小学校入学祝いに人気な国語辞典! いつから持たせる? 入学前に辞典を持つメリット・選ぶポイントを紹介!

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小学校入学祝いに人気な国語辞典! いつから持たせる? 入学前に辞典を持つメリット・選ぶポイントを紹介!

文/鈴木瑞穂

目次

「この言葉の意味、なんていうの?」わからない言葉に出合ったとき、子どもはまず身近な大人にこう尋ねます。「△△という意味だよ」とすぐに答えてあげられることもありますが、意味を説明するのがなかなか難しい言葉もあります。そんなときのために、国語辞典をリビングに一冊用意しておきませんか。

国語辞典の使い方は小学校3年生で習いますが、実は、言葉への関心が高い4歳頃から小学校低学年の間が、語彙を増やすのに最も適した時期だといわれているのです。ですから、学校で辞典の使い方を習う段階になって初めて辞典選びを始めるというのでは、少々もったいないかもしれません。

お子さんが幼いうちから辞典を日常的に使うメリットを、3点ほどご紹介しましょう。

メリット1
例えばご家族でテレビを見ているとき、お子さんから「今、このタレントが言った言葉ってどういう意味?」と聞かれることはありませんか。そんなとき、その場で辞典を開いて一緒に調べてみることで、辞典が身近に感じられ、「お勉強」という堅苦しい雰囲気から離れて語彙力を身につけることができます

メリット1

メリット2
辞典で言葉の意味や使い方を知ることは、自分自身のことや自分を取り巻く物事や世界について理解できることにつながります。また、語彙が豊かになることで、人に自分の気持ちを上手に伝えたり、人の言うことを正しく理解する能力も高まったりするといわれています。したがって、辞典を引くことが直ちにテストで高得点を得ることに直結するわけではないにせよ、結果的にすべての教科の学習に役立つのです。

メリット3
辞典を引くことで物事への対応能力の基礎を身につけることができるといわれています。辞典で知らない言葉を調べる習慣が、解決方法を自分で見つける気持ちや行動につながるというのです。何か問題が発生したときに、「誰かに聞けばいいや」「誰かにやってもらえばいいや」ではなく、自ら解決しようとする力まで身につけられるのなら、一石二鳥、いや、一石三鳥ではありませんか。

最近は、幼児向けの辞典や小学生向けの辞典がどんどん増えています。各社各辞典が独自の工夫をこらしており、内容も充実して親しみやすいものになっています。選択肢が広がっているので、きっとお気に入りの一冊を見つけられることでしょう。

そこで、辞典選びの際には、次のようなポイントをおさえておくとよいですよ。

小学生向け国語辞典の選び方

1.「子どもが使いたくなるものを」

書店で選ぶことができる場合は、お子さん自身に選ばせてみませんか。親がよいと思う辞典と、お子さんがよいと思う辞典とでは、けっこう異なることもあります。そんなときには、まずはお子さんご自身が気に入ったものを選ばせてあげたいものです。お子さん自らが「これだ!」と直感したものであれば、自分で選んだものだからと、きっと喜んで使うことになるでしょう。

2.「引きやすい、見やすいものを」

まず、小口印刷(=辞典の側面に「あかさたな…」が印刷されていること)の有無に注目しましょう。小口印刷があると、調べたい言葉の最初の一文字を見つけやすく、引きやすいでしょう。

2.「引きやすい、見やすいものを」

次に、色分けの工夫があるかどうかにも注目しましょう。「あかさたな…」の行ごとにテーマカラーがついていると、文字だけでなく色でも見分けがつくので、五十音が定着しやすくなります。なぜこのような色分けがなされているかというと、「あ」行から「か」行へ変わったことに気がつかない子どもへの配慮をしているからなのです。子どもが辞典を引く行動観察をした結果から、こうした工夫がなされている辞典もあります。

色分けの工夫があるかどうか

そして、本文の紙面の印象も大事です。明るく元気な原色がよいのか、落ち着いた色合いがよいのか、お子さんの好みに合ったものを選んであげたいものです。毎日引くことになるからこそ、見た目も大事にしたいですね。

3.「目的に合ったものを」

「作文で使う」「漢字の学習で使う」などお子さんの学習のシチュエーションを考えてみるのもよいでしょう。例えば、「作文に役立つような工夫があるかな」という観点で辞典を選ぶ場合には、用例(=その言葉を使用した例文)が多いかどうかに注目します。多くの使用例を目にすることによって、その言葉をどのように使うのかのパターンが学べるからです。

このように、目的に合った辞典をさがそうと意識することで、お子さんがわかりやすいと感じる辞典に出合えるのではないでしょうか。

お子さんの語彙力を豊かにしたり視野を広げたりするために、ぜひとも早い段階から日常生活に辞典を引く習慣を取り入れることをお勧めします。まずは一冊お手に取ってみてはいかがでしょう。

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