小学生になったらキッズ携帯? 迷ったら考える3つのこと

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小学生になったらキッズ携帯? 迷ったら考える3つのこと

小学生になると、登下校や習いごとなど一人で行動する機会が増え、キッズ携帯を持たせるか検討しているというおうちのかたも多いのではないでしょうか。でも「1年生から本当に必要?」「選ぶときは何が大事?」と、迷うこともありますね。そんなママパパに向けて、セコムIS研究所の舟生岳夫さんに、キッズ携帯を持たせるときに考えるべき3か条、子どもの安全対策について教えていただきました。

お話/舟生岳夫(セコムIS研究所)
文/田中絢子

目次

1年生にキッズ携帯は必要?

もうすぐ小学生になるお子さんがいるご家庭では、入学と同時に、キッズ携帯を持たせるべきか迷われるケースが多いものです。また実際、低学年からキッズ携帯を持つお子さんも珍しくはありません。舟生さんによると、年齢よりも各家庭の状況によって判断するのが望ましいと言います。

「まず、お子さんにキッズ携帯などの端末を持たせるかどうかは、何年生だから、何歳だからと年齢にこだわる必要はないと思います。目的や必要に応じて、それぞれのご家庭で判断するものです。おうちのかたのお仕事や生活パターン、学校の状況、お子さんの性格などを考えて決めていくのがよいでしょう」。

【その1】まずはこれが大事! 持たせる目的を考える

「まず、お子さんにキッズ携帯を持たせる前に考えておくべきことがあります。それは、漠然と“心配だから”ではなく、“どうして必要なのか”を考え、明確にしておくことです」と舟生さん。

小学校によってはキッズ携帯の持ち込みが禁止されていたり、推奨されている機器があったりする場合もあります。進学する学校の状況も確認し、それに合わせた判断も必要になります。

【その2】1年生は必要な機能だけで十分!

新1年生のママパパならば、キッズ携帯を持たせる目的は「いざというときに連絡を取りたい」、「子どもの居場所を把握したい」などが多いかもしれませんね。

「通話機能が必要であっても、おうちのかたと連絡が取れればよいのであれば、キッズスマホなど高機能な機種は必ずしも必要ではないでしょう。お子さんの居場所を知りたいという見守りが主な目的ならば、メールや通話機能がない子ども用GPS端末でも十分に役割が果たせます。それだけでは不安な場合は、駆けつけサービスなどが付加され、防犯に特化した弊社の『ココセコム』のような端末もあります」。

新1年生が使うことを考えれば、持たせる目的以上の機能を備えた機種はできるだけ避け、シンプルな機能のものを選んだほうがよいといえそうです。

【その3】持たせるならば、保護者がきちんと管理を!

キッズ携帯について調べていると、「ペアレンタルコントロール」「フィルタリング」という言葉がよく出てきます。これは、保護者による利用管理のことです。例えば、登録した人以外には電話をかけられなくするなど、どの機能まで使えるようにするかを設定し、それ以外の機能を使えないようにした携帯を子どもに持たせることができます。

「キッズ携帯やキッズスマホを持たせる場合は、お子さんにはどんな機能が必要かを保護者が判断し、必ず制限をかけておきましょう。

また、少し大きくなって“こういう機能が使いたい!”とお子さんの方から言ってくることもあるでしょう。そのときは、どうして使いたいのかを話し合い、それを使うリスクも含めて理解させ、ルールを作って守らせることも大事です。制限をかけたあとは子ども任せではなく、常にどのように使用しているか確認し、把握しておくことが大切です」。

携帯? スマホ? GPS? どう違うの? 結局どれがいいの?

そもそもキッズ携帯とは、子ども向けに設計・開発された携帯電話の総称です。最近はハイスペックなスマホタイプも登場しています。また、通話などはできない子ども用GPSもたくさんの種類があり、選択肢が増えた分、「一体どれがいいの?」と迷ってしまいますね。

ご家庭ごとに要望も異なるので「これがいい!」と一概には言えませんが、それぞれの端末の一般的な機能を下記に比較してみました。契約内容や通信会社によっては異なる場合もありますが、選ぶ際の参考にしてみてください。

キッズ携帯・キッズスマホ ・子ども用GPSの機能比較

キッズ携帯・キッズスマホ ・子ども用GPSの機能比較

キッズ携帯・キッズスマホ ・子ども用GPSのメリットとデメリット

キッズ携帯・キッズスマホ ・子ども用GPSのメリットとデメリット

おすすめアイテム!

GPSに安心機能をプラス「ココセコム」
持っている人や物の場所が分かる位置検索機能、緊急時のセコムへの通報機能を備え、万一の際には要請に応じてセコムの緊急対応員が現地に駆けつけます。設定により通報時にブザー音を鳴らして周囲に緊急事態を知らせることも可能。子どもにも使いやすいシンプルなデザイン、防水・防塵性能、耐衝撃性能で、持ち運びも安心です。

キッズ携帯を持たせるメリット・デメリット

キッズ携帯を持たせるメリット・デメリット

子どもがキッズ携帯を持つことによる、メリットとデメリットについても確認しておきましょう。

【メリットは…?】子どもの見守りができる!

