小学3年生は、学習面において今後の分岐点にもなる大切な時期です。「4年生以降の勉強についていけるか心配」「平均的に勉強ができるようになってほしい」といったように、悩みを抱えている保護者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、小学3年生(8歳・9歳)の勉強にオススメの学習教材15選を紹介します。実力差が出やすい時期だからこそ、学習教材を積極的に使用し学びを深めることが大切です。教材ごとの使い方や特徴、メリットなどを紹介するので、教材選びの参考にしてみてくださいね。
小学3年生(8歳・9歳)に家庭学習はどの程度必要?
小学3年生(8歳・9歳)は「9歳の壁」「小3の壁」と呼ばれる時期です。教科数がふえ、授業内容の難度が上がることから、学力の差が広がりやすいと言われています。授業についていけなくなったり、勉強に苦手意識を持ったりしないためには、この時期に学習内容をしっかりと定着させることが重要です。
教科がふえることで、授業だけでなく家庭学習の必要性も高まります。お子さんの理解度に合わせて対策できるのが家庭学習のメリットです。3年生の授業でつまずくと、4年生以降の勉強にも影響が生じてしまいます。学習教材を用いて、毎日コツコツと机に向かう癖をつけることからはじめましょう。
小学3年生(8歳・9歳)の勉強に適した教材の選び方
学習教材は複数あるため、「どのような教材を選べばいいかわからない」「うちの子に合う教材はあるのかな…」など、教材選びに難しさを感じる保護者もいるでしょう。ここでは、小学3年生に適した教材の選び方を紹介します。
①学習目標に合ったもの
小学3年生は、学力や学習目標に大きく差が出る学年です。すでに自身の勉強スタイルが定着している子とそうでない子との間で、勉強内容にも違いが生じます。そのため、対象年齢を小学3年生としている教材のすべてがお子さんに合うとは限りません。
「授業の予習復習」「受験勉強」「4年生の授業内容の先取り」など、一人ひとりの学習目標に合わせて教材を選ぶことが大切です。得意不得意や学習内容への理解度をチェックし、お子さんに合った教材を選びましょう。
②毎日継続してできるもの
小学3年生は、宿題の量がふえたり習いごとが忙しくなったりする時期でもあるため、短時間でかんたんにできる教材を選びましょう。忙しい中でも無理なく取り組める教材を選ぶことで、勉強へのハードルが下がり、学習習慣を身につけやすくなります。
毎日の勉強には、ドリルやワークブックが最適です。はじめから長時間勉強すると勉強自体が苦手になる恐れがあるため、まずは5~10分程度の短時間で完了する教材を用意しましょう。
③達成感を得られるもの
勉強へのモチベーションを高めるためには、「できた!」という達成感を味わうことが大切です。自信がつき、学習意欲が高まります。
ただし、達成感や喜びは自発的に取り組んだからこそ得られる感情であり、勉強を強制しても同じような感動は得られないでしょう。興味関心が持てるような教材を子ども自身で選ぶのも方法のひとつです。お子さんといっしょに、夢中になって取り組めそうな学習教材を探してみましょう。
小学3年生(8歳・9歳)にオススメ! 学びを深めるドリル・ワークブック10選
小学3年生(8歳・9歳)の勉強にオススメのドリル・ワークブックを紹介します。ドリルやワークブックは短時間で取り組めるように作られているものも多く、習いごとや宿題で忙しいときでも気軽に取り組める教材です。毎日机に向かう癖がつくので、学習習慣を身につけたいときにも適しています。
早ね早おき朝5分ドリル 小3計算
「早ね早おき朝5分ドリル 小3計算」は、5分で解けるドリルシリーズです。小学3年生で習う、わり算や分数などを網羅的に学習できます。朝のあいた時間や習いごとまでの移動時間など、スキマ時間を活用できるのが魅力です。
また、睡眠時間や勉強時間を記録できる「生活チェック」がついています。自身の生活をふり返る中で、規則正しい生活習慣や理想的な学習習慣を身につけられるでしょう。
ドラゴンドリル 小3漢字のまき
「ドラゴンドリル 小3漢字のまき」は、かっこいいドラゴンのイラストが人気のドリルです。小学3年生で習う漢字の読み書きを練習できます。
このドリルには楽しく取り組める工夫が満載です。魔法書やダンジョンをモチーフにしたデザインになっており、ワクワクしながら進められます。また、1回ごとにシールをはるとドラゴンのイラストが完成する仕組みになっているため、勉強へのモチベーションも高まるでしょう。
