【よその家の子育てに口出しは禁物だけど…】教えてママ友トラブル対処法*専門家に聞きました

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【よその家の子育てに口出しは禁物だけど…】教えてママ友トラブル対処法*専門家に聞きました

他人の子育てに口出しするのはいけないこと。わかっていても、つい気になって…。よかれと思って言ったことがトラブルの引き金になることもありますよね。そんなモヤモヤについて「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。

イラスト/やまぎしみゆき

目次

事例1)食欲がないのは、炭酸ジュースばかり飲ませているから?

最近、知り合ったママ友親子といっしょにランチに行きました。彼女は子どもの食生活を気にしていないようで、炭酸ジュースばかり飲ませている様子。「○○が大好きなのよね」と言って、子どもの欲しがるままに飲ませるので、その子は食事を全然食べなくて、とても気になります。ママ友は「全然食事を食べてくれないの…」と悩んでいる様子ですが、「ジュースの飲ませ過ぎじゃないの?」と言えなくて、モヤモヤ。子どもの体に悪いと思うのですが、気がつかないのかな? その子のためには言ったほうがいいと思うけれど、ママ友とそこまで親しいわけじゃないので、変なことを言ってこじらせたくないとも思い…。見て見ぬふりしたほうがよいでしょうか?

なかさとさんのアドバイス 
トラブルを避ける意味では、見て見ぬふりがいちばん。

ズバリ、まずは見て見ぬふりしたほうがよいでしょう。もちろん、炭酸ジュースばかり飲んでいたら育ちざかりの子どもにとってあまりよい影響はないということは百も承知ですが、それよりもお相手ママの子育てに対して口を出すほうが「ママ友トラブル」という観点からいうと、避けたほうが無難です。

とはいえ、「全然食事を食べてくれない」というお悩みは気になりますね。炭酸ジュースが原因だとストレートに言うと、角が立ってしまうかもしれないので「炭酸はおなかがふくらむし、糖分で血糖値が高くなって満腹感を感じるみたいだから、一度お茶やお水に変えてみるのもアリかもしれないよ」など、言い方を変えてみると、だいぶ印象が違ってきます。

子育てに正解はありません。子育てに関する考え方はママの数だけ存在しますから、誰かが自分の方針と違うと感じても、「他人は他人、自分は自分」と割りきって考えたほうがラクです。もし、今回のようにお相手ママが悩んでいるような場合は、否定からは入らずに、なるべく悩みに寄り添うような回答ができるとよいですね。

事例2)非難されているママ友の味方はしないほうがよい?

子どもを習い事でがんじがらめにして、厳しく育てているママがいます。遊ぶ約束をしても、いつもその子だけ参加ができず、子どもがちょっとしんどそう。見かねたほかのママ友が「少し 厳しくし過ぎじゃない? ○○ちゃんがかわいそう…」と言ったところ、厳しいママが 烈火のごとく怒りだしました。「人の子育てによけいな口出しするなんて、失礼だ」という言い分です。わたしは、注意したママ友に共感したものの、巻き込まれたくなくて、黙ってその場をやり過ごしてしまいました。勇気をもって注意したママが気の毒だったのですが、これでよかったのでしょうか。 

なかさとさんのアドバイス 
逆の視点から見てみましょう

逆の立場で考えると、自分の子育てに対して誰かから否定されたり子どもがかわいそうと言われたりしたら、いい気分はしませんよね。世の中の99%のママから賛同されなくても、そのことを他人に強要するわけでもなく、自分たちで納得していれば、ほかの人がとやかく言うべきではないと思います。今回の件も、こちら側からは「習い事でがんじがらめになって、お友だちとも遊べずちょっとしんどそう」に見えているだけで、実は本人たちは充実した習い事ライフを過ごしている可能性だってあるわけです。

ただし、ネグレクトや家庭の中で子どもに対することば・体の暴力など、明らかに非常事態であると見受けられる場合は別です。ただ、この場合も、直接お相手ママに提言するのはトラブルの原因にもつながりますので、まずは園や学校などに相談し、対応をお任せしたほうが賢明だと思います。

次回は11月21日の予定。テーマは「専業主婦の何が悪いの⁉」です。

この記事の監修・執筆者

ママ友トラブルフォーラム ママ友110番主宰 なかさとさん

ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。

HP
https://mamatomo110.com

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