【読み書き・計算以上に身につけておきたい習慣とは?】小学校入学前の家庭学習について解説!

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【読み書き・計算以上に身につけておきたい習慣とは?】小学校入学前の家庭学習について解説!

9月に入り、年長さんは約半年後に小学生になります。小学校入学までに、何をどこまでできるようにしておけばよいのか、どのようなことを身につけておくとよいのか、悩まれる保護者も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、小学校入学前に今からはじめておくとよいことについて元小学校教員が解説します。どれもご家庭で取り組めるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

文/マムズラボ

目次

年長の間に身につけておきたい習慣3つ

年長の間に身につけておきたい習慣3つ

小学校入学前にひらがなの読み書きや計算など、小学校の授業で習う内容を少しでも学習できていると安心感があります。しかし、読み書きや計算以上に、小学校入学前に身につけておいてほしいのは以下のようなことです。

読書の習慣

読書を好きになっておくことには大きなメリットがあります。

「読む」ことはすべての学習の基礎です。読むことが好きだと、どの教科も楽しめる素地ができているといえるでしょう。読むことへの抵抗を小さくしておくためには、楽しい読書経験が大切です。文字を目で追わせながらの読み聞かせも効果的ですので、たくさん本を読んであげましょう。

また、小学校の国語では、授業などで教科書を音読することになります。すらすら音読できるかは、読書量に大きく左右されます。自信をもって音読ができると、国語の授業も楽しくなるでしょう。

自分で考える習慣

これからの社会では、誰かの指示に従うだけでなく、自分で考えそれを表現する力が求められます。授業でも、「あなたはどう思うか、どう考えるか」と問われることが多くなっています。

そのため、家族間でも普段からこのような質問をしておくと、子どもが自分の考えを述べることに慣れてくるでしょう。幼いころから自分で考える習慣が身についていると、生涯にわたって役に立つはずです。

家庭学習の習慣

入学後しばらく経つと、基本的に毎日宿題が出されるようになります。園に行く前や、園から帰宅後などに家で勉強するということに慣れておくと、宿題をすることへの抵抗を小さくできます。

最初は勉強でなくても、お絵かきや迷路ゲームや読書などでも問題ありません。短い時間でも「机に向かう」ということを習慣にしておくとよいでしょう。

関連記事:【5~6歳でひらがなの「読み・書き」をマスターするには?】元小学校教員がオススメする勉強法を解説!

年長のうちにはじめておきたい家庭学習7つ

年長のうちにはじめておきたい家庭学習7つ

小学1年生で学習する教科の中で、年長のうちに少しずつ学習をはじめたいものが国語と算数です。ここでは、入学前の家庭学習に取り組んでおきたい国語と算数の内容について解説します。

ひらがなを読めるようにする

小学校でもひらがなの読みは学習しますが、習ったところからどんどん授業などで使われます。ひらがなを読めるようにしておくと授業もよくわかり、楽しく感じられるでしょう。

読み聞かせやひらがなカードなどで、ひらがなを読めるようにしておくのがオススメです。

かんたんなひらがなを書けるように練習する

小学校ではひらがな1字ずつにあまり時間をかけられません。そのため、「読み」のつぎはひらがなを書けるようにしておくのがオススメです。

年長のうちに、何度もなぞり書きをして、正しい字形を身につけておくとよいでしょう。

自分の名前を書けるようにする

小学校では、すべてのひらがなを習う前でも、自分の名前をひらがなで書けるように指導することが多いです。1年生でも配布物に自分で名前を書くことがあるので、自分の名前を正確に書けるようにしておくとよいでしょう。

かんたんなカタカナを読めるように練習する

年長のうちにあえてカタカナの読み書きを練習する必要はありませんが、日常生活の中で目にしたときに読みを教えておくのもオススメです。

まずは、「カ」や「ヘ」など、ひらがなと似ていたり同じ形だったりするカタカナから読めるように練習していきましょう。

100までかぞえられるようにする

数は順序を表すということを理解し、「1〜9が一の位でも十の位でも繰り返される」ことがわかるようにしておくとよいでしょう。

算数の授業だけでなく、他教科でも順序立てて説明する際には数字を用いるので、数がかぞえられると、授業がよくわかるようになります。

10までの数の合成と分解をわかるようにしておく

10までの数の「合成」と「分解」をわかるようにしておくのもオススメです。

足し算・引き算の基礎になるのが数の「合成」と「分解」の考え方です。「7と3で10」が数の合成、「5は2と3」が数の分解となります。10までの数でさまざまな合成と分解の組み合わせがわかるようにしておくとよいでしょう。

「お兄ちゃんとあなたで5個ずつクッキーを食べるよ。クッキーは全部でいくつ必要?」「全部で5個のあめをあなたと弟で分けると、いくつといくつに分けられる?」というように、日常生活の中でものを配る経験をすると身につきやすいです。

10までの数でわかるようにしておけば十分ですが、大きな数でも「12は10と2」のように「10といくつ」がわかると、1年生の2学期以降にある繰り上がり・繰り下がりのある計算の学習もよりスムーズになるでしょう。

30分刻み程度に時計を読めるように練習する

小学校では、時計を見て行動するように促されます。時計の読みに苦労する子どもが多いので、早めに時計を見ることに慣れておくのがオススメです。日常生活の中で「時計の長い針が12、短い針が3になったら3時だよ。3時になったらおやつにしよう」などと声がけを心がけましょう。

また、「何分」まではわからなくても、アナログ時計で、ちょうどの時間(8時など)と半分の時間(8時半など)を読めるようにしておくのもよいですね。

小学校生活を楽しくスタートさせるために年長から家庭学習に取り組もう

小学校生活を楽しくスタートさせるために年長から家庭学習に取り組もう

年長のうちに入学のための準備をはじめておくと、小学校生活をより楽しくスタートできます。小学校の授業がよくわかると自信がつき、学習することに慣れていると授業や宿題のつらさを軽減できるでしょう。先取り学習をして、「小学校は楽しい」と思えるように少しずつ家庭学習をはじめてみてはいかがでしょうか。

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