絵にかいたりしてまとめてみましょう。観察前の「予想」と観察後の「結果」を書いてみると、より注意深く観察できます。
また、もう少し難度を上げたいお子さんは、えさの食べ方や、夜に暗い部屋でライトなどの光をカブトムシに当てるとどうなるかなど、少し発展的な研究にも挑戦してみましょう。
③3分間シャーベット
実験:3分間シャーベット
こちらは暑い夏にぴったりの、子どもの好きなスイーツを題材にした自由研究です。レジ袋を使って、氷と塩であっという間にシャーベットが作れます。
完成したらおやつにもなるので、氷のサイズや塩の割合、ジュースの種類などを変えて何度も実験してみてもよいでしょう。
④洗面器を使ってえがく「声の振動模様」
実験:声の振動模様
洗面器にビニールをはり、食塩をまいて、「あ~~」と声を出すと、声の震えで食塩が動きます。触っていないのになぜ食塩が動くのか? 小学1年生(6歳・7歳)のお子さんなりの考えを書いてみるとおもしろいでしょう。
洗面器の大きさを変えたり、高い声や低い声でいろいろ試してみると、さまざまなおもしろい模様になります。写真に撮ってまとめてみましょう。
⑤くだものはうく?しずむ?
実験:くだものはうく?しずむ?
りんご、バナナ、キウイフルーツは、水に浮く?沈む? くだものが水に浮くかどうかを調べる実験です。「浮く」「沈む」と予想してから実験してみると、予想外の結果に驚くかもしれません。
また、皮をむいたり、半分に切ったりすると結果が違ってきます。いろいろなフルーツで試してみましょう。
さらに、フルーツではなく野菜ではどうだろうか? 水に砂糖や油を入れたりすると結果が変わるのか? 子どもの興味に合わせて、さらなる実験を発展として行ってもおもしろいでしょう。
⑥野菜スタンプアート
工作:野菜スタンプアート
いつも食べている野菜でも、切った断面はどうなっているのか、知っているという小学1年生(6歳・7歳)のお子さんは少ないかもしれません。野菜のきれはしを画用紙や布にスタンプしてみましょう。思ってもみなかった、意外な模様にビックリするでしょう。
いろいろな野菜、数色のスタンプを用意して組み合わせてみると、どんな絵がかけるでしょうか? 自分だけの不思議なアート作品が完成しますよ。
⑦超ミニミニ凧
工作:超ミニミニ凧
お子さんは凧あげは好きですか? こちらの工作では、“超ミニミニ”の凧を作成します。使用するのは、なんと油とり紙。ミシン糸を取りつけるだけで凧が完成します。
本物の凧なら広い場所が必要になりますが、こちらのミニミニ凧なら近所の公園でも凧あげができたり、窓から入って来る風や扇風機などを使えば、屋内でも凧をあげることができます。親子でいっしょに作ってみて、どちらが高くあがるか、長くあがるかなどを競ってみてもおもしろいですね。
※屋外であげるときは、近くに電線や道路がない場所を選びましょう。
⑧CDケースでかんたんコピー
実験:CDケースでかんたんコピー
お気に入りのキャラクターやマンガなどを書き写すことができる実験です。透明なCDケースに映った絵を裏側の紙にペンでなぞっていきます。
CDケースを斜めにすると、絵が細くなったり平べったくなったりします。小学1年生(6歳・7歳)のお子さんでも上手な絵がかけるので楽しく実験できます。
⑨ひらひらチョウチョを作ろう
工作:ひらひらチョウチョをつくろう
こちらは、少し難しい工作に挑戦したい小学1年生(6歳・7歳)のお子さんにオススメです。少しの風でもひらひらと動くので、まるで本物のチョウのようです。自分だけのオリジナルのチョウチョを作ってみましょう。
⑩太陽光でお湯ができる「ペットボトル温水器」を作ろう
実験・工作:ペットボトル温水器
太陽光で水を温める「太陽熱温水器」をペットボトルで作る実験です。ペットボトルの色や、太陽にあてる角度を変えるとどうなるでしょう?
