【子どもが勉強に取りかからない】小さな達成感で“やる気スイッチ”をオンにする

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お子さんが、なかなか勉強や宿題に取りかからない場合は、まずは小さな達成感を与え、取りかかりのハードルを下げてあげると良いそうです。
具体的にはどのようにすればよいのでしょうか?

目次

とにかく取りかかりが大変

あすかさん(仮名)は小学3年生の男の子のお母さんです。
子どもに問題集に取り組んでほしいのですが、本人は遊びに夢中でなかなか取り組んでくれません。

取りかかってしまえばけっこうやれるのですが、とにかく取りかかるまでが大変で時間がかかります。

目の前に問題集を開いたまま取りかからず、一時間近くぼうっとしていることもあります。
それで、毎日叱っていました。

あるとき、あすかさんは私のコラムを読んで、「簡単な問題でウォーミングアップ」という方法を試してみたそうです。

付箋紙にウォーミングアップ問題を書いて貼る

やり方は、まず大判の付箋紙に簡単な問題を書き、それをその日やるページの一番上に貼っておくだけです。

簡単な問題とは、足し算、引き算、九九などを5問くらいです。
8×2 5×3 6×8 6×7 9×7 

このくらいなら、取りかかりの抵抗が少ないようで、子どももさっと取り組めるそうです。

すると、ありがたいことに、それでエンジンがかかって問題集にも取りかかりやすくなったそうです。

スモールサクセスで脳の線条体が活性化。やる気スイッチがオンに

脳科学によると、このちょっとしたウォーミングアップがけっこう効果があるそうです。
脳の中には線条体という部位があって、ここがやる気を司っているそうです。

スモールサクセスでちょっとした達成感を味わうと、この線条体が活性化してやる気が高まると言われています。

つまり、あすかさんの子どもも、簡単な問題をやり終えることでちょっとした達成感が味わえてやる気スイッチがオンになったのです。

なぞなぞや手づくり問題でウォーミングアップ

あすかさんは、最近は子どものリクエストで「なぞなぞ」を書いておくこともありますが、これもすぐに答えが出る簡単なものにしているそうです。

難しくて時間がかかってしまうと、勉強へのウォーミングアップという趣旨から離れてしまいますから。

また、ときには、次のような手作りの文章問題を書いておくこともあります。

ひい君は9さいです。
まいちゃんはひい君より3才年下です。
かい君はまいちゃんより2才年下です。
かい君は何才でしょう?

もちろん、これも難しすぎるのはよくないですね。

コツは、文章問題の中に自分、家族、友だちの名前を入れることで、たったこれだけで子どもは喜んで取りかかります。

知っている名前が出てくるだけで、自然に興味がわき、内容もイメージしやすくなるのです。

取りかかりのハードルを下げる工夫が大切

さて、子どもが勉強や宿題をやらないと言って嘆いている親御さんは非常に多いです。

大人の仕事でもそうですが、取りかかってしまえばエンジンがかかるのですが、とにかく一番難しいのは勉強や宿題に取りかかることです。

ですから、今回のように、取りかかりのハードルを下げる工夫が大切ですね。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。

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