【11月15日は七五三】なんで「ちとせあめ」は長いの?【ふくろの絵にもひみつが】

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【11月15日は七五三】なんで「ちとせあめ」は長いの?【ふくろの絵にもひみつが】

3~5歳くらいのお子さんは、「なんで?」「どうして?」と聞いてくる「なんでちゃん」です。一つ答えるとその答えにさらに「なんで?」と聞いてくることも。
疑問の答えを調べることはできても、それを小さい子にわかるように言い換えるのは案外難しいことですね。ここでは、りんごちゃんが小さい子にわかりやすいことばで、季節のトピックにおこたえしていきます。

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(な)わあ、長いあめ!

(り)11月の七五三のお祝いで使う、「ちとせあめ」だよ。

(な)なんでちとせあめって、こんなに長いのかなあ?

(り)それはね…子どもが長生きしますように、というねがいがこめられているからだよ。

(な)ふうん。「ちとせ」ってなあに?

(り)「ちとせ」は「千年」とか「千歳」のことだよ。

(な)千年!?そんなに長生きをお願いしちゃうの?

(り)むかしは、今みたいにたくさんお医者さんがいなかったり、薬がなかったりして、子どもが小さいうちになくなってしまうことが多かったんだよ。

だから、子どもが健康で大きくなるってことが、とてもありがたいことだったんだ。

(な)へえ、今よりずっと大変だったんだね。

(り)そうだよ。だから、大切な子どもが元気に長生きして、幸せになるように願いをこめたんだね。

もっと知りたい?

*日本のあめは、もとは水あめのようなもので、菓子というよりも供物や薬として使われていました。最初の記録は日本書紀に出てきます。甘いので「あめ」と称されたといわれます。
砂糖を煮詰めて作る固いあめは、1543年に種子島にポルトガル人が来て、金平糖・有平糖が伝わって登場します。
*江戸時代になると、安価な米くずや糠を原料にするなどして、庶民も口にできるようになります。あめ売りがおもしろい口上をしながら売り歩くようになりました。
*千歳あめは、元禄宝永のころ、江戸浅草の七兵衛というあめ売りが「千年飴」(せんねんあめ)または「寿命飴」(じゅみょうあめ)と名付け、紅白2本の細長いあめを、鶴亀や松竹梅の絵の長い袋に入れ売ったとされます。

注意点

●固くて長いあめは、丈夫なビニール袋に入れてめん棒などでたたき、お子さんの口に入るサイズに砕いてから食べるなど、ご家庭で工夫して与えるようにしましょう。
●地域によっては長いままで食べるという習慣もあります。
その場合は、立ったままや歩きながら口に入れないよう、ご注意ください。
おうちの方の監督のもとできちんと座って食べるようにしましょう。

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(な)ちとせあめが入っている袋って、とってもきれいだよね。

(り)この袋にも、長生きのねがいが込められた絵が、いろいろかかれているんだ。

 おめでたい絵 いろいろ 

●つるとかめ
つるは千年 かめは万年 といわれ、長生きをあらわす。

●まつ たけ うめ=松竹梅(しょうちくばい)
まつ…木はとても長生き。とくに、一年を通じて緑の葉が出ている松は、生命力をあらわす。
たけ…冬でもぐんぐんのびる竹は、成長や発展をあらわす。
うめ…まだ寒いうちから春のおとずれを告げる花。
3つとも、寒いなかでも元気な植物で、おめでたいものとされる。

●おじいさんとおばあさん=尉(じょう)と姥(うば)/高砂(たかさご)
松にやどる、おじいさん・おばあさんの神様の伝説から。
おじいさんは「くまで」を持っていて、お金や宝をあつめる。
おばあさんは「ほうき」を持っていて、わるいものをはらう。
しらがになるまで長生きして、しあわせになるようにねがう絵。

●ひので
もののはじまりや、勢いをあらわす

●たい
「めでたい」にかけた、えんぎのいいおさかな

●ふじさん
日本一の山。富士→「不二」(ふたつとないもの)とかけて、おめでたいものと考えられている。

(り)袋の絵も、ひとつひとつ見るとおもしろいでしょ?

(な)そうだね! ちとせあめを食べながら、じっくり見ようっと♪


参考文献:青木直己・著『図説 和菓子の今昔』(淡交社)/五十嵐謙吉 著『祭事の文化事典』(八坂書房)/新谷尚紀 監修『ポプラディア情報館 年中行事』(ポプラ社)/武光誠 監修  深光富士男 著『行事や儀式の「なぜ?」がわかる 日本のしきたり絵事典 衣食住から年中行事まで』(PHP研究所)/山口昌男 監修『まるごとわかる「モノ」のはじまり百科①食べ物・飲み物』(日本図書センター)/武田澄子 監修『季節と行事のかるた』(学研)
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