【秋に食べたい!さつまいも】さつまいもに詳しくなろう♪《子どもが喜ぶかんたんレシピも紹介》

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【秋に食べたい!さつまいも】さつまいもに詳しくなろう♪《子どもが喜ぶかんたんレシピも紹介》

秋の味覚のひとつ、さつまいも。ほくほくした焼きいも、あまい大学いもなど、おやつとしても親しまれています。
また、収穫のころには、小学校や地域などの畑で楽しいいも掘りが行われることもありますね。
さつまいもの特徴や種類などを調べてみましょう。

目次

さつまいもは、どんないも?

やせた土地でもよく育つ

世界にはさまざまないもがあります。さつまいもは、これら、いも類のグループのひとつで、植物学的にはヒルガオ科サツマイモ属に分類されます。つるを伸ばして育つのが特徴で、あさがおのようなラッパ形の花を咲かせ、やがて地下に栄養分を多くふくむいもができます。

さつまいものいもは、根にでんぷんがたまって大きくなったもので、茎が大きくなったじゃがいもとは異なります。作物としてのさつまいもは高温や乾燥に強く、あまり豊かでない土地でもよく育ちます。

さつまいもの花
さつまいもの花。全体が白っぽく、中央が紫色の花です。あさがおと似て、ラッパのような形をしています。

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さつまいもの主な種類

よく見かけるさつまいもは、皮が赤く、実は黄色がかったものではないでしょうか。代表的な品種「紅あずま」や「鳴門金時」がそのような色をしています。しかし、さつまいものグループには、さまざまな色や形のものがあります。

いろいろな加工品に適するように品種改良され、現在、日本では約60品種が栽培されています。調理したときの口当たりもさまざまで、ほくほくしているタイプ、しっとりしているタイプ、ねっとりしているタイプなどがあります。

ほくほく系には、紅あずまや鳴門金時のほか、「高系14号」、「坂出金時」などがあります。しっとり系には、「紅まさり」、「シルクスイート」などが、ねっとり系には、「安納こがね(安納いもの一種)」、「からゆたか」などがあります。

紅あずま
さつまいもの代表的な品種、紅あずま。

幅広く利用されるさつまいも

さつまいもは、さまざまな姿に形を変えて利用されます。中でも、焼いて食べる「焼きいも」、蒸して食べる「ふかしいも」、蒸して皮をむき、うすく切って天日干しした「干しいも」はよく知られています。油であげて砂糖のみつをからめ、黒ごまをふった「大学いも」、細切りにして油であげ、砂糖のみつで包む「いもけんぴ(いもかりんとう)」、ゆでてつぶし、バターや砂糖を混ぜて焼く「スイートポテト」などのおやつもバリエーションが豊かです。

さらに、焼酎やジュース、お茶の原料にもなり、少し変わったところでは、食品に色をつける色素や燃料などにも利用されています。

さつまいもの栄養

エネルギーのもとになる炭水化物が豊富

人間が生きていくうえで欠かせない栄養素として、炭水化物、たんぱく質、脂質などが挙げられます。さつまいもが多くふくんでいるでんぷんは、代表的な炭水化物です。

炭水化物は、体を動かすためのエネルギー源になり、さつまいもを主食としている地域もあります。

ミネラルやビタミンも多い

さつまいもには、ミネラルやビタミンも多くふくまれています。ビタミンCは熱でこわれやすいですが、さつまいものビタミンCは、でんぷんで守られるのでこわれにくいという特長があります。

さつまいもの歴史

中南米から世界へ

さつまいもの原産地は、現在のペルーかメキシコと考えられており、6世紀ごろから太平洋の島々に広まりました。15世紀末にコロンブスがアメリカ大陸へ航海したときにヨーロッパに伝わり、その後インドや東アジアにも伝わりました。

