ゴールデンウィーク、夏休み、シルバーウィークや年末年始など中長期のお休みのときは、移動手段として新幹線を利用することを考えるママパパも多いのではないでしょうか。いつもとは違う乗り物に乗れて喜ぶ子どもがいる半面、かさばる荷物や、周囲の方への気づかいが欠かせなかったりと、ママパパにとっては苦労する一面もあります。
新幹線内は公共の空間のため、子どもはもちろん、保護者も周囲のかたも心地よく過ごすためには、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。今回は、「【新幹線編】子連れ旅行や帰省がうまくいくための事前準備10選」をご紹介します。
文/マムズラボ
新幹線での子連れ旅行や帰省のポイントは?
長距離を移動するときに、新幹線を利用するご家庭も多いと思います。新幹線を利用して子どもといっしょに帰省したり、旅行したりするときには、「荷物の多さ」「子どものぐずり」「周囲の人への気づかい」の3つの対策がポイントになります。
ポイント1.荷物の多さ対策
大荷物とともに子どもを抱っこしたり、じっとしていられない子どもをあやしたりしながら移動するのは、体力も気力も必要です。そこで、ひと家族分の荷物をどのように減らすかが、移動時間をスムーズに過ごすポイントになります。
ポイント2.子どものぐずり対策
長時間の移動中、子どもが暇をもてあましてぐずったり、体を動かせないフラストレーションがたまって騒ぎたがったりすることも。子どものご機嫌を損ねずに過ごせるかどうか、事前に対策を取っておきましょう。
ポイント3.周囲の人への気遣い対策
子どもが原因で、同じ空間にいる人や、近くの席の人に迷惑がかからないように対策を取ることも大切なポイントです。道中は自分たちと同じように、周囲の人にとっても大切なひと時。みんなが気持ちよく過ごせるように気をつけたいものですね。
新幹線での子連れ旅行や帰省がうまくいく10のコツ
それでは、新幹線での子連れ旅行や帰省を成功させるためのコツを見ていきましょう。
コツ(1)出発前に宅配便で荷物を送っておく
移動の際に大きな荷物を持ち運ぶ苦労を解決するためには、「あらかじめ旅行先や帰省先に荷物を宅配便で送っておく」とよいでしょう。
新幹線の中や移動中に使用するものは手持ちで持ち運び、旅行先や帰省先で使用するもの(衣類、おもちゃ、おむつ、ミルクセットなど)は、到着日に合わせて宅配便で送っておくと気持ちも楽になります。
コツ(2)荷物リストを作成し、荷物の入れ忘れ・入れ過ぎを防ぐ
手荷物は最小限の量にして取り出しやすいようにカバンの中に入れておくことが大切です。筆者の子どもが1歳のころ、新幹線で九州に帰省した際に下記のような手荷物リストをつくり、荷物の入れ忘れや入れ過ぎを防ぐことできました。
なお、新幹線内にはミルク用のお湯の給湯器がないことが多いため、ミルクを飲む赤ちゃんがいるときは、あらかじめ適温のお湯を水筒などに入れて持参することをオススメします。
新幹線車内での手荷物リスト(1歳児用)<子ども用>
・おむつセット(おむつ×5~6枚、おしりふき×新品を1パック)
・消臭効果のあるビニール袋(汚物用)
・普通のビニール袋×2~3枚
・ミルクセット(哺乳瓶、ミルクキューブの入ったスティック袋×3~5袋)
・ミルク用のお湯を入れた、保温性のある水筒
・赤ちゃん用のお菓子
・衣類×1セット
・スタイ×3~4枚
・授乳ケープ(折りたたみができるものやストールタイプのもの)
・抱っこひも
・車内で使うおもちゃ、絵本
・お昼寝用のガーゼケット(授乳ケープで代用することも)
・子ども用の飲料パック×2~3つ
<ママパパ用>
・飲み物
・スマートフォン
・DVDプレーヤー、イヤホン
・モバイルバッテリー
・除菌グッズ(ウェットティッシュ、除菌スプレー)
・ハンカチ、タオル
・救急セット(常備薬、絆創膏、綿棒など)
・全員分の保険証、母子手帳
コツ(3)多目的室やトイレが近い車両&通路側の席を予約する
おむつ替えや授乳に使用できる多目的室(※1)や、折りたたみ式のベビーベッドがあるトイレを設置している新幹線を利用する場合は、それらの近くの車両を予約することをオススメします。ただし多目的室は先約があると使用できない場合もあるので、あらかじめ鉄道会社に問い合わせておくと安心です。
