かわいいわが子の誇らしい姿を、ママ友にも見てほしいときってありますよね。しかし、相手も同じ年ごろの子どもをもつママ。聞いているほうは、あまりいい気持ちがしないことも。
わが子の自慢話をむやみにしないよう、気をつけることはできますが、聞かされたときの対処法は?
「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。
イラスト:やまぎしみゆき
事例1)上から目線でわが子にアドバイスするモデルちゃんとママ
娘の友だちに、キッズモデルをやっている子がいます。とてもかわいい子なのですが、本人もそれをわかっていて、うちの子に上から目線でいろいろ言ってきます。
その子は娘に「○○ちゃん~、髪の毛もっと伸ばしたほうがきっとかわいいよ」とか「その服にその靴はちょっとへんだよ」など、求めてもいないアドバイスをしてきます。娘はその子があこがれの様子で、聞き入れています。
ママ友は、娘にアドバイスをするわが子が誇らしいとみえて、にこにことしているばかり。いくらなんでも失礼だと思いませんか? 私はろこつに嫌な顔をしているのですが、彼女は気づかないのでしょうか。
なかさとさんからのアドバイス
子ども自身の自己肯定感を大切にしつつ、場合によっては距離をおいても
どんなにあこがれの気持ちを抱いていても、自分のことを否定されてばかりでは、いずれお友だちのことが苦手な存在になってしまうかも。実は、お友だちの言うことを聞き入れているように見えているだけで、すでに小さな心を痛めている可能性もあります。
まずは、お子さんに髪の毛の長さや身なりは、自分の好きなものを選ぶのが一番楽しくて似合うから、人に言われて変えなくてもいいこと、そして自分の好きなスタイルに自信を持つことができるような声かけをしていただきたいと思います。
そのことによって、お子さんが「何を言われようと、自分は自分」とお友だちの言葉に流されないようになれば良いのですが、まだまだ小さい子どもですからなかなか難しいかもしれませんね。
本来であればこちらが嫌な顔をする前に、お友だちのママがきちんと自分の子どもをたしなめる必要があると思います。でも「誰よりわが子が1番で正しい」と思い込んでしまっていて、何も言わずに傍観しているママは少なくありません。
そんな場合は、お子さんを守るためにも、そっと距離を置くこともひとつの手です。
事例2)子どもの算数自慢にムカムカ
お子さんが算数のお教室に通い始めたママ友。どうやらとても優秀らしく、どんどんいろいろなことをマスターしているようです。そして、「○○くん(わが子)もやってみたら? 楽しいわよ」とか「小学校に行ったらきっと役に立つわよ」などと誘ってきます。さらに「うちの子は今、かけ算で…」といった自慢話を挟んくるのです。
「へえ、すごいね」と返しますが、ついついイラッとした気持ちが顔に出てしまいます。もうその話題やめてほしいんですけど……。
なかさとさんからのアドバイス
”暖簾に腕押し”作戦で乗り切りましょう
「もう、その話題は飽きちゃった」と言えれば、どんなにラクなことか・・・でもそれができないのがツライところですよね。
でも、言葉にできなくても態度で示すことはできるかもしれません。ママ友の自慢話が始まったら、強引に話をそらす、上の空で気のない返事を繰り返す、などを試してみてください。
気を使って褒めたり質問をしてしまうと、ますます気分良く饒舌になってしまうでしょうから、止めたほうが無難です。心を無にして、わかりやすいリアクションをしないようにすると、お相手ママは暖簾に腕押し状態でつまらなくなり、自慢の矛先をこちらに向けなくなるかもしれませんよ。
私は、子どもが小さい頃に食が細く好き嫌いも多くて悩んでいました。そんなとき、うちの子は野菜好き、と豪語するママ友から「うちの子、ピーマンを生でバリバリ食べちゃうのよ~。料理を工夫すれば、食べてくれるよ!」としつこく自慢され、聞いてもいないのに長々とレシピを聞かされてウンザリ。悩んだ挙句、適当な返事を繰り返して「まぁ、ピーマン食べなくても生きていけるしね」とつぶやいたら、効果てきめんでしたよ!
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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