【ハロウィンを楽しむ! 絵本】 こそだてまっぷの絵本棚 

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【ハロウィンを楽しむ! 絵本】 こそだてまっぷの絵本棚 

「ハロウィン」がテーマの絵本をご紹介します。絵本を読んで、お子さんといっしょにハロウィンの雰囲気を存分に味わってみては?
絵本セレクトは、絵本専門士で、NPO法人「絵本で子育て」センター認定絵本講師、現役の保育士でもある、遠藤裕美先生です。

目次

10月号

“ハロウィンを楽しむ!”がテーマのオススメ絵本

2~3歳児向け! 『まねっこ どきっ! おばけ』

文/まつした さゆり 絵/スズキ サトル 1,210円 ほるぷ出版 刊

【あらすじ】

タオルを使った、楽しい変身あそびができるお話。タオルを頭にかぶって…「どきっ!おばけ」。しゃがんで、タオルをかぶったら…どんなおばけになれるかな?「まねっこ ぽーず」の声に合わせて、いろいろなおばけのまねっこを楽しみましょう!

 

【オススメポイント】

ぜひぜひ、絵本に紹介されているタオルを用意して読み始めてください。ちょうどお昼寝前だったので、子どもたちはタオルケットを使いました。

「まねっこ ぽーず まねっこ ぽーず 」。さぁ、なにに変身するのかな? 読んだそばからすぐに子どもたちもまねっこをし始め、かわいいおばけがいっぱいでしたよ。難しい変身がないところも幼い子どもたちにとって魅力的です。「まねっこ ぽーず」のせりふもすぐに覚えて、声を合わせてにぎやかな絵本の時間になりました。お子さんといっしょに変身し合って楽しんでみてくださいね♪

3~4歳児向け! 『おばけやしきにおひっこし』

作/カズノ・コハラ 訳/石津ちひろ 1,540円 光村教育図書

【あらすじ】

町はずれのお屋敷に、マージョリィとねこのオスカーが引っ越してきます。このお屋敷には、おばけがいっぱい‼  でも、マージョリィはまったく怖がらずにつぎつぎとおばけをつかまえていくんです。「おばけって かわいい。もっと いないかしら?」。そんなマージョリィの正体に、最後は納得するはずです!

 

【オススメポイント】

オレンジと黒の色彩がまさにハロウィーンそのもの! 子どもたちからも、「ハロウィーンだ~」とすぐに声が上がっていました。版画絵の中に、透ける素材の紙を使って「おばけ」を紹介しているところもすてきです。おばけの部分を触りにくる子もいましたよ!

『おばけやしきに おひっこし』というタイトルから、「えぇ~」「やだ~怖い」なんて声も聞こえてきた、読み聞かせ。予想どおり、絵本の中にはおばけがいっぱい登場します‼ でも、かわいらしい女の子マージョリィとねこのオスカーは、まったく怖がりません。気持ちがいいくらい豪快におばけたちをつかまえていきます。そんな展開が子どもたちも好評でした。ぜひ、マージョリィの正体にも注目してくださいね!

4~5歳向け! 『ハロウィーンって なぁに?』

作/クリステル・デモワノー 訳/中島さおり 1,430円 主婦の友社

【あらすじ】

魔法使いの女の子・ビビは、魔女たちがありったけのかぼちゃを集めているのを見つけます。いつもはやさしい魔女たちが、ビビには目もくれません。魔女たちはなにをしているのでしょう? 不思議に思ったビビに、おばあちゃんがハロウィーンについてやさしく教えてくれます。ハロウィーンの由来やランタンの作り方などが紹介されているので、ハロウィーンのことがこれ1冊でバッチリわかります

【オススメポイント】

仮装をしてお菓子をもらう行事としてハロウィーンは日本でも定着してきましたが、その由来については、よく知らない方が多いのではないでしょうか。わたしもこの絵本を読んで初めて知ることも多く、なるほど! と思いました。タイトルどおり、ハロウィーンのことが子どもたちにもわかりやすく書かれているので、お話を楽しみながらハロウィーンについて知ることができます。

ランタンやかぼちゃのタルト、飾りや仮装のヒントなども丁寧に紹介されているので、ぜひ親子でいっしょに作ってみてください。

大人向け! 『バムとケロのそらのたび』

作/島田ゆか 1,650円 文溪堂

【あらすじ】

月曜日の朝、バムのおじいちゃんからたくさんの小包が届きます。中には、おじいちゃんの誕生日に遊びにおいでというお手紙と、組み立て式飛行機、おじいちゃんの家までの行き方が入っていました!
やっと飛行機を完成させて向かうのですが、50年に1度噴火する「かぼちゃかざん」があったり、「おおうみへび」がいる海を通ったり、ドキドキの空の旅が続きます。無事にたどり着けるのかな…!?

 

【オススメポイント】

わが家の子どもたちも大好きだったバムケロシリーズの2作目です。このシリーズの魅力は、細かく丁寧に描かれた遊び心満載の絵! お話を読んでいる間、子どもたちは隅々まで絵に注目していました。大人は絵にじっくり注目する経験はなかなかないので、私はこの絵本通じて、絵を読み込む楽しさを教えてもらいました。

バムとケロにはたくさんのかわいい仲間たちも登場します。シリーズの中で「このアイテムは、ほかのお話の中でも登場していたはず…!」と思わず確かめてしまうことも。今回のお話でも、ページの隅のほうで同じく飛行機が組み立てられていたり(だれの飛行機でしょう…!?)、気持ちよさそうに海でバカンスを楽しんでいる子がいたり、おじいちゃんに持ってくるよう頼まれた絵本は、1作目の『バムとケロのにちようび』で登場する本だったり。

ワクワクドキドキ、思わず笑ってしまうような展開も楽しみながら、バムとケロの世界を心ゆくまで堪能してくださいね! いつの間にか飛行機に乗っていたジャック・オ・ランタンで、ハロウィーン気分も味わえます。

次回、11月の「こそだてまっぷの絵本棚」の絵本セレクトは、大久保徳久子さんです。
お楽しみに!

この記事の監修・執筆者

絵本専門士・保育士  遠藤裕美

絵本専門士7期生。NPO法人「絵本で子育て」センター認定絵本講師。現役保育士として、絵本を取り入れた保育を実践している。地域の読み聞かせボランティアの経験も多数。保育雑誌や書籍にて、絵本のセレクトや、執筆も行っている。監修書に『年齢別! 子育てママ&パパの頼れる絵本193』(ユーキャン)。

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