ガスや電気を使わない、再生可能エネルギーに関する実験です。こちらでは実験の手順を動画で確認できるので、小学1年生(6歳・7歳)のお子さんなら「なぜ熱くなるのか?」について、自分なりの考えをまとめてみるとよいでしょう。
⑪昆虫とあそぼう
観察:昆虫とあそぼう
帰省や旅行で野山に出かける機会があれば、昆虫の観察に挑戦するのもよいでしょう。こちらでは、「カブトムシとクワガタムシのたたかい」「黒い線の上をテントウムシに歩かせてみる」など、昆虫の特性を知るうえでのおもしろい実験が紹介されています。
これらを参考にして、小学1年生(6歳・7歳)のお子さんが見つけた昆虫で、いろいろな観察・実験を考えてみましょう。
⑫くるくる回して急速冷凍「ひえひえマシン」
実験・工作:ひえひえマシン
こちらはまるでマジックのような工作です。冷えていない缶ジュースでも、たった数分で飲みごろの温度に冷やせます。
少し難しい作業がありますので、ぜひ親子でいっしょに挑戦してみてください。しっかりと冷えた不思議なジュースが飲める、小学1年生(6歳・7歳)のお子さんが喜ぶ実験です。
⑬1か月で収穫できる!“小松菜”を観察しよう
観察:“小松菜”を観察しよう
夏休みの1か月で小松菜を栽培して、その成長を観察してみましょう。文字、絵、写真の差し替えや追加だけで完成する「PowerPoint用のテンプレート」がついているので、小学1年生(6歳・7歳)のお子さんでも立派な観察記録が作成できます。
数株残して花が咲くまで観察し、残りは収穫して、お味噌汁やお浸し、煮物などのお料理に挑戦してみてもよいでしょう。
⑭5円玉でレンズを作ろう
実験:5円玉でレンズをつくろう
5円玉の穴にスポイトで水を垂らすと、レンズになります。水の量を変えて凹レンズにしたり、凸レンズにしたりしていろいろなものを見て結果をまとめてみましょう。
新聞や雑誌の文字はどのように見えるでしょう? 小学1年生(6歳・7歳)のお子さんが一人でもできる、かんたんな実験です。
⑮100円化粧品で探偵ごっこ。アイシャドウで指紋検出
実験:アイシャドウで指紋検出
探偵気分で取り組める、まるでごっこ遊びのような実験です。コップについた指紋を、100円ショップで購入したアイシャドウで検出します。化粧品が人の手の油によくくっつく作用を利用しています。
ほかにも、アイシャドウを水に浮かせて水面を動かす、表面張力を使った実験なども紹介しています。小学1年生(6歳・7歳)のお子さんなら楽しんで取り組めるでしょう。
小学1年生(6歳・7歳)の自由研究で使えるオススメ教材5選
自分でテーマを決めて準備する自由研究に加えて、材料がそろっているキットを使った実験なども、一度試してみるとおもしろいでしょう。
こちらでは、小学1年生(6歳・7歳)の自由研究で使えるオススメの教材5選を紹介します。お子さんが気に入ったらぜひ挑戦してみてくださいね。
マジカルレインボーぷるぷる水だんご
「マジカルレインボーぷるぷる水だんご」は、2種類の液を混ぜるだけで『水だんご』が作れる実験キットです。ぷるぷるしたものが大好き! という小学1年生(6歳・7歳)のお子さんにオススメです。いっしょに入っている実験ブックには、自由研究のまとめ方のヒントも掲載されています。
小学生の自由研究 科学編 改訂版
「小学生の自由研究 科学編 改訂版」は、身近な材料でできる小学生向けの自由研究のテーマを紹介した一冊です。カラーイラストや写真が多用されていて、小学1年生(6歳・7歳)のお子さんが十分理解できる内容です。気に入ったものをさがして挑戦してみましょう。
キッチンでおやつマジック大百科
「キッチンでおやつマジック大百科」は、“美味しい”実験がたくさん紹介されています。小学1年生(6歳・7歳)のお子さんでもかんたんにできるものばかりで、「カマンベールチーズをチンするとどうなる?」など、思わず実験したくなるような3択のクイズ形式になっています。ぜひ、親子でたくさん実験してみてください。
専用器具で作る まんまるピカピカ! どろだんごの王様
「専用器具で作る まんまるピカピカ! どろだんごの王様」は、おうちでどろだんごが作れるキットです。どろだんご作りが得意! というお子さんはもちろん、一度も作ったことがないというお子さんでも、独自開発の『削り器』と『磨き器』で上手に作れます。
どろだんごが2つ作れるので、どちらが上手に作れるか親子で競ってみてもいいですね。
キラキラ自由研究&クラフト 小学生
「キラキラ自由研究&クラフト 小学生」は、かわいいイラストと写真でまとめられた、自由研究のテーマの参考になる本です。レベル別になっているので、かんたんなものなら小学1年生(6歳・7歳)のお子さん一人で、少し難しいものは親子でいっしょに取り組んでみましょう。かわいいものが大好き!というお子さんにオススメの一冊です。
自由研究を成功させるためのサポート方法3選
初めて挑戦する自由研究。親はどのようにサポートすればよいのでしょうか? いちばん大事なことは、お子さん自身が楽しんでいることです。「これでちゃんとまとめられるのかな?」「失敗しそうだな」などと思っても、まずは黙ってそばで見守りましょう。自由研究を成功させるサポート方法3選を紹介します。
① 結果よりも過程を大切に
失敗することは研究の大事な過程であり、成功だけでは研究になりません。大人は先が予測できるため、思わず口を出したくなるかもしれませんが、「一人で自由研究に取り組んでいる」姿を見守ってあげましょう。親が結果よりも研究の過程を認めてあげれば、失敗してもあきらめずに何度でも挑戦できるでしょう。
② 無理強いしない
子どもがあまり乗り気でないテーマを、親が無理やりやらせてはいけません。本人の作品ではなく親の作品になってしまうと、お子さんが取り組む意欲がなくなります。自分が見つけた「なぜ?」を解決していく過程と結果が、この先の学習意欲にもつながっていきます。
③ 放置しない
子どもが自ら研究することが目的ですが、まだ小学1年生では一人ですべてを完成させるのは難しい場合もあります。必要な材料そろえてあげたり、子どもがわからないことを質問してきたら、適切にアドバイスしてあげましょう。親が見守っていてくれることで子どもは安心して学習を進められます。
まとめ
「自由研究」には、嫌な思い出を持つ保護者のかたも多いかもしれません。しかし、最近の自由研究は、昔のように“大変な宿題”というものではなく、子どもが興味のあることならなんでもよい、というかなり自由なものとなっています。
成績や通知表などにもあまり大きく関係しないため、「こんなテーマでだいじょうぶかな?」などと考えないで、本当にお子さんがおもしろい、楽しいと思った研究を見つけてあげてくださいね。
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