【5月5日・端午の節句】ちまきの中身はなあに?【こどもの日】

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3~5歳くらいのお子さんは、「なんで?」「どうして?」と聞いてくる「なんでちゃん」。一つ答えるとその答えにさらに「なんで?」と聞いてくることも。

疑問の答えを調べることはできても、それを小さい子にわかるように言い換えるのは案外難しいことですね。

ここでは、りんごちゃんが小さい子にわかりやすいことばで、季節のトピックにおこたえしていきます。

参考文献:青木直己『図説 和菓子の今昔』(淡交社)/坂本廣子 著・奥村彪生 監修『坂本廣子のつくろう!食べよう!行事食②花見からお盆』(少年写真新聞社)/新藤由喜子『年中行事・記念日から引ける 子どもに伝えたい食育歳時記』(ぎょうせい)/清水洋美 著・横山洋子 監修『毎日の保育が面白くなる! きょうは何の日?366日』(世界文化社)/服部津貴子『Q&A季節の食育』(岩崎書店)/かこさとし『かこさとし こどもの行事 しぜんと生活 5月のまき』(小峰書店)/新谷尚紀 監修『伝統行事がわかる図鑑①春のしきたり』(ポプラ社)/亀田龍吉 写真 多田多恵子 文『森の休日3 調べて楽しむ葉っぱ博物館』 (山と渓谷社)/武田澄子 監修『季節と行事のかるた』(学研)

(な)わあ、これ、なあに? 草でできたこいのぼりかな?

(り)これはね、「ちまき」っていうおかしだよ。なかにあんこいりのおもちとか、ようかんなどが入ってるんだ。

(な)おかしなんだ~。ねえ、りんごちゃん、これ、たべてもいい?

(り)いいよー。こどもの日のおかしだからね。

(な)え! そうなの!? なんでこどもの日に「ちまき」を食べるの?

(り)それはね…

ちまきには、わるものをおいはらって、元気にしてくれる力がある、といわれているからだよ。

むかしは、わるいものをおいはらうと信じられていた、「ちがや」という葉っぱでまいていたから、なまえが「ちがやまき→ちまき」になったんだって。

※端午の節句に「ちまき」を食べるのは、京都を中心とした関西でさかんな習慣。厄よけとして玄関先に飾ることもあるとか。

関東では、ちまきよりも「かしわもち」を食べるほうが多いようです。

もっと しりたい?

*ちがやでまくから「ちまき」という説のほか、ぐるぐると何回もまくから「千まき」という説もあります。

*現在はちがやの葉でなく、もっと手に入りやすい笹の葉が使われています。

笹の葉には殺菌作用があるといわれており、昔から食べ物を包むのに良く使われてきました。ちがやと同様、災いをはらうと信じられています。

ちまきをしばっているひもは、畳表にも使われる「い草(いぐさ)」がよく使われます。

*ちまきは中国から伝わってきました。もともとはもち米などを笹の葉や竹の皮で包んで、蒸したりゆでたりしたものです。

江戸時代におかしとして、だんごやようかんなどで作られ始めたそうです。

(り)葉っぱのいいにおいがするでしょ。

(な)うん、中のおかしもおいしいなあ~。ちまきにわるものがよってこないなら、わるものの分も食べちゃおうかな!

(り)ふふ、食べ過ぎないようにね。

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