子どもにキッズ携帯を持たせる一番のメリットは、いざというときの連絡手段になることです。また、日々の見守りとして、子どもの安全が確認できることもメリットです。帰宅がいつもより遅いとき、GPSでお子さんが今どこにいるかが確認できれば、おうちのかたとしては安心ですね。

また、先述の「ココセコム」など防犯に特化した端末であれば、もしものときに駆けつけサービスを利用することもできます。

【デメリットは…?】使い方や防犯面で不安も

舟生さんによると、子どもがキッズ携帯などの端末を持つことには様々なデメリットがある言います。

「例えば携帯電話を見ながら歩くことが習慣になると、周囲へ向ける意識が薄くなり、交通事故などに遭う危険性も高まってしまいます。カメラ機能が付いている機種なら、写真を撮って何気なくインターネットにアップしたことで、その写真が悪用されるなどという危険を伴うこともあるでしょう。

特にSNSを使えるようにしている場合は注意しましょう。SNSのやりとりを通じて、実際に低学年でもトラブルが起こっています。それがいじめにつながったり、悪い人に目をつけられて犯罪に巻き込まれる懸念もあります。インターネットを利用できる状況であれば、悪質なサイトを見てしまったり、知らない人との交流からトラブルに巻き込まれたりすることも考えられます」。

キッズ携帯を持たせない場合の防犯対策、どうすればいい?

キッズ携帯を持たせない場合の防犯対策、どうすればいい?

お子さんの性格やご家庭の状況から、「うちの子にはまだ必要ないかな」と思われた場合は、持たせないというのも正しい選択です。その際、もしものときの連絡の取り方はどうすればよいのでしょうか?

近所の環境に合わせて対応策を決めよう!

どうすればよいかは、親子で普段から話し合っておくことが大切であると舟生さん。

「電話で連絡を取りたい場合であれば、子ども110番の店や交番、駅などで電話を貸してほしいとお願いするように伝えておきましょう。よく通る道に子ども110番の家しかないという場合は、いきなり子どもが知らない民家を訪れるのはハードルが高いので、一度親子で挨拶に行っておくと安心です。お友達の家が近所にあれば、親御さんたちで相談し、お互いの家に行くように伝えるのもよいですね。通学路などに公衆電話があれば、使い方を教えておくのも有効です。

いろいろな手段はありますが、地域によって環境はさまざまですので、お住まいの環境に合わせてご家庭ごとに考えていくとよいでしょう。いずれも、もしものときにお子さんがパニックにならないよう、“こういう方法があるよ”と、歩きながら一緒に確認していきましょう」。

保護者の電話番号は入学前に覚えたほうがいい?

もしものときに連絡が取れるように、保護者の連絡先を覚えておくことは大事です。しかし、ランダムに並んだ数字をお子さんがすぐに覚えるのは、なかなか難しいことです。

「できれば、自宅の電話番号と保護者の携帯番号は覚えておいた方がよいでしょう。覚えきれない場合は、メモを持たせます。ランドセルの内側など目立たないところに書いておくのもよいですね。

電話番号を覚えていても、いざというときにお子さんがパニックになってしまうこともあります。そのためにも、“ここに電話番号が書いてあるからね”と、お守りのように持たせておくのも有効です」。

防犯の基本は親子の会話から

防犯の基本は親子の会話から

普段、親子向けの防犯セミナーなどでも活躍されている舟生さん。セミナーでいつもお話されていることがあると言います。

「それは、きちんと親子で話をしてください、お子さんを知ってください、ということです。今はどういうお友達と仲が良くて、どうやって遊んでいるのか。何が好きで、何に惹かれてしまうのかなど、お子さんの性格や興味、友人関係などを普段から知っておいてほしいとお知らせしています。

“ねえねえ、お母さん”とお子さんがお話をしにきたとき、“忙しいからあとで”と言ってしまうことはありませんか? しかし、これを繰り返していると、お子さんが話をするきっかけを失ってしまいます。例えば、今日の帰り道で怖いことがあったけど言えなかった、なんていうことも起こるかもしれません。

子どもの防犯対策の基本は、親子の会話から始まります。ご家庭で、お子さんといろいろな約束をしてみましょう。このときも、一方的に決めるのではなくて、“ここは危ないかな? どう思う?”など対話をしながら決めていくことが大事です。保護者の考えを押しつけるのではなく、お子さんからも考えを引き出し、お互いに納得するルールを決めていくのです。一方的に押し付けた意見だと、子どもは聞いてなかったり守らなかったりすることがありますが、自分で決めたことは守ろうという意識が芽生えやすいからです。

どういう機器がよいかという話は、その後に考えること。ぜひ親子でたくさん会話をし、ご家族みなさんで防犯意識を高めていってくださいね」。

この記事の監修・執筆者

セコムIS研究所 リスクマネジメントグループ所属 舟生 岳夫

ふにゅう たけお/セコムIS研究所 リスクマネジメントグループ所属。キッズデザイン協議会理事、防犯設備士、インテリアコーディネーター。子どもを守るための調査・研究に日々取り組み、各種防犯セミナーの講師をはじめ、学校のセキュリティポリシー策定コンサルティングなどを行う。2006年2月にオープンした「子どもの防犯ブログ」では、モデレーターとして、子どもたちが安心して健やかに育っていくための情報を発信し続けている。

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https://www.secom.co.jp/kodomo/

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