また子連れの場合、トイレや子どものぐずりなどで車内を立ち歩くことも多くなります。そのためにも、通路側の座席を予約し、移動のしやすさを確保しておきましょう。
コツ(4)子連れ専用やファミリー専用車両を利用する
新幹線によっては、期間限定で「お子さま連れ専用車両」が設置されていることがあります。ゴールデンウィークや夏休み期間のほか、通常期でも土日祝日に運行をしていることがあるので、事前にホームページなどで確認してみましょう。
周りも子連ればかりなので、安心して過ごせます。
コツ(5)お弁当は早めに食べる
おなかがすくとぐずりだす子どもも少なくありません。お弁当を早めに食べることでおなかが満たされ、機嫌よく過ごしてくれる可能性が高くなります。ただしいつもの食事タイミングと時間がずれる場合は、次の食事の時間でペースを戻せるように調整してあげてくださいね。
コツ(6)お菓子タイムを充実させる
お弁当以外にも、おなかが空いたときのために「食べなれたお菓子」や「子どもが好きそうなお菓子」を用意しておきましょう。たまごボーロ、ラムネやグミなどのほか、年齢に合わせたクッキーなど、食べるときに音がしにくいものがオススメです。
大袋のお菓子ではなく小分けにされたものだと、いろんなお菓子を少しずつ食べることができて子どもも楽しく過ごせるのではないでしょうか。
コツ(7)新しいおもちゃや絵本を用意する
移動中のお楽しみとして「新しいおもちゃや絵本」を用意してあげるのもよいでしょう。筆者のオススメは、幼児向けの雑誌です。子どもが好きなお話やイラストがたくさん掲載されており、雑誌によってはクイズやワークなどの掲載もあり、楽しんで読んでくれます。雑誌にシールがついていると子どもは喜びますが、車内には貼らないように気をつけてくださいね。
コツ(8)スマホやDVDプレーヤーを活用する
お菓子やおもちゃなどに飽きてしまったら、「スマホやDVDプレーヤー」が活躍してくれます。子どもが好きなDVDや映画作品があれば、集中して観てくれるかもしれません。筆者は子どもが小さいころは長時間の動画視聴に抵抗がありましたが、移動中だけは奥の手として頼っていました。
ただし長い時間見続けてしまうと乗り物酔いをすることがあるので、こまめに休憩するようにしてください。
コツ(9)デッキに移動する
新幹線の車両と車両の間にはデッキがあります。子どもが動きたがった場合は、デッキに移動して気分転換をしてみましょう。デッキでは新幹線のドア越しに外の景色が見えるので、子どもも喜ぶかもしれません。
ただしデッキには、ほかの乗客が立っていたり、携帯電話で通話中の人がいることもあります。子どものためのスペースではないことを忘れずに利用しましょう。
また、デッキに行くときに座席に誰もいない状態になる場合は貴重品は忘れずに持っていきましょう。
コツ(10)乗車前に新幹線好きにさせる
子どもの性格や性別にもよりますが、子どもを新幹線好きにさせることも事前にできる工夫のひとつ。絵本や図鑑、映像であらかじめ新幹線に親しませておくと、乗車中も楽しく過ごしてくれるかもしれません。
停車中の駅で出会える別の新幹線や、幸せの黄色い新幹線「ドクターイエロー」を見つけられるかなどでも盛り上がることができます。
子どもといっしょの新幹線体験で、長距離移動を楽しい時間に!
子どもといっしょに新幹線で旅行や帰省をするときは、「子連れにやさしい座席や車両を予約する」、「移動中に子どもが飽きないためのものを用意する」など、事前準備で解決することが多くあります。しっかり用意しておくことで、少しでもスムーズで楽しい移動時間を過ごせるとよいですね。
【引用】
※1…JRおでかけネット 列車でのサービス「小さなお子様連れのお客様へのサービス」https://www.jr-odekake.net/railroad/service/children.html
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