【モヤモヤ】おやつ・スマホ…子育てポリシーの違い/教えてトラブル対処法*専門家に聞きました

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【モヤモヤ】おやつ・スマホ…子育てポリシーの違い/教えてトラブル対処法*専門家に聞きました

チョコレートは食べさせない、飲み物はなるべくお茶にするなどの「おやつポリシー」。スマホは一日〇分だけ、おでかけのときだけに見る、勝手にいじらない…などの「スマホポリシー」。

どちらも家庭によって考えがさまざまだから、お互いのポリシーの違いにモヤモヤすることって結構ありますよね。気の合うママ友だけど、教育方針が違う…そんなときのモヤモヤについて、「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。

イラスト:やまぎしみゆき

目次

事例1)「娘にはチョコレートを食べさせてないのに…。近くで食べないで」

おやつ・スマホ…子育てポリシーの違いにモヤモヤ【教えてトラブル対処法*専門家に聞きました】

わが家では、できるだけ子どもに市販のお菓子を食べさせないようにしています。それでいつも困るのが、お友だちと遊ぶとき。ママ友は、お菓子にこだわりがないようで、子どもにチョコレートやスナック菓子を出してくれます。お友だちが喜んで食べているから、うちの子も食べたがって…。わが子に「○○は食べないでね」と言うと、ママ友に「○○ちゃん、かわいそうに~」と言われてしまいました。うちの子がかわいそうと思うなら、体に悪いお菓子を出さないで! と言いたいのですが、ママ友との関係に亀裂が入りそうで、言えずにいます。どうしたらよいでしょうか。

なかさとさんからのアドバイス
自分の育児に自信をもちつつ、他人には強制しないことが大切

子育てにおいてはママたちの価値観は十人十色で、「食べ物」に関しても千差万別。特に初めての子育てママは「あれは体に悪そう、これも与えちゃいけない」とデリケートになってしまうことが珍しくありません。

それに対して、考え方の違うママから「そんなに制限していたら、そのうち隠れていろいろ食べるようになる」「大きくなったら、反動がくる」などと言われ、トラブルになってしまうこともあるようです。

子育てに正解も不正解もありません。「わが子は、こんなふうに育てたい」と思うことに、自信を持ってください。ただし、その考え方を他のママに対して正当化したり、他のママの考え方を否定したりするのは望ましくありません。

食べ物に気をつかっているママは、もらってしまったお菓子を「食べないでね」とその場でお子さんに言うくらいなら、事前にママ友へ、自分の食べ物に対する考え方を丁寧に伝えておきましょう。

また逆の立場で、ママ友からそういう説明を受けたら「そういう考えもあるんだね」と軽く流せるとベスト。

どちらにしても、堂々と「私は私」というスタンスでいくことが大切です。

「子育ては、いろいろな考え方がある」ということを念頭に置いて、“あれ、ちょっと私と考え方が違うな”と思うことがあっても、サラッと流せるような柔軟性をお互いにもてると良い関係が続くでしょう。

事例2)絵本で育てたいのに、ママ友との価値観の違いが難しい…

わが子には毎日欠かさず絵本の読み聞かせをしています。そしてせめて小学校にあがるまでは、スマホやゲームには触れさせたくないと思っています。

けれども、ママ友と外出するときに困ることがあります。電車のなかや、レストランのなかなど、外出先でおとなしくしてほしいときに、ママ友は子どもにスマホの動画を見せています。いっしょに出かけると、わが子も興味を示すので、困っています。

ある日、つい「小さいうちからスマホやゲームを与えるのも、どうかな…」とつぶやいてしまいました。ママ友はちょっとムっとした様子で「そんなに神経質にならなくても、子どもはちゃんと育つから大丈夫じゃない?」とひと言。

それから、なんとなく気まずい雰囲気になってしまい…。いい人だし、子ども同士も仲が良いので、できれば関係を修復したいと思いつつ…、また同じようなトラブルが起きるかなと思うと、心配になります。教育方針の違うママとうまく付き合うのは難しいものですか?

なかさとさんからのアドバイス
少し距離をおいて付き合うか、今まで通りの関係を続けるか、冷静に判断を

ママ友の教育方針の中で、「これは、どうなのだろうか?」と疑問に感じることがあっても、ぜひ心の中でとどめておいていただきたいと思います。もちろん、お気持ちはとてもよく分かりますが、もしあなたが、逆に「絵本なんて読んでも、あまり意味ないんじゃない?」などと言われたら、いい気持ちはしませんよね。

お相手ママとは、「友人」という立場であれば気が合うのかもしれません。ただ、そこに「子ども」が関わってくると、“ただウマが合う”というだけでは成り立たないのがママ友の難しいところです。

私自身も、「このママとは、学生時代に知り合っていたら大親友だったな」と思うママが何人もいました。深いお付き合いになるにつれ、お互い子育てに一生懸命だからこそ譲れない教育方針の違いが生まれ「大好きだけど、ちょっと離れたほうがいいかも」と感じて自ら距離をおいたこともあります。

お相手ママと以前のような仲になりたいと思われているのであれば、お詫びをして関係修復を図るのもひとつの方法です。ただ、今後もママ友はスマホの動画を愛用するかもしれませんし、そこを我慢してまでお付き合いを続けるべきかを冷静に判断してもよいでしょう。

次回は2月22日の予定。テーマは、「卒園にまつわるモヤモヤ」です。

この記事の監修・執筆者

ママ友トラブルフォーラム ママ友110番主宰 なかさとさん

ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。

HP
https://mamatomo110.com

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