たっち、伝い歩き、よちよち歩き…とあっという間に成長していく我が子。
オムツのサイズもどんどん大きくなって、気づけば「いつの間にかビッグサイズ?」「最近オムツを気にするようになってきた?」なんてことも。そろそろトイレトレーニングを始める時期かもしれません。
そこで、トイレトレーニング(略してトイトレ)卒業&絶賛実施中の3~5歳児のママ・パパたちにアンケートを実施。トイトレ開始に悩んでいるママ・パパもきっと勇気づけられる、おもしろエピソードや共感できる声がいっぱいです。
※アンケート調査:モニプラファンブログ「学研の幼児ワーク」編集部調べ
イラスト:野田 節美
【開始時期ときっかけ】2歳過ぎた頃から、月齢を意識して始めることが多い
トイトレを開始した時期は、「2歳~2歳6か月」が77人/205人中でダントツの結果に。
この頃の発達は個人差があるものの、
・歩行が安定してきて、動き回るようになる。
・急速に語彙が増え、二語文を話すようになる。
・排泄の間隔が、2時間を超えるようになる。
といった姿が見られる時期。
オムツを気にするしぐさを見せたり、自分から近づいてきて「チッチでた」など教えたりする子も出てくるようです。
加えて、次の質問にある「始めようと思ったきっかけは?」の内容が後押しとなり、トイトレを本格的に考え始めるケースが多いようです。
最も多いのは「月齢的にそろそろ」という理由。月齢的に“トイトレ”のワードは気になりつつも、実際に動き始めたのは「月齢の近いお友だちが始めたと聞いて」「定期購読している教材の付録に促されて」などの声も聞こえてきました。
続いて、「入園のため」がランクイン! なかなかトイトレへの踏ん切りがつかなかったママ・パパたちが、4月の入園に向け、必要に迫られてスタートすることも多いようです。
【始めた季節】洗濯物が乾きやすい春・夏が始めやすい
春・夏の合計が88%と、圧倒的に暖かい時期に始めるママが多い様子。
理由は、
「濡れても、洗濯物が乾くから」
「トイレが寒くなくて嫌がらない」
「薄着だから、脱がせるのが簡単」 など
失敗することを想定して、頑張る子どものためにも、洗濯する自分のためにも、春・夏を選ぶ人が多いようです。
【用意したグッズ】子ども用補助便座は必須アイテム
約83%の人が、「子ども用補助便座」を購入
「さあ、トイトレを始めよう!」と決心したら、まず最初に求めるアイテムが「子ども用補助便座」のようです。他に実用的なものとしては、「トレーニングパンツ」「踏み台」「おまる」もあがっています。
ごほうび(できたね)シールと台紙
実用的なアイテム以外で「おすすめ!」の声が多かったのが、主役である子どもの気持ちを盛り上げるシールと、それを貼る台紙のセット。シールや台紙はお店で購入する人、ネットで台紙だけダウンロードする人、中には、台紙に子どもの好きなキャラクターを描いて手作りする人も!
絵本
トイトレを始めるにあたって、どう子どもにトイレの存在を教えたらいいか悩むことも多いはず。人気の『ノンタン』シリーズ(偕成社)など、「トイレ」や「うんち」「トイレトレーニング」を題材にした絵本を選んで、読み聞かせしてからスタートしたという声もありました。
【困ったこと】
「うんちができない」「おもらし後の処理」が二大お悩みに…
うんちができない
おしっこはすぐにトイレで成功したのに、なぜ…?と悩むママ・パパも多いようです。
「トイレでうんちをどうしても嫌がって、トレーニングパンツでしてしまう」
「トイレだと踏ん張れず、あきらめてパンツをはかせた瞬間に出てしまった」
「“うんちはオムツでするもの”と決めてしまったようで、出そうになったら自分からオムツを取りに行く」
「トレーニングパンツをはくと、うんちを我慢するようになり、ついには便秘に…。」
おしっこは力をゆるめることで自然に出やすいですが、うんちはおなかに力を入れていきむ必要があります。便座に座った状態で力を入れるコツが、まだつかめていないのかも…。
先輩ママ・パパの解決法
- 子どもと一緒にいきみの練習。「うーん」と表情と声で伝えました。
- “うんちができたら、ごほうびシールを倍増!”と伝えた。
- 落ち着く補助便座、踏み台の組み合わせをとことん探した。
おもらし
“失敗はつきもの”と頭では理解しているものの、着替え、片付け、洗濯がセットでつらいと感じるママ・パパはたくさんいるようです。
「何回もトイレに誘って、出ない出ないを繰り返した挙句、床の上でしてしまったとき」
「急いで走ってトイレに向かったのに、間に合わずトイレの直前で出てしまったとき」
「冬の雨の日のおもらし」
「一日に何度もおもらししてしまった日、つい怒鳴ってしまいそうになるのを堪えるのがつらかった」
“怒っちゃいけない”と思っているのに、体力的にきつくなるとどうしても…という気持ちはとてもわかります。
先輩ママ・パパの解決法
- 使い捨てる勢いで、とにかく安いパンツ、着替えを大量買い。
- カーペットやマットをすべてはがして掃除しやすいフローリングに。
- 消臭スプレーを家中に置いた。
トイレ(便座)自体がイヤだと感じる
狭いのか、暗いのか、なぜかトイレが怖いところと感じる子どもは多いそう。一度失敗したことをトラウマに感じてしまう子も。
