【時間に対する自制心を持たせる】子どもが自然と『早寝・早起き』になる方法

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新年を迎え、いよいよ入学準備も大詰めです。
小学校入学に備え、まずは「早寝・早起き」の習慣を身につけさせることが大切だと現役小学校教諭の舟山由美子先生はおっしゃいます。

目次

『早寝・早起き』の習慣づけは時間のルールを叩き込むチャンス

舟山 「子どもの『早寝・早起き』は、健康面、また生活面において基本中の基本です。

入学準備の今こそが、正しい生活習慣を身につける大きなチャンスと捉え、ぜひ親子で『早寝・早起き』について話し合ってみてください。

睡眠は、子どもの成長に大きな役割を果たす大切なものです。
成長ホルモンの分泌を促進させるためにも、子どもはたくさん眠ることが大切です。
だけど、放っておいても子どもが寝るとは限りません。
たくさん体を動かし、ほどよくくたびれないと子どもも眠れません。

日中、しっかり活動できていれば、自然と早く眠り、朝もすっきりと目覚めます。
『うちの子は、眠れているかな?』と観察すると、お子さんの生活面の振り返りにもなります。

また、21時に眠るためには、
20時を過ぎたらテレビを消して寝る準備をする、
20時半を過ぎたら歯を磨く、
といったふうに先の時間を読むことも必要になります。

もっと遊びたいけれど、やめなければならない。こうして、子どもは時間を読むことを学び、“我慢”を覚えます。

何時に何をするのかは、各ご家庭のルールで良いと思いますが、この『時間に対する自制心』は、大人になってもずっと続きます。
子どものころに、時間のルールが身につかないと時間にルーズなまま大人になってしまうかもしれません。

『早寝・早起き』は、健康や成長に良いだけではなく、人生の上での時間のルールを体に叩き込むチャンスと思ってください」

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子どもが『早寝・早起き』を身につけるための具体的なコツは?

できたら、「早く寝なさい!」、「起きなさいって何回言わせるの!」なんて怒らずに「早寝・早起き」の習慣を身につけたいですが。

舟山 「そうですね。怒ってばかりでは、子どもは委縮してしまいます。

1年生になるころには、子どもも順序立てて説明すれば、寝ることや時間を守ることの大切さを理解できます。

『子どもは、心と体を休めることが大切なんだよ』と、教えてあげましょう。
『“寝る子は育つ”ってことわざもあるのよ。』と言うと、子どもは、その言葉を唱えながら覚えて行動しますよ。」

「お父さんやお母さんは、まだ起きてるじゃない!」と言う子どもには、何といえばよいでしょうか。

舟山『大人と子どもは違うのよ』と毅然と厳しく言って構わないと思います。
お母さんの説得力は、子どもにとってはかなり強いもの。
『お母さんはこう思う、だからこうしよう』と理詰めで誘導することも、ときには必要です。

起きられたときには『自分で起きられたね!』とほめてあげることも大切です。
土日など休みの日は、ご家庭のルールで少しくらいのんびりしたっていいんです。

月曜から金曜までは、『早寝・早起き』を徹底し、学校生活を元気に過ごす。
そんなふうに心がけ、生活リズムが整えば、元気に学校生活を送ることができます」

「早寝・早起き」の習慣は、勉強などの前にぜひとも身につけさせたい大切な習慣ですね。

この記事の監修・執筆者

小学校教諭 舟山 由美子

ふなやま ゆみこ/東京都の現役小学校教諭。
長年の小学生の指導経験に基づいた、
教育・子育てアドバイスに定評がある。

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