親の6割が「不安」。小学生の安全対策に対する意識調査

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親の6割が「不安」。小学生の安全対策に対する意識調査

お子さんの日常生活における安全に関して、不安を感じることはありませんか?
この度、セコム株式会社から、小学生の子どもを持つ親の約6割が、子どもの日常生活に不安を感じている、という調査結果が発表されました。

文/マムズラボ

目次

親の6割以上が不安を感じているという結果に

「お子さまの日常生活について不安を感じていますか」という問いに対しては、全体では6割以上の人が不安を感じているという結果になりました。

「お子さまの日常生活について不安を感じているか」調査結果
※低学年=小学校1~3年生、高学年=小学校4~6年生
回答の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しています(以下同じ)

細かくみていくと、低学年の親男女、高学年の親男女においては「不安を感じている」との回答が6割以上を占める中、高学年女児の親男性だけが「不安を感じている」が48%と過半数を割りました(感じていないが52%)。特に高学年の女の子に対して、パパは「うちの娘はしっかりしているから大丈夫」と考えがちなのかもしれません。
一方で、同じ高学年女児の親女性では「不安を感じている」が64%と、低学年女児の親女性の60%をやや上回っています。男女で意識の差があるのかもしれません。

一番不安なのは「野外での事故や怪我」

「お子さまの日常生活にとても不安を感じている」「どちらかと言えば感じている」と回答したママパパに、どんな不安があるのかを聞いた結果は、以下のようになっています。

お子さまの安全面についてどのような不安がありますか。(いくつでも)
また、そのなかで最も不安と思うことはどれですか。(ひとつだけ)

お子さまの安全面についての不安

複数回答では、以下のような結果となりました。
1位「屋外での事故や怪我」 70.2%
2位「連れ去り、通り魔などによる危害」 58.9%
3位「見知らぬ人からの声かけ、付きまとい」 58.5%

また「最も不安なこと」では、以下のような結果となりました。
1位「屋外での事故や怪我」 25.3%
2位「連れ去り、通り魔などによる危害」 24.5%
3位「インターネット上でのトラブル、危険」18.5%

「子どもの行動を把握する」が安全対策として最多

「子どもの行動を把握する」が安全対策として最多

「ご家庭でどのような安全対策をしていますか。(いくつでも)」という問いに対しては、以下のようなものが上位となりました。

「子どもの行動を把握するようにしている」66.0%
「危険なこと・注意事項などについて教え、約束ごとを決めている」61.5%
「その日にあった出来事を聞くようにしている」55.0%

家庭でどのような安全対策をしているか

こうした結果からみると、子どもがどこで何をしているのかを把握することが安全対策につながるとする親が多いことがわかります。

一方で、以下のような内容に関する回答は、少数であることがわかりました。
「防犯ブザーを持たせている」49.8%
「スマートフォン、携帯電話を持たせている」26.3%
「GPS機能のある端末などを持たせている」20.0%

複数回答でも防犯ブザー、スマホ、GPSなど防犯グッズの使用率は5割を超えるものはありませんでした。

小学生の安全対策、保護者としてできること

小学生の安全対策、保護者としてできること

調査結果によると、6割以上の親がわが子の安全に対して不安を感じており、子どもの行動を日常的にこまめに把握しようとすることで、わが子の安全を守ろうとしていることがわかります。

小学生ともなれば、行動範囲も広がり、学年が上がるにつれて下校や塾や習い事など一人で外出する機会も増えてきます。
「もう小学生だから大丈夫」「まだ小学生だから不安」……両方の気持ちで揺れ動くのが親というものなのかもしれません。

そこで、子どもの安全を守るために、私たち大人にもできることをしっかり押さえておきましょう。

(ここまでがセコム調査引用)

事故防止のために身近な大人ができること

政府広報オンラインの「新1年生を交通事故から守るには?」(出典:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201804/1.html )によると、小学生の場合、事故が多いのは1年生。1年生の交通事故は6年生の3.7倍にものぼるそうです。

新1年生の交通事故防止のためには、家庭での交通安全教育が大切です。子どもに交通ルールを身につけさせるために、保護者が通学路や公園までの道などを一緒に歩くことを勧めています。

子供が小学校に入る前から、また、小学校に入ってからも、通学路や公園など子供の行動範囲を一緒に歩きながら、繰り返し交通ルールや自らの身を守るための安全な歩き方を身に付けさせましょう。

お散歩もかねて、常日頃から一緒に通学路や子どもの行動範囲を歩くよう心がけてはいかがでしょうか。

また同記事では、大人の行動についても注意をうながしています。

子供に交通事故防止を教えるためには、まず、周囲の大人がふだんからお手本を示すことが大切です。子供が見ているところで、信号を無視したり、横断歩道がすぐ近くにあるのに、違うところを横断したりしたことはありませんか。子供は大人の真似をします。子供が交通ルールを守って、安全に道路を歩けるようにするために、大人も交通ルールを再確認し、交通ルールを守りましょう。

路上での交通安全はもちろん、家の中や公園など、どこでも事故は起こる可能性があります。
おうちのかたがお子さんと一緒にいるときは、折に触れて安全な行動のお手本を示してあげたいものです。

<出典>
「小学生の安全対策に関する意識調査」セコム株式会社
https://www.secom.co.jp/corporate/release/2021/pdf_DL/nr_20220302.pdf
調査対象: 全国の小学生の子どもをもつ男女400名(25-59歳)
([小学校低学年・高学年]×[男児・女児]×[男性・女性]の組み合わせで各50名)
調査期間::2022年1月24日~25日
調査方法: インターネットによるアンケート回答方式

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