毎日のドリル 小学3年 文章読解
「毎日のドリル 小学3年 文章読解」は、国語力を育む文章読解ドリルです。物語、詩、説明文の読み取り問題が記載されています。スモールステップになるよう難易度が調整されており、反復練習に最適です。
繰り返し勉強する中で、学習内容が自然と記憶に定着します。また、問題文を通してさまざまな言葉に触れるため、表現力や語い力も身につくでしょう。
わけがわかる小学社会
「わけがわかる小学社会」は、小学3年生から6年生までの社会に関する問題をクイズ形式で解説する本です。身近な疑問から、中学入試で出題される問題まで含まれており、さまざまな学習目標に合わせた学習ができます。
「東大寺の大仏はなぜつくられた?」など、社会で問われる「なぜ?」が理解できる構成になっているので、丸暗記だけでは身につかない思考力や考察力が高まります。
はじめての作文力ドリル 小学中学年用
「 はじめての作文力ドリル 小学中学年用」は、作文や小論文を専門に指導する『白藍塾』による、作文の練習用ドリルです。
言葉を操ることの楽しさを実感できるような内容で、作文ぎらいの子でも思わず答えを書いてみたくなります。言葉のルールを学ぶとともに、発想力や構成力が高まるでしょう。オールカラーの紙面で見やすいのもうれしいポイントです。クイズをするような感覚で、楽しく学習できます。
5分で論理的思考力ドリル ちょっとやさしめ
「5分で論理的思考力ドリル ちょっとやさしめ」は、5分で解ける思考力ドリルです。算数や国語などの学力向上を直接的に狙うものではなく、論理的思考力を養うことを目的としています。
シンプルでありながら頭を使う問題も多く、大人から子どもまで幅広く楽しめる1冊です。家族や友だちといっしょに勉強しながら、誰が一番多く正解できるかを競い合っても楽しめるでしょう。
テストの点が上がる練習テスト 小3
「テストの点が上がる練習テスト 小3」は、テストの受け方を身につけることができる練習テストブックです。陰山英男先生が徹底分析した重要ポイントを単元ごとにテスト化しています。
学習指導要領に対応しており、これ1冊で、1年間に学習する算数・国語・理科・社会の重要ポイントを学習できます。
おしごと算数ドリル ビジネス×計算
「 おしごと算数ドリル ビジネス×計算」は、探究学習塾の大人気授業から誕生した、生きた算数を学べるドリルです。
実際にコンビニ店長になったつもりで、商品の売上・利益などの計算や、仕入れ・在庫の管理などを行います。実社会の「おしごと」を通じて、実践的な計算力、データ分析力、論理的思考力を養い、「算数ってなんの役に立つの?」を解決できます。
パンダでおぼえる ことわざ慣用句
「パンダでおぼえる ことわざ慣用句」は、ことわざや慣用句を覚えるための1冊です。かわいらしいパンダの写真が、子どもの興味関心を引きつけます。パンダ目線で例文が記載されているのがおもしろいポイントです。
何度も見たくなるような構成になっており、言葉がどんどん身につきます。パンダの生態についても記載されているため、動物好きのお子さんに最適です。
賢くなるパズル 論理・推理シリーズ たんてい ふつう
「賢くなるパズル 論理・推理シリーズ たんてい ふつう」は、卒業生の多くを難関中学校に合格させてきた『宮本算数教室』のオリジナル教材です。
文章(条件文)を読み取り、条件を整理して正解を見つける「推理パズル」となっており、謎解き感覚でパズルに取り組むことで、自然と読解力や論理的思考力がつきます。
小学3年生(8歳・9歳)にオススメ! 楽しく学べる知育教材5選
小学3年生は、家庭学習が身につきはじめる時期です。ただし、集中力はそこまで長くなく、座学による勉強だけではなかなか知識がふえないと感じることもあるでしょう。
ドリルやワークブック以外の、楽しく勉強できる学習教材を使用するのも方法のひとつです。ここでは、小学3年生の勉強に適した、オススメの知育教材を5つ紹介します。
どんどんめくってはっけん うちゅうのふしぎ
「どんどんめくってはっけん うちゅうのふしぎ」は、宇宙の不思議を学べる本です。しかけ絵本のようになっており、ワクワク・ドキドキしながら読み進められます。
太陽や彗星、月など宇宙に関することがたくさん書かれており、理科の授業がはじまる小学3年生にピッタリの内容です。文字はすべてひらがなとカタカナで書かれているため、お子さまひとりでも読み進められます。
学研の科学 万能顕微鏡と標本作成キット 世界とつながるほんもの体験キット
