【なぜ紅葉するの? 葉は落ちるの?】落ち葉を使った遊び・アートも紹介!

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【なぜ紅葉するの? 葉は落ちるの?】落ち葉を使った遊び・アートも紹介!

秋には野山や雑木林などの木々の葉が色づき、目を楽しませてくれます。
紅葉の時期を過ぎると、やがて多くの木々の葉が落ちます。考えてみれば、葉の色が変わるのは不思議ですよね。そのしくみはどのようになっているのでしょう。
また、落ち葉でいろいろなアートや遊びが楽しめるのも魅力です。紅葉や落ち葉に目を向け、思い切り遊んで、自然に親しんでみませんか。

文/こそだてまっぷ編集部

目次

野山の木を観察しよう

さまざまな種類の木々

野山にはさまざまな木々が見られます。カエデ、クヌギ、コナラ、ブナ、マツなどの名前は、お子さんも耳にしたことがあるかもしれませんね。
木に近づいて、幹のようすや葉の形などを観察してみると、いろいろな特徴があることがわかります。夏の間は多くの木の葉が緑色ですが、秋が深まると赤くなったり黄色くなったりする葉があることに気づくはずです。

葉の特徴で樹木を分類する

樹木は、葉の形から広葉樹と針葉樹に分けられます。広く平たい葉をもつ木が広葉樹、針のように細い葉やうろこ状の葉をもつ木が針葉樹です。
また、冬に葉が落ちる木が落葉樹、落ちない木が常緑樹と分けられます。
針葉樹のほとんどは常緑樹なので、樹木は主に、落葉広葉樹、常緑広葉樹、針葉樹の3つに分類されます。
落葉広葉樹には、カエデ、ナラ、ブナ、サクラ、ウルシなどが、常緑広葉樹には、カシ、シイ、ツゲ、ナンテンなどがあります。針葉樹は、マツ、スギ、ヒノキなどです。
都会でも見られるイチョウは、葉は広いのですが、分類上は針葉樹とされています。

落葉樹が葉を落とすのは、日照時間が短くなる冬にエネルギーをむだにしないことや、水分が葉を通して出ていくことを防ぐためと考えられています。

秋の行事、もみじ狩り

秋に樹木の葉が色づくことを「紅葉(こうよう)」といいます。葉の赤変だけをいう場合もあれば、赤や黄色、褐色への変化すべてを含める場合もあります。
野山の紅葉を見に出かけることを「紅葉狩り(もみじがり)」、「紅葉見(もみじみ)」といいます。「紅葉狩り」といっても、見て楽しむだけで、葉をちぎったりするわけではありません。
もみじ狩りは、季節の行事のひとつとして、各地の名所に大勢の人が訪れます。
なお、「もみじ」とはひとつの樹木の種名ではなく、一般には、イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジをさします。

さまざまな形と色の葉

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葉の色の変化の秘密を探る

葉が黄色に変わるしくみ

葉が黄色に変わるのはなぜでしょうか。そもそも、普段葉が緑色に見えるのは、葉の細胞の中の葉緑体に、緑色の色素である葉緑素が多くふくまれているからです。
秋になると葉緑素がこわれ、葉にもともとあった黄色の色素が目立つようになるのです。

葉が黄色くなる樹木には、イチョウ、シラカバ、エノキ、カツラ、ポプラなどがあります。

葉が赤に変わるしくみ

植物は、葉で水、二酸化炭素、光のエネルギーを利用して養分(でんぷん)をつくり、水にとけやすい糖に変えて体の各部に送っています。秋になり、木が葉を落とす準備を始めると、葉のつけ根がふさがれて糖が葉から出られなくなります。すると、糖から赤い色素がつくられ、それが目立つようになるのです。

葉が赤くなる樹木には、イロハモミジ、ナナカマド、ドウダンツツジ、ハゼノキ、フウ、ニシキギ、ソメイヨシノなどがあります。

色の変化にはさまざまな要因が影響

葉の色の変化は、同じ木でも年によって差があります。これは、昼と夜の気温差や日照時間、湿度など、さまざまな要因が関係しているからだと考えられます。このほかに、夏の間の日照や雨、台風などによる傷なども関係しているとも考えられています。
いずれにせよ、樹木が季節の移ろいを察知し、葉の色を変え、やがて葉を落として冬を越すという営みには、自然の不思議さを感じさせられます。

落ち葉を使ったアートと遊び

拾った落ち葉で楽しくアート!

紅葉の時期、すでに地面に落ちた葉も見受けられます。まず、落ち葉を拾って観察してみましょう。大きさや形に違いがあることがわかります。色も、赤、黄、茶が基本ですが、微妙な色合いのものもあります。図鑑などで、なんという木の葉か調べてみてもよいでしょう。

ちぎったり、油性ペンで絵や字をかいたりすれば、おもしろいアートになります。
落ち葉を色ごとに分類して、微妙な色の違いを生かしたはり絵をするのも楽しそうです。動物や鳥、花など、好きな形をつくりながら、画用紙に木工用ボンドではっていきましょう。はり終わったら本などをおもしにして完全に接着するまでそのままにしておきます。見栄えよく額に入れてもよいですね。

落ち葉で人の顔をつくる
イチョウの葉を花束に

自然の中で、落ち葉遊びを

秋が深まり、木枯らしが吹くころになったら、雑木林に出かけてみましょう。地面一面にじゅうたんをしいたかのような風景が見られるかもしれません。こんなステキな場所では、さまざまな遊びが楽しめます。
「落ち葉を踏むとどんな音がするかな?」と聞いて、試してみるのもよいでしょう。布団のようにくるまったり、落ち葉をかけ合ったりするのも楽しそうです。

自然を感じながら、工夫して秋を満喫してくださいね。

落ち葉の上をかけ回る
落ち葉の布団

この記事の監修・執筆者

編集部員 こそだてまっぷ編集部

未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!

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https://kosodatemap.gakken.jp/

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