【子どものためのパソコン選び】国内個人向けPC市場シェアNo.1 「FMV」パソコンの秘密をキッズ記者が直撃取材!
学校の授業や習い事でデジタルデバイスを使う機会が増え、「そろそろ子どもにも専用のパソコンを……」と考えている保護者の方もいらっしゃるのでは。でも、お店を見れば本当にたくさんのパソコンが店頭に並んでいます。どんなものを選んだらいいのか、迷ってしまいますよね。
今回は、ノートパソコンの国内個人向けPC市場シェアNo.1を誇る、富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)代表取締役社長の大隈健史さんをキッズ記者の麻夏(まな)さんが直撃取材。いま一番売れている「FMV」の開発秘話から子ども向けパソコンの選び方のヒントまで、たっぷりとお話を伺いました。
取材・文/水谷映美 撮影/鈴木謙介
取材したキッズ記者

今年(2025年)8月に島根県出雲市で開催された「富士通FMVパソコン組み立て教室」で組み立てた「FMV Note C」を愛用中。リビングやダイニングなど、おうちのいろいろな場所に持ち運んで使っています。タイピングがしやすいのと、すべすべの触り心地がお気に入り。
国内ナンバーワンの秘密は「社員全員の意識改革」と「新たな挑戦」
取材が行われたのは、FCCL本社がある新川崎のオフィスビル。初めての社長インタビューということで、かなり緊張した面持ちの麻夏さんでしたが、笑顔で登場した大隈社長のおかげで、和やかな雰囲気の中でインタビューが始まりました。
――最初に、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、どんなことをしている会社か教えてください。
「一言でいうと、パソコンやタブレットなどをつくっている会社です。クライアントコンピューティングって難しく聞こえるかもしれないけど、『みんなの身近なところにあるコンピューター』という意味なんです。麻夏さんやご家族、お友だちなど、皆さんの一番近くで使ってもらえるようなコンピューターをたくさんつくっています」
――FCCLの自慢は何ですか?
「自慢は、私たちが出している『FMV』というブランドが、日本の個人向けパソコンの中でナンバーワンになったことですね。つまり、いま一番売れているパソコン、ということです。それまでは、ずっとナンバーツー、たまにナンバースリーだったのですが、一昨年初めて1位になり、以降ずっとナンバーワンの座を守っています」
――「FMV」をナンバーワンにするために、どんな工夫をされましたか?
「『2位で満足するんじゃなくて、1位の景色を見てみよう!』とみんなで気持ちを高めたことです。特に営業チームが、全国のパソコンを販売しているお店の人たちに『FMV』の良さをしっかり説明して回ってくれたことが大きかったですね。
それから、新しい挑戦もしました。今年(2025年)の1月に発売した『FMV Note C』というモデルは、20代の若手社員を中心に開発チームをつくり、『若い層が本当にほしいもの』を形にしたパソコンなんです。
『FMV』は、いまから30年以上前に誕生したブランドです。麻夏さんのお父さんお母さん世代の方たちにはよく知られているのですが、若い人たちにはあまり使ってもらえていなかった。だから、若い人たちに『使ってみたい』と思ってもらえるパソコンをつくろう! そのためには、使ってもらいたい人たちと同じ世代の若い社員に任せよう! と商品開発を進めました。おかげで、いまでは学生さんたちにもたくさん使ってもらっています」
デザインと手触りが最高! 子ども向けのおすすめパソコン①「FMV Note C」
ここからは、子どもたちにおすすめのパソコンを大隈社長に教えてもらいました。ひとつは、若い社員たちで開発した「FMV Note C」です。
――今年の夏の組み立てイベントでつくって以来、言葉調べの宿題やタイピング練習、動画を見ることなど、毎日使っています。すごく使いやすいです!
