【シーズン到来!】[冬祭り5選]日本の伝統的なお祭り~冬編~

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大みそかやお正月がある冬は、1年のうちでもたくさんのお祭りやイベントが行われる季節のひとつですね。
今回は雪がテーマのイベントや1年間の無病息災を願うお祭りなど、5つの冬祭りをご紹介します。

お子さんといっしょに開催地の地理や天候の特徴、歴史などを調べれば、より興味が湧いて、探究心が養われるきっかけになるでしょう。

目次

さっぽろ雪まつり[北海道札幌市/2月上旬]

冬の札幌を彩る雪と氷の祭典

「さっぽろ雪まつり」は、世界の有名な建築物をはじめ、話題の人物やキャラクターなどをかたどった大小さまざまな雪像や氷像が立ち並ぶ、雪と氷の祭典です。

地元の中高生が作った雪像が始まり

国内外から多くの観光客が訪れる「さっぽろ雪まつり」ですが、その始まりは1950(昭和25)年に地元の中高生が大通公園に作った6つの雪像でした。雪像展とともに雪合戦や歌謡コンクールが開催されると、5万人あまりの人々が集まり、それ以降、札幌の冬のイベントとして定着しました。

1953(昭和28)年には高さ15mもの大雪像「昇天」が作られて大きな話題になり、その後、1972(昭和47)年に札幌で冬季オリンピックが開催されると、「さっぽろ雪まつり」は世界でも知られる大イベントとなったのです。

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なまはげ柴灯まつり[秋田県男鹿市/2月]

提供:秋田県観光連盟

みちのく五大雪まつりのひとつ

「なまはげ柴灯(せど)まつり」は真山(しんざん)神社で行われる冬祭りとして、1964(昭和39)年に始まりました。900年以上前から真山神社で行われている神事「柴灯祭(さいとうさい)」と、民俗行事「なまはげ」を組み合わせた観光行事です。みちのく五大雪まつりのひとつに数えられます。

大みそかの「なまはげ」を再現

「なまはげ」は男鹿半島の各地で大みそかに行われる民間行事です。怠け心を戒め、無病息災や田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす来訪神である「なまはげ」を地域の家々が迎えて、料理や酒を準備して丁重にもてなします。「なまはげ柴灯まつり」では、「なまはげ」の様子を伝える「なまはげ行事再現」が行われます。

「なまはげ」に扮した青年たちが、真山神社の参道入口の石段で神(しん)の入った面を授かって身につける「なまはげ入魂」や勇壮な「なまはげ踊り」など、見どころがたくさんある冬祭りです。

少林山七草大祭だるま市[群馬県高崎市/1月6・7日]

提供:ググっとぐんま写真館

縁起だるまの発祥の寺で開催

毎年1月6・7日に少林山達磨寺で行われる「少林山七草大祭だるま市」。6日は夜通しで市が開かれます。
少林山達磨寺は縁起だるまの発祥の寺です。1783(天明3)年、浅間山の大噴火などで引き起こされた飢饉(ききん)の惨状を見かねた当時の住職が、農民たちを救うために、寺に伝わる「一筆達磨坐禅像」をもとに木型を彫り、張り子のだるまの作り方を農民たちに伝えて、農家の副業になるようにしたのです。そして、正月七草大祭の縁日でその縁起だるまを売るようになったのが「少林山七草大祭だるま市」の始まりとされています。

縁起が良いだるまの特徴

だるまの顔をじっくり見たことがありますか? 少林山達磨寺の縁起だるまは、鶴が向かい合う眉毛、亀が向かい合う鼻から口へのひげと、鶴亀がそろった顔で、両側には家内安全や商売繁盛などの願い事が書かれています。そして、腹には大きく「福入」と記された縁起の良さから、縁起だるまと呼ばれています。

八坂神社をけら詣り[京都府京都市/12月31日]

夜を徹して焚かれるご神火

「をけら詣り」は大みそかの夜から元旦にかけて夜通しで御神火を焚(た)く神事で、八坂神社で行われる京都の年越しの風物詩です。

参拝者は御神火を吉兆縄に移して、消えないようにくるくると回しながら家に持ち帰り、神棚の灯明に灯したり、正月の雑煮を炊くときの火種に使ったりして、新しい年の無病息災を祈ります。御神火を消した吉兆縄は、火伏せ(火災を防ぐこと)のお守りとして台所に飾ります。

邪気を祓う「をけら」

八坂神社では、大みそかの午後7時から一年を締めくくる除夜祭が行われます。除夜祭の後、境内の灯籠に次々と御神火を点火し、「をけら」のかけらと無病息災を祈願した「をけら木」をくべて、元日の朝まで焚き続けます。
「をけら」はキク科の植物で、乾燥させた根を燃やすと強い匂いが出ることから、邪気を祓(はら)うと言われています。

長崎ランタンフェスティバル[長崎県長崎市/1月下旬〜2月上旬]

提供:(一社)長崎県観光連盟

約1万5000個のランタン(中国提灯)が街を彩る

中国の旧正月を祝う春節祭として始まった「長崎ランタンフェスティバル」は、旧暦の1月1日〜15日の春節に合わせて開催される長崎市の一大イベントです。
約1万5000個のランタンやオブジェの幻想的な光が街の夜空を彩ります。眼鏡橋周辺は黄色、中華街はピンク色など、ランタンの色は会場ごとに異なります。

皇帝パレードや龍踊りも開催

「長崎ランタンフェスティバル」ではさまざまな催しものが行われます。中国の清朝(しんちょう)時代の皇帝と皇后が、正月に街へ出かけ、民衆と新しい年を祝う様子をイメージした「皇帝パレード」では、約150人が豪華絢爛な中国衣装を身にまとって練り歩きます。
中国で五穀豊穣を祈る雨乞いの神事から始まったとされる「龍(じゃ)踊り」では、唐人服姿の龍衆たちが、約20mの龍体を巧みに操り、雲を呼び、月を飲み込んで雨を降らせようとする様子が見られます。

日本の冬の風物詩であるお祭りやイベントを紹介しました。ぜひ一度は行ってみたいですね! 
*記事掲載のお祭りやイベントを訪れる際は、公式サイトなどで最新の状況をご確認ください。

この記事の監修・執筆者

編集部員 こそだてまっぷ編集部

未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!

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