「節分」は日本で古くから親しまれている風習ですが、じつはその意味や由来をよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで本記事では、お子さんに何気なく聞かれても答えられるように、節分の由来、豆まきの意味、節分の日の過ごし方を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
文/こそだてまっぷ編集部
1.そもそも節分とは?
「節分(せつぶん)」とは本来、四季が移りかわる節目のことを指します。
四季のはじまりをあらわす言葉として、立春・立夏・立秋・立冬がありますが、立春は春のはじまり、立夏は夏のはじまり、立秋は秋のはじまり、立冬は冬のはじまりを意味しています。
「節分」は季節が移りかわる節目のことなので、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを「節分」といいます。
本来、節分は年4回あった
つまり、本来は年に4回「節分」があったのです。
しかし、現在では立春の前日の「節分」だけが風習として残ったため、「節分は2月」と認識されるようになりました。
なぜ立春の前日だけが「節分」として残ったの?
立春は、正月節ともいわれており、1年の始まりと考えられていました。立春の前日の「節分」は、厄や災いを払い、新しい年を迎えるための準備をする日、いわば年越しの日として特に重んじられていました。
このため、立春の前の「節分」だけが風習として残ったのではないかといわれています。
2.節分はいつ?毎年2月3日じゃない理由
今年の節分はいつ?
2026年は、立春が2月4日なので、節分は2月3日です。ちなみに、2025年は、立春が2月3日だったので、節分は2月2日でした。
節分の日にちは変わることがある
「節分は毎年2月3日」と思われがちですが、じつは毎年2月3日とは限らないのです。なぜなら、立春の日にちがずれることがあるからです。
立春とは、古くから使われている「二十四節気」という季節の目印のひとつで、二十四節気は太陽と地球の位置に基づいて決められています。1年は365日ですが、地球が太陽の周りを1周する日数は約365.2422日なので、少しずつズレが生じてきます。このズレを解消するために、うるう年が導入されています。
このうるう年と関連して立春の日にちがずれることがあるので、立春の前日を指す「節分」の日にちもずれる、ということです。
3.なぜ豆をまくの?豆まきの由来と意味
豆まきの由来
「節分」といえば豆まきを思い浮かべる人が多いでしょう。
古来より、「鬼」は病や災いの象徴と考えられていました。豆を使って鬼をはらう儀式を「鬼やらい」といい、厄除けや無病息災などを祈願して行われていました。
一方で、平安時代にさかのぼると、「節分」には延命・長寿などを目的とした読経が行われていましたが、鬼をはらうことが目的ではなかったようです。
つまり、「鬼やらい」と「節分」は本来別モノだったのではないかと考えられています。
いつから「節分」に「鬼やらい(豆まき)」を行うようになったかは定かではありませんが、南北朝時代にはすでに「節分」に豆まきを行うようになっていたのだそうです。そして、江戸時代には「節分」に豆まきをするという風習が定着しました。
参考:国立国会図書館「本の万華鏡」(https://www.ndl.go.jp/kaleido/)
豆まきに大豆を使う理由
今は豆まきに大豆を使うことが多いですが、むかしはコメやムギ、アワなどが使われていたこともあるようです。大豆が使われるようになったのは、「魔滅(まめ)」つまり「魔を滅する」という意味が込められているから、という説があります。
ちなみに、北海道や東北など、大豆ではなく落花生を使う地域もあります。
「鬼は外、福は内」の意味
豆まきのかけ声といえば、「鬼は外、福は内」。
これには、「悪いものを家の外へ追い出し、良い運(福)を家の中へ招く」という願いが込められています。
なお、地域や家庭によっては、「鬼は内、福は内」、鬼は外は言わずに「福は内」のみ、「鬼は内、福は外」というかけ声のところもあります。それぞれのかけ声にも意味が込められています。
4.節分に食べるものは?豆と恵方巻の由来
なぜ年の数だけ豆を食べるの?
豆まきのあとには、豆を食べますよね。それには、どのような意味があるのでしょうか?
「節分」は、立春の前日です。立春は1年のはじまりと考えられていたので、その前日の「節分」はいわば年越しの日ともいえます。「節分」にひとつ年を取るので、「年取りの日」とも呼ばれています。
年取りの日である「節分」に、来年も健康で過ごせるように願いながら、自分の年齢+1つの豆を食べるという風習が残ったとされています。
恵方巻きはいつから広まった?
恵方巻きとは、節分の日に食べる巻き寿司のことです。その年の恵方(縁起の良い方角)を向いて、よそ見せず、しゃべらずに太巻きを食べきります。
恵方巻を食べる風習がいつからはじまったのかは定かではありませんが、日本のごく一部の地域で行われていたようです。
その後、コンビニエンスストアなどが恵方巻を売り出し、関西地方から一気に全国へと広がりました。
5.豆まきのやり方
①福豆を準備する
福豆とは、炒った大豆です。福豆は、節分の日まで、桝(ます)または三方(さんぽう)に入れて神棚にお供えしておきます。
神棚がない場合は、白い紙の上に福豆をのせて、自分の目線より高い場所にお供えすればOK。
②豆まきは夜に行う
鬼は夜にやってくるので、豆まきは夜に行います。
③かけ声を言いながら奥の部屋から豆をまく
豆まきは家の奥の部屋から順に行います。
「鬼は外」と言いながら窓の外に向かって豆をまき、まき終えたら鬼が戻ってこないようにすぐに窓を閉めます。つぎに、「福は内」と言いながら家の中に豆をまいて、福を招き入れます。すべての部屋を終えたら、最後に玄関に豆をまき、鬼を追い出します。
なお、豆をまく順番や方角は地域によって異なる場合があるので、お住まいの地域の作法に従って行いましょう。
④豆を食べる!
自分の年齢+1つの豆を食べます。豆が多くて食べきれない場合は、福茶を飲んでもOKです。
▶「幼稚園・保育園などでの節分行事を家庭でも楽しむ方法!ママとパパと子どもとの触れ合い時間[専門家監修]」もチェック
まとめ
節分は、無病息災などを祈願して行われます。豆まきを楽しむのはもちろん、お子さんに日本の文化を伝える機会にしてみてはいかがでしょうか?
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