「ありがとうございます。そう言ってもらえてうれしいですね。見た目のデザインもかっこいいと思いますし、私は何よりも手触りの良さを気に入っています。これまでのパソコンは角がとがったものが多くて、触るとちょっと痛いなと感じることがありました。でも、『FMV Note C』は丸みを帯びたフォルムで、ネジの部分も引っかかりがないように、特別に斜めの角度で締めています。手にスッとなじむから、持つたびにツルンとして気持ちいいんです」
――私もこのすべすべした感じが大好きで、ついパソコンを撫でてしまいます! あと、外側と内側の色が違っているのも気に入っています。
「毎日パソコンを開くたびにワクワクできるように、内側と外側で色が違う『バイカラーデザイン』にしたんですよ。ほかにも、お子さんでも使いやすいようにキーの形状や押すときの深さを調整したり、押し間違いを防ぐために電源ボタンを重くしたり、読みやすいフォントを採用したり、さまざまな工夫をしています」
世界最軽量! 子ども向けのおすすめパソコン②「FMV Note U」
もうひとつのおすすめが、大隈社長の11歳の娘さんも愛用しているという「FMV Note U」です。
「この『FMV Note U』は世界最軽量、つまりとっても軽いんです。ちょっと持ってみてくれるかな?」
――え! めちゃめちゃ軽い!!
「そうでしょう? 学校や塾などパソコンを持ち歩く機会が多いと思うんですが、みんなが普段持っている鞄やランドセルってすごく重いよね。そこにパソコンも入れたら、本当に大変です。だから、できるだけ軽くして、いつも持ち歩いてもらいやすいように、と開発しました。子どもたちの体力的な負担が少しでも減ればいいなと思っています。
うちの娘も、『お友だちのパソコンよりずっと軽いから、毎日持ち運んでも平気!』と喜んでくれています」
子どもたちや保護者のニーズに向き合ったパソコンづくり
これから開発していきたいパソコンについても、社長の構想を教えてもらいました。
――ほかにも、子どもたちが使いやすい工夫など、考えていることはありますか?
「うちの娘のパソコンは、外側がシールだらけで、ベタベタになっているんですよ(苦笑)。それを見ていたら、シールを貼っても綺麗にはがせる素材や、カスタマイズしやすいパソコンがあると、子どもたちにもっともっと使ってもらえるかもしれない! と最近考えています」
――私もパソコンにシールを貼りたいと思っていたので、自分好みにカスタマイズできるとうれしいです。あと、左利きにも使いやすいパソコンがあったらいいなと思います。
「たしかに、クリックの位置や感触は、利き手によって違うかもしれないですね。タッチパッドの感度を変えたりして、『左利きモード』が設定できるともっと便利になるかも……。私は右利きだから、まったく気づきませんでした。グッドアイデアです!」
――最後に、大隈社長が仕事で大切にしていることを教えてください。
「ひとつは、みんながあまりやりたがらない難しいことや大変なことに、あえてチャレンジすること。もうひとつは、いつも笑顔をたやさないことです。仕事でうまくいかないことがあっても、いつも笑顔でいたら、周りの人も笑顔になるんじゃないかな。これからも、社員のみんなと笑顔で、難しいことに挑戦していきたいと思います」
インタビューを終えて
無事に社長インタビューを終えた麻夏さん、そして同席されていたお母様の麻衣さんに、今回の取材の感想をお聞きしました。
「大隈社長はとてもやさしくて、メガネが似合っていました。社長というとすごく年上の人だと思っていたけど、偉い人というよりも学校の先生のような感じで、緊張している私にもわかりやすく説明をしてくれました。これから、どんなパソコンが登場していくのか楽しみです。子ども向けのパソコンをつくるときは、私もぜひ大隈社長と一緒に考えたいです!」(麻夏さん)
「『FMV Note C』は娘の手の大きさにフィットしているのか、とても使いやすいようで、タイピングも速くなりました。これまでは家族で一台のパソコンを共有していましたが、自分専用のパソコンができたことで、積極的にパソコンを開くようになったと思います。お互いにパソコンを使いながら会話するのも、いままでになかった楽しいひと時です。これからも、パソコンを一人の仲間のように、うまく付き合っていってほしいと思っています」(麻衣さん)
有名ブランドが手がける、若い層向けのさまざまな施策。これからの「FMV」の製品にも注目です!
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