室内遊びのときに。帰省先でおじいちゃんおばあちゃんと……。
数回折るだけでさまざまなものがつくれる手軽さと奥深さで、折り紙は、いつの時代も、どの年代にも愛される遊びです。
編集部が行ったアンケートでも、95%のご家庭が「折り紙をする」と答えています(4~6歳の保護者のかた265名のうち、251名!)。
そんな折り紙は、実は「楽しい」だけではなく、幼児期に育みたい数々の「知育効果」があるってご存知でしたか?
今回は、「折り紙が幼児期の知能UPにぴったりな理由」と、「非認知能力をぐんぐん伸ばす!幼児も簡単に折れる作品がいっぱいの折り紙本」をご紹介いたします。
こそだてまっぷ編集部
折り紙が幼児の「知能UP」にぴったりな理由
6歳までの「幼児期」は、学んだことをスポンジのように吸収する時期。
折り紙は、脳の発達が著しい幼児期にこそ身につけておきたい、さまざまな力を養うことができます。
「何かしらの力はつきそう……」と思われるかたは多いかと思いますが、具体的にどのような力が養われるのでしょうか。
1)巧緻性(手先の器用さ)が身につく
手先が器用になると、
- いろいろなものがつくれるようになる
- 鉛筆やはさみなど、道具の扱いが上手になる
- 文字をきれいに書けるようになる
などのメリットがありますが、それだけではありません。
指先は、「第2の脳」ともいわれるほど、(脳以外では)最も末梢神経が集まっているところです。
指先を動かすことで、脳が刺激され、脳の活性化につながるのです。
指先を活発に動かすと、それだけ脳がよく働くので、
幼児期から巧緻性(手先の器用さ)を養うことは、幼児教育の分野でも、とても重要視されています。
また、最近はひねるタイプの水栓が減り、自動で水が出てくるものが一般的になりました。それが原因か、「つかんでひねる」という動作ができない子どもが増えているそうです。
今まで生活の中で自然に習得してきた巧緻性が、道具が便利になることで、身につける機会が減ってしまっているかもしれません。
折り紙は、指先の動き・力加減などを総合的にトレーニングできます。
遊びを通して、自然に楽しく身につけられるといいですね。
2)集中力や根気が身につく
目標を達成するための「やりとげる力」は、大人になっても必要な力です。
ひとつずつ工程をクリアしていき、時にはつまずきながら、作品を完成させる……。
おりがみは、「集中力」だけでなく、「あきらめない力(根気)」が求められる遊びです。
難しい作品が折れたら、お子さんを「がんばったね!」と、ぜひほめてあげてください。
ほめられることで、より難度の高いものに挑戦する意欲がわきます。
3)図形センスや空間認識能力が身につく
「正方形を縦に半分にわけると、どうなる?」「斜めにわけると、どうなる?」
といった質問に、小さい子が想像だけで答えることは、かなり難しいでしょう。
しかし、折り紙を折るという実体験を通して、
「正方形を縦に半分に折ると、長方形になる」
「正方形を斜めに折ると、三角形になる」
といったことを無意識に理解できるようになります。
さらに、2次元から3次元の作品をつくり上げることで、距離感・奥行きなどを認識する力がつき、ものごとを立体的にとらえられるようになります。
この空間認識能力は、小学校入学後に学習する算数の図形問題の基礎となるだけでなく、スポーツや地図の読み解きなど、生活のさまざまな場面で必要とされる力です。
4)想像力や創造力が身につく
「こっちを折ると、耳になるんだ!」「こう折ると、どういう形になるんだろう?」「本当に『ねこ』になるかな?」「どうすれば、『きょうりゅう』を折れるんだろう?」……
折り紙は、折ったあとの形や完成図を想像しながら折る作業の連続で、想像力を高めます。
そして、自分でアレンジして好みのものにしていくことで「工夫する力(創造力)」が培われていきます。
たった1枚の正方形が、動物や植物、身の回りのものに変身する感動は、子供の感性をより豊かにするでしょう。
その他にも、
