【参道の真ん中は歩いてはいけない⁉】親子で覚える神社参拝の正しい作法

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【参道の真ん中は歩いてはいけない⁉】親子で覚える神社参拝の正しい作法

お正月に家族で初詣に行き、新年の願いごとをしたり、おみくじを引いたりするのは日本の風習の1つです。しかし、正しい参拝方法がわからず戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか? 

「ママ、手はどうやって洗うの?」「パパ、何回お辞儀するの?」といった子どもからの質問に答えられるよう、ひとつの例をご紹介します。

文/マムズラボ

目次

新年の神社参拝でまず気をつけるべき作法3項目

新年の神社参拝でまず気をつけるべき作法3項目

神社参拝へ向かう前に、まず心得ておきたい3項目をご紹介します。基本のマナーとなるので、しっかり理解して覚えておきましょう。

【服装】正式参拝は正装、略式参拝は普段着でもOK

神社への参拝は、大きく分けて2種類あります。

1つは、特別に祈願するときに初穂料を納めて祈祷をお願いし、拝殿に上がって参拝する「正式参拝」です。初宮参りや七五三、厄払いなどが該当します。

もう1つは、拝殿前でおさい銭を入れて拝礼する「略式参拝」です。初詣はこちらにあたります。
※「一般参拝」「社頭参拝」と呼ぶところもあります。

正式参拝の服装は、スーツや着物などの正装がベストです。略式参拝の場合は、普段着でも問題ありません。ただし、初詣は新年の参拝のため、ラフすぎる服装は選ばず、新年にふさわしい服装を選ぶのがマナーです。

■略式参拝にオススメの服装例
<女性>
・膝丈スカートやワンピース
・すっきりとしたパンツスタイル

<男性>
・ジャケット
・襟付きシャツ
・ネクタイ

■略式参拝に極力避ける服装例
<男女共通>
・スエットやジャージ
・露出が多い服装
・サングラス(必需であれば鳥居をくぐる前に外す)
・帽子(必需であれば鳥居をくぐる前に脱ぐ)

【鳥居のくぐり方】気持ちを込めて一礼をしてから

鳥居は、一般社会と神域を区切る意味があるといわれています。つまり、鳥居より先は神様の領域であるということです。神様に決して失礼のないように、一礼をしてからくぐるのが基本とされています。

参拝を終えて鳥居をくぐる際も、社殿に向き直って一礼するとよいでしょう。また、鳥居をくぐる際は行き帰りどちらも、参道の真ん中から遠い方の足から進めるという作法を心がけておけば安心です。

【参道の歩き方】真ん中ではなく端を歩く

参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様が通る道とされています。そのため、真ん中を歩くことは遠慮し、左右どちらかに寄って歩くのがよいでしょう。

とは言え、初詣のように人が多く混雑している場面ではそれに従えないこともあるかと思います。その際は、「進左退右(しんさたいう・しんさたいゆう)」という作法を行いましょう。

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これでもう参拝時に恥をかかない! 正しい手水の作法

これでもう参拝時に恥をかかない! 正しい手水の作法

社殿の近くには、手を洗う「手水舎(ちょうずや・てみずや)」があります。水で手と口を清潔にすることにより心や魂も洗い清める、という意味がある手水ですが、正しい手順をご存じでしょうか?

ここでは、正しい手水の手順をご紹介します。

【ひしゃく編】

1.あらかじめハンカチやタオルを用意し、浅く一礼をします
2.右手でひしゃくを持って水をすくい、左手にかけて左手を清めます
3.左手でひしゃくを持って、右手にかけて右手を清めます
4.右手でひしゃくを持って、左手に水をため、その水で口をすすいで口を清めます
5.再度左手を清めます
6.ひしゃくを両手で静かに立てて柄に水を流し、伏せて置きます
7.ハンカチやタオルで口と手を拭き、浅く一礼をします
(※1)

【流水編】

1.あらかじめハンカチやタオルを用意し、浅く一礼をします
2.両手を洗い、両手を清めます
3.両手に水をため、その水で口をすすいで口を清めます
4.再度両手を洗います
5.ハンカチやタオルで口と手を拭き、浅く一礼をします
(※1)

参拝の作法は「二拝・二拍手・一拝」

参拝の作法は「二拝・二拍手・一拝」

次に、参拝の作法をご紹介します。

まずは浅く一礼をしてさい銭箱へさい銭を入れましょう。次に、二拝・二拍手・一拝の作法で拝礼し、浅く一礼をしてから退きます。参拝の流れは以下のとおりです。

1.【二拝】深いお辞儀を2回繰り返します
2.【二拍手】両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引きます。肩幅程度に両手を開いて柏手を2回打ちます
3.両手を合わせ、心を込めて祈ります
4.【一拝】両手を下ろし、最後にもう一度深いお辞儀をします
(※1)

参拝は真面目な気持ちと丁寧な作法が何より大事!

参拝は真面目な気持ちと丁寧な作法が何より大事!

神社参拝は思いが真剣であればあるほど、丁寧な作法を心がけたいですよね。参拝の作法にあまり慣れていない場合は、事前に何度かイメージトレーニングをしておくとよいかもしれません。子どもといっしょに練習をして、親子で作法を身につけておくのもよいでしょう。

新年にふさわしい参拝をして、すがすがしく新しい年を過ごしたいですね。

【参考元】
(※1)東京都神社庁「参拝の作法」

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