また、これと別に、15~16世紀にスペイン人がメキシコからフィリピンに伝えたルートもあるといわれます。

中国、琉球から日本へ

さつまいもは16世紀には中国に伝わり、琉球王国(沖縄)を経て薩摩(現在の鹿児島県)や長崎などに伝わりました。その後、第8代将軍徳川吉宗の時代に、青木昆陽という学者が、さつまいもが飢饉を救う作物になるとして関東地方などにも広めました。

こうしてさつまいもは、日本に欠かせない作物として定着していったのです。

レンジでかんたん! さつまいもレシピ

さつまいものレモン風味

さつまいものレモン風味

[材料](4人分)
さつまいも 中1本(200〜300g)
レモン※ 1個(または市販のレモン汁 大さじ2)
はちみつ 大さじ2
水 大さじ4
※防カビ剤が気になる場合は、国産の防カビ剤不使用のレモンをご使用ください。

[作り方]
① さつまいもをよく洗い、皮つきのまま厚さ1cmほどの輪切りにします。ボウルに入れ、5分ほど水(分量外)にさらし、ざるに上げて水気をきります。
② レモンを3〜5mm幅に8枚スライスし、それをいちょう切りにします(残りのレモンは③で使います)。
③ 耐熱容器に、残りのレモンのしぼり汁(大さじ1ほど。市販のレモン汁を使う場合は大さじ2)、はちみつ、水を入れてよく混ぜます。
④ ③に①、②を加えてよく混ぜます。
⑤ ④にラップをふんわりとかけて、電子レンジ(600W)で3分ほど加熱して取り出し、菜箸で上下を返します。さらに電子レンジ(600W)で2分ほど加熱します。
⑥ 電子レンジから⑤を取り出し、ラップをかけたまま10分ほど置いて余熱で仕上げます。

さつまいもの蒸しパン

さつまいもの蒸しパン

[材料](4人分)
さつまいも 中1/2本(100〜150g)
ホットケーキミックス 150g
卵 1個
牛乳 100ml
オリーブオイル 大さじ2
黒ごま 少々

[作り方]
① さつまいもをよく洗い、皮つきのまま1cm角に切ってボウルに入れます。5分ほど水(分量外)にさらし、ざるに上げて水気をきります。
② 耐熱容器に①を入れ、ラップをふんわりとかけて、電子レンジ(600W)で5分ほど加熱します。
③ 別のボウルに卵を割り入れて菜箸でほぐし、オリーブオイルを入れ、よく混ぜます。
④ ③に牛乳とホットケーキミックスを入れて、へらで混ぜ合わせて生地を作ります。
⑤ ④に②を半分ほど入れ、へらで混ぜ合わせ、耐熱容器(②で使用した耐熱容器より大きいもの)の8割くらいまで流し入れます。
⑥ ⑤に残りのさつまいもを乗せ、黒ごまをふります。
⑦ ⑥にラップをふんわりとかけて、電子レンジ(600W)で5分ほど加熱します。竹串をさして、生地がつくようなら、さらに30秒ずつ加熱し、生地がつかなくなったらできあがりです。
※電子レンジの機種により、加熱時間に差が生じます。

秋から冬にかけて、さつまいもは季節を感じさせる食品のひとつです。さつまいもを味わいながら、その栄養や歴史について、お子さんと話し合ってみてはいかがでしょうか。

この記事の監修・執筆者

フードコーディネーター、栄養士 森野 恵子

「健康」をテーマに、料理とテーブルコーディネートの教室を行う。企業主催の親子クッキングや、住宅展示でのテーブルコーディネート、セミナー講師、TV番組の撮影、飲食店やホテルでのフードコーディネート、メニュープランニング、雑誌・広告での撮影(料理作成・フードスタイリング)、盛りつけ指導など”食”に関わるものをさまざまな角度からコーディネート。
平成16年からは、暮らしを楽しみながら食育を推進する団体「食育暮楽部(くらぶ)」を設立し、地域でできる食育に取り組み中。

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