- さまざまな色に触れて養われる「色彩感覚」
- 折り図を読み解いて育まれる「思考力」「読解力」
などを身につけることができます。
はじめての折り紙にもおすすめ『あたまがよくなる! おりがみワーク Active/Happy』
折り紙でたくさん遊んでほしいとは思うものの、お子さんひとりで本を見て、作品をつくりあげる、なんて状況はなかなか難しいですよね。
「途中でわからなくなって投げ出してしまう」「結局親が折るはめになる」……「あるある」の悩みかと思います。
そんなかたにおすすめしたいのが、『あたまがよくなる! おりがみワーク Active』『あたまがよくなる! おりがみワーク Happy』です。
本書では、カラフルでかわいい絵柄とガイドとなる折り線つきの折り紙で、簡単に完成度の高い作品を折ることができます。
持ち歩きにもぴったりなミニサイズのワークなので、おうち時間だけでなく、お出かけ先でのすきま時間にも取り組めます。
収録されているおりがみ作品は、「ポケモン」や「アンパンマン」などのキャラクターおりがみの著書が海外でも人気の折り紙作家、コア・プランテックのオリジナル。
『Active』では元気いっぱいの18作品を、『Happy』ではかわいくて楽しい18作品を収録しています。
幼児が「ひとりで最後まで楽しく折れる」ための3つの工夫
(1)カラフルでかわいい絵柄つき。
(2)折り始めの向きがすぐ分かる「うえ」「した」の印・きれいに折れる折り線つき。
(3)1つの作品を2回ずつ作れる。
(1)カラフルでかわいい絵柄
小物の柄や動物の顔など、カラフルでかわいい絵柄があらかじめプリントされています。折る前からできあがりを想像して楽しめて、完成度の高い作品がつくれます。
(2)「うえ」「した」の印と折り線
ミシン目でページをそのまま切り離せるので便利。また、折り始めの向きがすぐに分かるので、折り図と見比べて悩んだり、向きを間違えて始めからやり直し…となる心配がありません。お子さんがひとりでも挑戦できるようになっています。さらに、谷折り線、山折り線があらかじめ入っていているので折りやすく、お子さんの「上手にできた!」という自信と「もっとやりたい!」という気持ちにつながります。
(3)1つの作品を2回ずつ作れる
1回目はおうちの方と一緒に、2回目はお子さんひとりで挑戦してみましょう。折り方は同じでも、それぞれ絵柄やサイズが違うため、2倍楽しむことができます。また、「1回目よりも上達した」と実感でき、お子さんの自己肯定感が高まります。
もっと作りたいときは、折り図を見ながら、市販の折り紙でも折ってみましょう。
それぞれ全18作品を紹介
作品は「すいか〈Active〉」や「はごいた〈Happy〉」など、季節や行事に関するものも多く、季節に親しむ心を育てます。季節に合わせた作品選びをお子さんと一緒に楽しむのもおすすめです。
さらに、カラフルな折り紙を使うことは、色彩感覚やアート感覚を伸ばすことにもつながります。
動かして遊んだり、立ててて飾ったりと、作ったあとも楽しい作品がいっぱいです。巻末には、作品をかわいく飾れるボードつき。お子さんの頑張りを認めるとともに、おうちに飾ってあげると、お子さんの自己肯定感がアップします。
本書では、楽しく飽きない折り紙で、手指の巧緻性や集中力、思考力など一生役に立つ力=非認知能力をぐんぐん伸ばします。
ひとりで上手に折れるようになって、折り紙をもっと楽しみましょう!
ご購入はこちらから
『あたまがよくなる! おりがみワーク Active』
学研の幼児ワーク非認知プラス
『あたまがよくなる! おりがみワーク Happy』
この本に関する詳しい情報はこちらから(学研出版サイト)
〈Active〉https://hon.gakken.jp/book/1020600600
〈Happy〉https://hon.gakken.jp/book/1020600800
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