子どもが成長すると、よく遊ぶ子ども同士=仲の良いママ友とは限らなくなります。さらに、ママ友つきあいのなかで、気の合う人とそうでない人のはざまで戸惑うことも。そんな事例についての対処法を、ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにうかがいました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)小学校が同じママ友グループの閉鎖感にうんざり
仲よしの親子が小学校受験に合格し、私立の学校に行くことになりました。
わが家は近所の公立なのですが、先日、同じ小学校に行く子の親たちから、「一度みんなで遊ばない?」とお誘いを受けました。私立に行くお友だちのことも「誘っていい?」と聞くと、「でも小学校違うところに行くのよね」と、否定的な返事。なんだか、仲よしの子を仲間外れにするみたいで、気が引けます。それから、同じ小学校に行く親子たちと遊びに行く日が憂鬱なのですが、我が子のためには、参加しておいたほうがよいですよね?
なかさとさんのアドバイス お子さんの気持ちを第一に考えて!
ママ友社会においては「みんなと一緒がよい」「今までと同じやり方が正しい」に縛られることが多いのですよね…。進学先が公立と私立とで違っていても、現時点では仲がよいお友だちには違いありませんので、本来であれば分け隔てなくお付き合いしたいところです。とはいえ、今後同じ公立小学校へ通うママ達も無視できないし、悩ましいところですね。
お子さんとは、今回の遊びのお誘いについては何か話をしていますか? まずは、お子さんの「遊びに行きたい」という気持ちを第一に考えましょう。「わが子のために参加する」のではなく「わが子が行きたいから参加する」のです。あくまでも主役は子ども達ですから、お子さんの気持ちを優先する、ということでいいと思います。
もちろん、私立小学校へ進学するお友達とは、今後も個別に機会を作って素敵な関係を続けていってほしいと思います。それぞれ違う環境に身を置くことで、また違った友情が芽生えるに違いありません。
事例2)ウワサのモンスターママと、ママ友が仲よくなりそうで心配!?
今、同じクラスのママ友に、「モンスターだから気をつけて」という評判のママがいます。実際、ちょっと気難しくて、そのママの子となにかあると、文句を言ってくるので、私自身も苦手。ところが、私の大好きなママ友とそのモンスターママが最近話すようになって、大好きなママ友からモンスターママの話題が出ることも。彼女は、モンスターママのことをよく知らないようで、とても好意的に話してくれます。私はそのママ友が心配で…。
「あのママは気を付けたほうがいいよ」と忠告してあげたほうがよいかな、と思っています。
なかさとさんのアドバイス ママ友の判断に任せて、見守るだけでOK
ある人が「あの人は、おもしろい」と感じていたとしても、別の人は「軽すぎて苦手」と感じることもあるかもしれません。万人が100%同じ感覚ではないのですよね。
モンスターママは悪評が立つくらいですから、もしかすると少し問題があるのかもしれませんが、大好きなママ友にとっては気が合う相手という感覚なのでしょうね。
もし、ご自身が仲よしのママのことを他の誰かに「〇〇さんとは付き合わないほうがいいよ」と言われたら、どんな気持ちになりますか。おそらく、両方に挟まれて困ってしまうと思います。小さな子どもでさえも、母親から「▲▲ちゃんとは遊んじゃダメ」と言われたら、反発を覚えるものです。
心配なお気持ちはわかりますが、大好きなママ友も大人です。付き合う友人は自分で決めたいでしょうし、今後距離を置くことがあったとしても、タイミングを見計らって自分で行動を起こすと思います。
何か困ったことがあれば相談に乗る、というスタンスでそっと見守られるのがよいと考えます。
次回は3月31日の予定。テーマは「新しいママ友とのおつきあいマナー」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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