「学研の科学 万能顕微鏡と標本作成キット 世界とつながるほんもの体験キット」は、LED内蔵で50~100倍に拡大できる組み立て式の顕微鏡です。投影モードではスクリーンに映すことができるので、家族や友だちといっしょに観察することができます。
組み立て動画を見ながら、子どもが自分一人で10分程度で組み立てられます。
顕微鏡を使った実験を通し、興味のあるものを自ら発見し観察する力が育まれます。
英楽しく英語にふれられる! カードならべゲーム 英語でブンツクル
「 楽しく英語にふれられる! カードならべゲーム 英語でブンツクル」は、知識ゼロでも英文が作れるカードゲームです。①人、②動き、③物、④場所の4種類のカードを番号順に並べていくだけで、「単語」と「語順」の感覚が自然と身につきます。かるたやスピードシャウトといった6種類の遊び方ができます。
遊びの中で自然と英語を学べるので、「外国語活動」がはじまる小学3年生にオススメです。楽しんで英語を使用する中で、外国語に親しみを感じられるでしょう。
どろだんごの王様
「どろだんごの王様」は、どろだんごを作れるキットです。キットの中に入っている土、削り器と磨き器を使用すると、丸くてピカピカと光るどろだんごに仕上がります。2つ作れるので、友だちとどちらがきれいにできるかを競い合うと盛り上がるでしょう。作り方と光る原理を解説したブックもついており、自由研究にも役立ちます。
ことわざかるた
「ことわざかるた」は、10年以上愛され続ける定番の学習かるたです。教科書や試験に採用されるようなことわざを、かるた遊びを通して楽しく学習できます。かるたに記載されていることわざは、学習指導要領に対応しているため国語の勉強に最適です。また、カード用のリングもついているので暗記カードとしても活用できます。
小学3年生(8歳・9歳)が勉強する際のコツと注意点
小学3年生は、学習内容がふえ、一人ひとりの学力にも差が出る学年です。「学力を向上させたい」「4年生以降の授業に備えて勉強を進めたい」と考えている保護者も多いでしょう。ここでは、家庭で勉強する際のコツと注意点を紹介します。ポイントを押さえて、お子さんが自発的に勉強したくなるような環境づくりを心がけましょう。
おうちのかたも同じ空間で勉強をする
小学3年生になると学習習慣が身についている子もふえてきます。すでにひとりで勉強を進められるようになっている場合は、勉強中つきっきりで見守る必要はありません。ただし、できるだけ近くにいていつでもサポートできる体制は整えておきましょう。
保護者のかたもお子さんと同じ空間で、いっしょに勉強をするのも方法のひとつです。勉強する際の姿勢や取り組み方の手本を示せば、よい刺激を与えられます。また、できたときの喜びや勉強が終わったときの達成感を共有できれば、親子のコミュニケーションにもなり、お子さんの情緒が安定します。
勉強する環境を整える
お子さんがリビングやダイニングで勉強している場合などに、テレビやスマホなどが気にならない環境を整えてあげることも大切です。
小学校低学年でスマホを持っているお子さんは少ないと思いますが、普段からタブレットや保護者のスマホで動画などを視聴しているなら、勉強中に目に入ると集中できなくなる可能性があります。テレビなどはもちろんですが、子どもが勉強している横で、親がスマホを見るといった行為もできれば控えましょう。
メリハリをつける
ダラダラと長時間勉強するよりも、時間を決めて集中して勉強したほうが、学習効率がよくなります。ドリルやワークブックを使用し、毎日コツコツと短時間の勉強をするよう心がけましょう。
集中力を高める方法はいくつかありますが、勉強後に自由な時間をつくれば、集中して勉強に取り組むことができます。「勉強が終わったらゲームしてOK」「勉強で全問正解できたらシールをもらえる」といったようにご褒美を用意するのもいいですね。学習計画をあらかじめ立てておき、ゴールを設定することで集中力が高まります。
まとめ
小学3年生は、学習する教科がふえるため「9歳の壁」「小3の壁」と呼ばれています。4年生以降の勉強にもスムーズに対応するためには、3年生の学習内容に対する理解を十分に深めておくことが大切です。
教材選びに難しさを感じるかたや、家庭学習での指導方法に疑問をお持ちのかたは、学研教室をご利用ください。公式サイトや電話からお申し込み・お問い合わせが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
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