【秋の雲は何種類ある？】子どもに教えたい特徴や見分け方を解説！

更新日：2022.10.20 公開日：2022.10.20

秋には、この季節ならではの雲を見ることができます。親子でお出かけしているときなどに雲をテーマに会話すると、季節を味わえるだけではなく、知識を身につけることができますね。今回は、秋の雲の名前や特徴についてご紹介します。

なお小学校受験のペーパーテストでは「季節に関する問題」が出題されることがあります。秋の雲についても含まれる可能性があるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

文／マムズラボ

お出かけでいくつ見つけられる？　秋の雲3選
雲を観察するときに役立つグッズ3選
お出かけのときは、空を見上げて秋の雲についても詳しくなろう！

お出かけでいくつ見つけられる？　秋の雲3選

秋の雲にはさまざまな種類のものがあります。知っている雲はありますか？　それぞれの雲の特徴を詳しくご紹介します。

1．うろこ雲、いわし雲、さば雲

「うろこ雲」「いわし雲」「さば雲」は見た目に違いがありますが、これらを指し「波状雲（はじょううん）」とも言います。ほとんどが氷の結晶で構成されていて、気象学では「巻積雲（けんせきうん）」と呼ばれ、高度5,000～13,000mに現れます。雲の層が薄く太陽の光が透けるため、影ができないことが特徴で、雲一つひとつが白色をしています。とくに秋によく見られる雲なので、秋の季語にもなっています。

「うろこ雲」は低気圧や秋雨前線が近づいているときに現れることが多いため、天気が下り坂で雨が降る前兆とも言われます。自然現象や生物の様子などから天候を予測する、ことわざのような伝承を指す観天望気でも、「うろこ雲が出ると天気が一変する」と言い伝えられています。

うろこ雲	魚のうろこのように細かな雲片があつまっているもの
いわし雲	いわしの群れのように見えるもの。古くから、いわし雲が出るといわしが大漁になる兆しと言われている
さば雲	さばの背の模様のように波状になっているもの

2．ひつじ雲

「ひつじ雲」はひつじの群れのように見える雲で、高度5,000m前後に出現する雲です。気象学では「高積雲（こうせきうん）」と呼ばれ、群がっているさまを表す「叢雲（むらくも）」と呼ばれることもあります。うろこ雲やいわし雲、さば雲などの「巻積雲（けんせきうん）」によく似ていますが、一つひとつの雲のかたまりが大きいのが特徴で、気温によって氷または水のつぶで構成されています。秋によく見られ、季語になっています。

ひつじ雲も「巻積雲」などと同様に、低気圧や秋雨前線が近づいているときに現れる傾向があります。そのため、天気が悪くなる前兆ととらえられています。雲の層が厚いため影ができやすく、グレーがかって見えることもあります。

3．すじ雲

ハケで薄く掃いたような繊維状の雲で、気象学では「巻雲（けんうん）」と呼ばれます。雲の中でも最も高いところにでき、ほとんどが氷の結晶で構成されていて、高度5,000～1万3,000km程度のところに出現します。

上空の風が強いときに出現しやすく、先端がカギ状に曲がっているときは天候が悪化する前兆ともいわれていますが、「すじ雲」自体は晴天のときに確認できます。空気が澄んでいる秋に見やすい雲のひとつです。

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雲を観察するときに役立つグッズ3選

1．日食グラスや偏光サングラス

地球から見える天体のうち、最も明るいのが太陽です。非常に強い光を放っているため、肉眼で直視してしまうと、短時間の観察であっても目を痛めてしまう可能性があります。人の目は傷つきやすいため、雲を観察するときは太陽光を直視しないよう、十分注意しましょう。子どもにも、太陽を直接見ないようあらかじめ伝えておくと安心です。

太陽が出ている方向にある雲を観察するときは、日食グラスや偏光サングラスなどを使い、太陽光対策をしてください。普通のサングラスは太陽光をカバーしきれない可能性もあるため、専用のサングラスを使うようにしましょう。