【それって褒めてる?】親が言ってしまいがちな“余計なひとこと”

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【それって褒めてる?】親が言ってしまいがちな“余計なひとこと”

問題を3つ出しますので、選択肢の中から自分ならどうするかを選んでください。
正しい答えや理想はどれかということではなく、日頃の自分の行動を振り返って、自分の実際の行動に近いものを選んでください。

日常でよくあるシーン、あなたはどう答えてる?

問題1

いつも近所の人に挨拶できない子が、小さな声で「こんにちは」と挨拶できました。
あなたは何と言いますか?

A.もっと大きな声で言わなきゃね
B.挨拶ができたね
C.挨拶ができたね。次からはもっと大きな声で言えるといいね

問題2

お出かけの準備ができて、「はやく行こうよ」と急かす子。
あなたは何と言いますか?

A.なんでそんなに自分勝手なの?弟がまだなんだから待ってあげなきゃダメでしょ
B.もう準備できたの?はやいね
C.もう準備できたの?はやいね。いつもこうだといいね

問題3

宿題の日記が書けて見せにきた子に何と言いますか?

A.なんなのこの字は?もっと丁寧に書かなきゃ読めないでしょ
B.遊んだときの様子がよくわかるように書けたね。楽しかったんだね
C.遊んだときの様子がよくわかるように書けたね。字も丁寧だといいんだけど

冷静に考えれば、正しい対応がわかるけど…

いかがでしたか?

3問とも「Aは違うな」と思った人が多いはずです。

このように、文字で読んで、冷静に考えられるときは、正しい対応がAではないことがわかります。
しかし、日頃の実際の言動ではAの対応をしてしまう人が実は多いのです。

褒めるべきところで叱ってしまっている人が多い

冷静に振り返ってみて「Aで回答したことが多かったかも」という方は気をつけてください。
これでは子どもを伸ばすことはできません。
褒めるべきところでほめていないどころか、逆に叱ってしまっているのです。
これでは、子どもは切ないですね。

Bは、認めるべきところで認め、褒めるべきところでほめています。
日頃からBのように言えるといいですね。

余分なひと言で、褒められた嬉しさがなくなる

Cは、最後のひと言が余分ですね。
これだと褒められてうれしいという余韻がなくなって、「もっとこうしなきゃ」と言われたという意識が残ってしまいます。

保護者は良かれと思って、「ひと言」言ってしまいがちですが、そんなことを言わなくても子どもは十分わかっています。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。Twitter、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。

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