【口の中を傷つけるだけじゃない⁉】歯磨き中の事故によって起こる影響や事故を防ぐコツとは?

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【口の中を傷つけるだけじゃない⁉】歯磨き中の事故によって起こる影響や事故を防ぐコツとは?

子どもの大切な歯を守るために、毎日しっかりと歯を磨く習慣をつけたいですよね。しかし、「歯ブラシを口にくわえたまま歩き回って転んでしまった」や、「椅子や台の上から落ちてしまった」などの事故が多く発生しています。

そこで今回は、子どもの歯磨き中に発生しやすい事故や、事故を防ぐために保護者が注意することについてご紹介します。

文/マムズラボ

目次

どんな歯磨きの事故が起きているの?

どんな歯磨きの事故が起きているの?

東京消防庁の発表によると、歯磨き中に起きた事故のうち、「歩いたり、走ったりして転倒」が約65%と、最も多くを占めています(※1)。事故を起こす年齢は1〜2歳が多く、歩行が不安定だったり、落ち着きがなく動き回ったりすることが原因です。

そのほかにも、ものや人とぶつかる、踏み台などから転落する事故も発生しています。
実際に起きた事故をいくつかご紹介します。

・歯磨きをしながら歩いていたら、フロアマットにつまずき転倒し、口腔内から出血した。(3歳 軽症)
・布団で寝転んで歯磨き中、歯ブラシの柄が枕に当たり、口腔内を受傷した。(1歳 軽症)
・ソファの上で歯ブラシをくわえたままハイハイしており、親が目を離した際に床へ転落し口腔内から出血した。(1歳 中等症)
・歯ブラシをくわえたまま歩いていたら、布団の上で転倒し、歯ブラシが口腔内に刺さった。(3歳 重症)
・歯ブラシをくわえたまま椅子から転落し、歯ブラシが2つに折れ、先端が口の中に刺さった。(1歳 入院)

歯磨きは毎日のことなので保護者もつい油断をしがちですが、目を離すと思わぬ事故につながる恐れがあります。子どもが痛い思いをしないよう注意しましょう。

関連記事:【あっ、危ない!おやつで窒息⁉】0~2歳の子どものヒヤリハットとその対処法6選

歯磨き中の事故によって起こる影響とは

歯磨き中の事故によって起こる影響とは

ここでは、歯磨き中の事故による影響を3つご紹介します。

口の中や喉を傷つける

歯ブラシをくわえたまま転んでしまうと、ブラシ部分や柄が喉に当たって口の中や喉を傷つけてしまう恐れがあります。

とくに、喉は気道を確保するために重要な部位です。この傷をキッカケにして気道がはれてしまうと、空気の通り道が確保できず呼吸困難になってしまう可能性もあります。

もし歯ブラシで口の中や喉を突いてしまった場合、子どもの様子に少しでも気になることがあればすぐに病院で受診しましょう。いつもと変わらないようにみえても、翌日には耳鼻咽喉科または口腔外科を受診すると安心です。

歯ブラシについた菌で感染

歯ブラシには口の中の雑菌が多くついています。事故で口の中や喉が傷ついた場合、そこから感染症を起こしたり、菌が原因で手術が必要になったりすることもあるのです。

雑菌が元で起こる感染症としては、口内炎や咽頭炎、さらには細菌性の扁桃炎などがあります。子どもの場合、免疫力がまだ十分に備わっていないので細心の注意が必要です。

歯磨きが嫌いになる

歯磨き事故によるケガそのものはたいしたことがなくても、「痛かった」という記憶や「ケガをした」という恐怖心から歯磨きそのものを嫌いになることもあります。

それが将来的に口腔ケアを怠る原因となることも考えられるため、安全な歯磨き環境を整えてあげましょう。

歯磨き中の事故を防ぐためのコツ4つ

歯磨き中の事故を防ぐためのコツ4つ

歯磨き中の事故を防ぐために、保護者はどのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。ここでは、子どもが安全に歯磨きをするコツを4つお伝えします。

保護者がそばで見守る

歯磨き習慣を身につけさせるためには、自分で歯ブラシを持って磨く練習も必要です。子どもが歯ブラシを持っているときは必ず保護者がそばで見守り、床に座らせて歯磨きをするようにしましょう。子どもが転ぶのは一瞬なので、保護者がそばで見守れないときは歯ブラシを持たせないなど、安全管理を徹底することが大切です。

また、歯ブラシだけでなく棒つきのキャンデーなど、口に棒状のものを入れて歩くのは同じ理由からとても危険です。怖い事故を防ぐためにも、日ごろから注意していきたいですね。

椅子、踏み台、ソファなどで歯磨きをさせない

座って歯磨きをしていたとしても、椅子や踏み台から転落する可能性があります。また、ソファなど体のバランスが取りにくい場所でも、体勢を崩して喉突き事故が起こる場合があるので危険です。

そのため、椅子や踏み台などの転落の可能性がある場所では歯磨きをさせないこと、ソファやベッドなどバランスが取りにくい場所でも同様に歯磨きをさせないことを心がけましょう。

歯ブラシを使い分ける

子ども用の歯ブラシには、柄が衝撃吸収素材でできていて転んでも刺さらないようになっているものや、ストッパーのついているものなど、喉突き事故を防止するための対策を施したものが多数あります。子どもが手に持つ歯ブラシはこのような配慮がされているタイプを選び、保護者が仕上げ磨きをするための歯ブラシとは使い分けるようにしましょう。

また、使い終わった歯ブラシは、すぐに子どもの手の届かないところにしまうことも事故を防ぐうえで大切です。

手鏡を持たせる

歯磨き中は子どもに手鏡を持たせて、歯を磨いているところを自分で確認しながら磨かせるのも効果的です。歯磨きの間、子どもは鏡に集中するため歯ブラシを持ったまま動き回るリスクが少なくなります。

毎日のことだから…歯磨きから目を離さない!

子どもの歯磨き事故を防ごう!

毎日のことだからつい油断してしまいがちですが、歯磨き中も子どもから目を離さないことが一番の事故予防になります。歯ブラシをくわえたまま歩いたり走ったりしないよう気をつけ、椅子やソファの上などは避けて、安全な場所で歯磨きをさせてあげましょう。

【参考元】
(※1)東京消防庁「乳幼児の歯みがき中の事故に注意!」

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