色とりどりで、さまざまな図形や生き物などが描かれている国旗は、見ているだけで楽しくなりますね。国旗に興味を持って、たくさん覚えているお子さんも多いのではないでしょうか。
国旗に親しむことは、その国の特徴や地理、歴史などの知識が深まり、国際的な視野が広がるきっかけのひとつになるでしょう。それが国際理解の第一歩へとつながるはずです。
今回は、国旗を覚えるときのポイントと、楽しく知識が身につく4つのアイテムをご紹介します。
※国旗のサイズは、国連で使用している2:3の縦横の比率を使用しています。
国旗のここに注目!
たくさんの国旗を見ていると、似ている配色や図形が使われている国旗があることに気づきます。国旗を覚えるときは、まず似ている部分に注目しましょう。
同じ色を使っている国旗
アフリカの多くの国で使われているのが赤・黄・緑の3つの色。この配色は「汎(はん)アフリカ色」と呼ばれています。この3色を使ったエチオピアが、外国の支配を受けずに独立を守ったことから、ガーナ、マリ、セネガルなどアフリカの他の国々も使うようになりました。
そのほか、汎スラブ色(白・青・赤)や汎アラブ色(赤・緑・白・黒)と呼ばれる配色もあります。
丸や星などの図形の意味は?
日本の国旗は「日の丸」と呼ばれ、真ん中に丸が描かれています。同じように丸が描かれている国旗があります。
丸は太陽や満月を表すことが多く、日本、バングラデシュ、ニジェールの国旗の丸は太陽を、パラオとラオスの国旗の丸は満月を表しています。
三日月と星はイスラム教のシンボルで、トルコ、パキスタン、リビア、チュニジアなど、イスラム教を信仰する国で使われています。
※ここでは月相の三日月ではなく、三日月形という意味で使っています。
国旗に描かれている動物は?
ワシやライオンなどの動物が描かれている国旗もたくさんあります。
メキシコの国旗に描かれているのは国鳥のワシです。ヘビをくわえたワシがサボテンにとまった場所に都を築いたという伝説に由来します。他にも、ザンビア、カザフスタンなどの国旗にワシが描かれています。
想像上の動物、竜が描かれているのはブータンの国旗です。竜はブータンの王家の守護神で、白色は清らかな心を表しています。
もっと国旗に親しむ!オススメの4アイテム
お子さんが国旗に興味を持ったら、より楽しく覚えて、知識が深まるアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。
イラストいっぱい! 国旗と世界の国々について知る〈事典〉
たくさんの種類がある国旗の意味や成り立ちを知りながら、世界の国々のことを学べるイラストいっぱいの1冊。さまざまな国の世界遺産や食べもの、特産品などがわかりやすく紹介されています。
国旗に関するクイズを集めた文庫サイズの〈ミニ図鑑〉
全部で100問ある3択クイズを楽しみながら国旗の知識が身につく、持ち運びに便利なミニ図鑑です。国旗の色の意味や、国旗に描かれた動物や星が何を表しているかなど、国旗についてのクイズに答えているうちに、世界の国々の地理や特色などにも詳しくなれます。国際知識検定の国旗1〜5級の対策にもぴったりの一冊です。
子どもから大人まで、みんなで遊べて世界に興味が湧く〈かるた〉
かるたを楽しみながら国旗が覚えられる大ヒットシリーズ。札(ふだ)が厚く折れにくく、絵札の穴(あな)に付属のリングを通せば暗記カードになるのが特徴です。世界の国旗一覧と世界地図のポスターや、Amazonアレクサの読み上げ音声サービスがついています。
『学習かるた 世界の国旗かるた1』
『学習かるた 世界の国旗かるた2』
白地図に色を塗り、国旗シールを貼ってつくるオリジナルの〈地図〉
世界地図ポスター、下じき(世界地図、日本地図)、世界の国旗シール、白地図(はくちず/世界・日本・アフリカ・ヨーロッパ・アジア・オセアニア・北アメリカ・南アメリカの8枚)のセット。白地図に色を塗り、国旗シールを貼って、首都などを書き込むと、オリジナルの世界地図がつくれます。
国旗は知れば知るほど興味が湧いて、世界に目を向けるきっかけにもなるでしょう。ぜひお子さんといっしょに、国旗に親しんでみてくださいね。
この記事の監修・執筆者
1941年、秋田市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。早稲田大学在学中にオリンピック東京大会組織委専門職員として国旗を担当する。その時のことが、現在の小学校6年生用の道徳の教科書(日文教)に詳述されている。
その後、長野冬季五輪組織委式典担当顧問、国際赤十字バングラデシュ・ベトナム各駐在代表、埼玉県立大学教授などを経て、現在、世界の国旗・国歌研究協会共同代表、ユーラシア21研究所理事長、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会国際局アドバイザーなど。
「世界の国旗検定」の問題作成や監修、NHK大河ドラマ「いだてん」「青天を衝け」での国旗考証、記念切手に描かれる国旗の監修、著書「世界の国旗」(同名またはほぼ同名の著書多数)など、国旗のレジェンドとして活躍している。
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おすすめの本
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『学研のクイズ図鑑 国旗のクイズ図鑑 改訂版』( Gakken)
全部で100問ある3択クイズを楽しみながら国旗の知識が身につく、持ち運びに便利なミニ図鑑です。国旗の色の意味や、国旗に描かれた動物や星が何を表しているかなど、国旗についてのクイズに答えているうちに、世界の国々の地理や特色などにも詳しくなれます。国際知識検定の国旗1〜5級の対策にもぴったりの一冊です。
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『学習かるた 世界の国旗かるた1』『学習かるた 世界の国旗かるた2』(Gakken)
かるたを楽しみながら国旗が覚えられる大ヒットシリーズ。札(ふだ)が厚く折れにくく、絵札の穴(あな)に付属のリングを通せば暗記カードになるのが特徴です。世界の国旗一覧と世界地図のポスターや、Amazonアレクサの読み上げ音声サービスがついています。
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