長時間にわたり、家事、育児など家庭内の仕事をほとんど一人で行うことを近年ワンオペ育児と呼びます。特に乳幼児期は、子どもの世話にかかりきりになることも多く、すき間時間に家事を優先したママが、休憩や睡眠をほとんどとらずに過ごすこともあります。
NHK放送文化研究所 世論調査部「子育て世代、男女の家事時間はどう違う?」の調査によると、就学前の子どもを持つ女性の家事と仕事を合わせた1日の労働時間の平均はおよそ10時間だったそうです(※1)。
就学前の子どもを持つ男性の場合の1日の労働時間はおよそ9時間42分で、内訳はほとんどが仕事に充てられていますが、時間量でみると、1日の労働時間はママもパパも同じくらいであるそう。
本記事では生活を支えるたくさんのママに向けて、ワンオペ育児が少しでも楽になるよう、片付けや洗濯、赤ちゃんのお世話が楽になる時短グッズをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
文/マムズラボ
【片付け編】ワンオペ育児や家事が楽になる便利グッズ3選
子どものおもちゃやお世話グッズ、洗濯物などで部屋の中が散らかりがちになることはありませんか?片付けを少しでも楽にするために、便利グッズを取り入れてみましょう。
1.テーブルやデスクの下に設置できる引き出し
ものが置きっぱなしになりやすいテーブルの上を、さっと片づけられるグッズです。挟んで締め付けるクランプ式や両面テープで天板の下に取り付ける方式で、ふつうの引き出しのように使用することができます。
机の上に置きっぱなしになりやすいリモコンやペン、メモ、チラシやプリントのほか、引き出しの大きさによってはティッシュボックスなども収納することができます。子ども用に専用の引き出しを設置して、お絵かきセットや折り紙、ドリルなどを収納してもよいですね。
2.おもちゃ片付けマット
プレイマットとしてはもちろん、おもちゃの収納袋としても使えるグッズです。広げたマットに収まるようにおもちゃを置き、マットのふちについている紐を絞るときんちゃく袋のようになり、片付けも収納も一度に行うことができます。
ブロックやミニカー、おままごとセットなど、小さくて数が多いおもちゃで遊ぶときに便利です。
3.大小サイズのバスケット
おもちゃやリビング回りの小物を一時的に片付けたいときは、インテリアになじむ、おしゃれな見た目の「バスケット」がオススメ。外から中が見えないように深さがある大きめのバスケットを選んでおくと、上からものを入れるだけでその場の片付けがいったん完了します。
ペンやはさみなどのよく使う文房具や、その時に服薬している子どもの薬など忘れたくないものは、小さいサイズのバスケットを活用して一時置きすると、テーブル周りもスッキリ整えることができます。
ただし、バスケットの中身があふれないよう、定期的にものの仕分けや片付けを行うようにしましょう。
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【洗濯編】ワンオペ育児や家事が楽になる便利グッズ4選
子どもがいると洗濯物の量が多くなり、洗って取り込むまでに時間がかかります。毎日の洗濯を少しでも楽にする便利グッズを活用して、洗濯にかかる時間を減らしてみましょう。
1.洗濯ボール
衣服といっしょに洗濯するだけで、洗濯物の絡まりを防ぐグッズです。洗い上がった洗濯物を出すときに、引っ張ったりほどいたりする手間を減らすことができます。形はボール状で、洗濯中の衣服にぶつかることで汚れが落ちやすくなる効果もあります。
2.8連ハンガー
8個のハンガーが1台に連なっているグッズです。干すときにハンガーを複数用意する手間が省け、持ち運びにかかる手間を減らすことができます。取り外しがワンタッチタイプのものであれば、ボタンを押すだけでハンガーから洗濯物を外すことができ、時短につながります。
3.引っ張りピンチハンガー
干した洗濯物を引っ張るだけで外せるハンガーです。つまんで外で干すタイプのものはピンチの取り外しに手間がかかりますが、引っ張るだけで外すことができるので取り込み時間が短縮できます。生地を傷めずに外せるよう、ピンチの挟み部分にローラーがついているタイプもあります。
4.洗濯物折りたたみボード
かんたんに洗濯物をたためるグッズです。専用ボードの上に洗濯物を広げて置き、手順に沿って3回ほど折り込むことで、きれいにたたむことができます。
【赤ちゃん編】ワンオペ育児や家事が楽になる便利グッズ3選
小さな赤ちゃんとの生活は、特にワンオペ育児の負担が大きくなります。赤ちゃんのお世話に関する便利グッズを使い、少しでも時短できるようにしていきましょう。
1.お尻ふきウォーマー
お尻ふきシートを温めるためのベビー家電です。市販のお尻ふきシートやスプレーボトルを格納し、電気で適温に温めて使用します。お湯を適温に温めておき、市販のコットンといっしょに使用するタイプのものもあります。
冷たいお尻ふきシートを使用するよりも汚れが落ちやすく、おむつ替えの時間が短縮できます。また、冷たいお尻ふきによる不快感がないため、赤ちゃんが驚いたり泣いたりしにくいのもポイントです。
2.折りたためるベビーチェア
折りたためるタイプのベビーチェアは、大きいベビーチェアを常に置いておけなかったり、収納スペースがないおうちでも、さっとたたんで片づけることができるのでオススメです。高さは、テーブルに合わせたハイチェア型とローチェア型のほか、高さを自由に変更できるタイプなどがあります。テーブルの取り外しができたり、背もたれの有無を変えられるベビーチェアもあるので、食事シーンに合わせて選びましょう。
また、赤ちゃんの落下を防ぐために、腰ベルトや股ベルトがついており、安全基準をクリアしているものを選ぶようにしてくださいね。
3.フードメーカー
赤ちゃんの離乳食作りのときに活躍するグッズです。「蒸す」「きざむ」「つぶす」機能がついており、離乳食用に下準備した食材と水を入れ、スイッチを押すだけで離乳食が完成します。10倍がゆやかぼちゃのスープなど、手間がかかるものもフードメーカー一台で作ることができ、手のかかる離乳食作りの時短が可能です。
手抜きでもズボラでもよし! 時短グッズでワンオペ育児を乗り切ろう
忙しいワンオペ育児中でも気持ちにゆとりがある状態で過ごしたいものですよね。毎日の暮らしを支えるための心の余裕を確保できるなら、手抜きでもズボラでもOK! 家事や育児を少しでも楽にするグッズを取り入れて、がんばりすぎずに毎日を過ごしてくださいね。
【引用】
※1…NHK放送文化研究所 世論調査部「子育て世代、男女の家事時間はどう違う?」
https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron-jikan/column/housework-2020.html
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