「抱っこして無理やり連れて行ったのがよくなかったのか、怖い怖いとトイレで泣き叫ぶようになってしまった」
「園にある男の子用トイレに慣れてしまって、家のトイレではできなくなってしまった」
「流すときの水の音が怖いようで、一緒に自分も流れて行ってしまうとしがみついて離れない」
先輩ママ・パパの解決法
- とにかくトイレをかわいく素敵にデコレーション。
- ポスター、おもちゃと子どもの好きな電車グッズでうめつくした。
- 気分を変えようと、後ろ向きに座らせてみた。
外出先でのトイレ探し
家でもできないのに、外出先のトイレなんて…と憂鬱に思うママ・パパも多いようです。
「急に“おしっこ”と言われ、やっと見つけたと思ったら大行列。順番が来る前にもらしてしまった」
「衛生面が気になりつつも、必要に迫られて入った公園のトイレ。扉を開けた瞬間、ここではできない!とその汚さにどんより」
「初めて行く場所のトイレがなんと和式のみ。“これなに?”という顔の子どもを見て、慌ててオムツにはき替えさせました」
「下着も含めて着替え最低2セット、オムツ、何かあったときのタオルや着替えシートなどとにかく荷物が多い。おのずと外出は控えるように」
先輩ママ・パパの解決法
- 外出時はオムツにする!と家族に宣言した。
- 外出自体、遠出するのをあきらめた。
- 行き先や途中の道中のトイレはすべて事前にチェック。
言って(教えて)くれない
「おしっこしてたの?」とママ・パパが驚くほど、気にするそぶりすら見せない強者も。
「“トレーニングパンツなら濡れたのが嫌ですぐ教えてくれるよ”というママ友の声を信じていたけど、気持ち悪いという感覚すら忘れている息子よ…」
「おしっこを教えてくれないので45分おきにトイレに連れて行く日々。私のほうが疲れてダウン。一週間で中断することに」
時間を決めて定期的にチェックするのも大変ですよね…。
先輩ママ・パパの解決法
- アラームをかけて、しつこく誘った。
- 何か察知したら、子どもを抱えてとにかくトイレまで猛ダッシュ!
各お悩み別解決法の回答で必ずあがっていたのが、「未解決」、「時間(が解決する)」、「あきらめる、切り替える」という回答。
ときには「一旦中断して、時間をおくことで、気持ちを落ち着かせた」「園に泣きついた」という回答も。
みなさん、まだまだ模索中のようです。頑張れ!
【うまくいくコツ】
朝一番は、成功しやすいゴールデンタイム!
ママ・パパの観察眼と子どもの調子によるタイミングが絶妙に合った「声かけしてトイレに誘ったとき」、子ども次第の「機嫌がよいとき、やる気があるとき」がうまくいったときの上位に。
続いて、「朝起きてすぐ」がランクイン。朝一番の成功率にかけて、そこで成功すれば、自信がついて一気にオムツがとれる…かもしれません。試してみる価値アリ!?
【オムツ卒業時期】
2歳児後半から3歳前半卒業が多い! かかった期間は個人差が大きい
3歳~3歳6か月で、日中のオムツがとれる子が最も多いという結果に!
結果は、1か月未満から、1年以上かけた人まで、同じような人数という結果に。
子どもの発達はもちろん、開始時期、タイミング、季節など、さまざまな要素(ときには偶然)が重なって、成功につながるようです。
トイトレ成功&がっかりエピソード
ほかにも成功したときや、うまくいかなくてちょっとがっかりしたときのエピソードを教えてもらいました!
トイトレ成功エピソード
・トレーニングパンツで効果があるのかないのか、ダラダラ続けていたけれど、ある日、私の決心がついて、新しく買っておいた普通のパンツ(しかも子どもの好きなキャラクター)をはかせると、気分が一新したのか、すっとトイレで成功した。まるで後光がさしているかのようだった。
・祖父母が来ていたとき、たまたまトイレでできたので、一緒にほめてもらった。やはり一人よりも効果が絶大だったようで、そこからぐーんと本人のやる気が高まって成功率が格段に上がった。
がっかりエピソード
・お風呂でおしっこしたことを、やや複雑に思いながらすごくほめた。すると、日中もおしっこはトイレでなくお風呂でしたいと言うように…。なだめたが、機嫌をそこねてしまった。
・トイレが気になりすぎて、休日の外出先でも、つねにトイレの場所をスマホで調べまくっていた。そして肩がちぎれそうなほど、着替えなどの持ち物が入ったカバンも重く、加えて朝から雨だと、まだ失敗していないのに憂鬱になるように…。
・“絶対に怒らない”をテーマにしていたので、怒ったつもりはないが、声色が違ったのか、表情がひきつっていたのか、子どもが失敗すると大泣きするようになってしまった。子ども自身の意識も高すぎたのかもしれない。おもらしの片付けより、洗濯より、子どもの気持ちを落ち着かせて、盛り上げていくのが何より大変だった。
すぐにオムツがはずれた子、中断に次ぐ中断をはさんでようやく再開した子、イヤイヤ期と重なってママがダウンした、など、トイレトレーニングのエピソードはまさに十人十色。
「誰もが通る道だから…」と折れそうになる心を親子で励ましあいながら、いつの日かきっとくる、オムツ卒業の日に向かって励みましょう!
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