自由研究にもぴったり! 【1日でできる! かんたん科学あそび&工作】

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夏休みにおうちでできる、かんたんな科学遊びをご紹介します。
どれも半日~1日でできるものばかりなので、自由研究として取り組んでみるのもオススメです。
お子さんといっしょに、手作り科学遊びを楽しんでみてください。

目次

コーヒーフィルターにお絵かきしよう!

白いコーヒーフィルターに水性ペンでお絵かき! かいた部分に綿棒を使って水を含ませると、色がじんわりとにじんでいく不思議を体験しましょう。

水性インクの色は、何種類かの色素を混ぜて作られていることがあり、にじませることでその色が分離し、目で見て観察することができます。

水でぬらす方法は、ストローやスポイト、霧吹きなどがあります。一瞬でインクがにじむ手軽さはありますが、量の加減が難しく、びちゃびちゃになってしまい、色の観察につながらないことも。今回は、綿棒を使って、直接触れさせながらにじみを楽しみたいと思います。

【準備しよう!】

コーヒーフィルターにお絵かきする材料。

 

●材料
白いコーヒーフィルター
水性ペン
綿棒
水(紙皿に入っています)
画用紙

●そのほかの道具や用意しておくとよいもの
新聞紙、はさみ、のり

【作ってみよう!】


コーヒーフィルターに、水性ペンで「水玉」のように点をかきます。

コーヒーフィルターに水性ペンでお絵かき。

テーブルに色が写らないように、新聞紙などを敷いて行いましょう。

水にぬらした綿棒を「水玉」につけます。

綿棒に水をつけてにじませる。

綿棒が触れた瞬間、色がにじんでいきます。

にじんでいく様子・色を観察しましょう。

水性ペンの色がじんわりとにじむ。

色が広がっていく様子が楽しく、よく観察すると、インクの色が何色か混ざっていることもわかります。

新しいコーヒーフィルターに、自由にお絵かきをしましょう。

コーヒーフィルターに水性ペンでお絵かき。

綿棒に水をつけて、かいた絵をにじませます。

綿棒に水をつけてにじませる。

コーヒーフィルターが乾いたら、絵を切り取り、画用紙などにはります。

乾いた絵柄を切り取って貼る。
乾いた絵柄を切り取って貼る。

 あじさいや花火など、夏の風物詩に見立ててはっても楽しいです。

洗濯のりでスーパーボールを作ろう!

洗濯のりと塩で、スーパーボールが手作りできます。洗濯のりは「PVA」と表示のあるものを使います。

「PVA」は、ポリビニルアルコールのことで、水溶性プラスチックの一種。これに塩を入れると、PVAにくっついている水分がはがされ、PVAだけが集まって取り出されます。塩析(えんせき)と言います。この仕組みを利用して、スーパーボーができます。

食紅や絵の具を使って、カラフルに作ってみましょう。

いろいろな作り方がありますが、ここではわかりやすく「洗濯のり」と「塩」を使った作り方を紹介します。

【準備しよう!】

スーパーボール作りの材料。

●材料
洗濯のり

プラスチックコップ
食紅(絵の具でもOK)
割り箸(スプーンなどでもOK)
キッチンペーパー
使い捨て手袋

●そのほかの道具や用意しておくとよいもの
大さじ(大きめのスプーンでもOK)
紙皿・ボウルなど(絞った水気を受けたり、スーパーボールを洗ったりするときに使う)

【作ってみよう!】

洗濯のり(大さじ1)をプラスチックコップに入れます。

洗濯のりをプラスチックコップに入れる。

色づけ用の食紅を入れます。

洗濯のりに食紅を入れる。

よく溶かしましょう。

塩(大さじ2)を入れます。

洗濯のりと食紅の中に、塩を入れる。

「洗濯のり」と「塩」は、1:2の割合で作ります。

割り箸などで、かきまぜます。

箸でかきまぜる。

かきまぜると、かたまりができるのがわかります。

かたまりを取り出し、キッチンペーパーで水気を絞ります。

キッチンペーパーで絞る。

食紅などの色が手についてしまうので、使い捨て手袋をつけましょう。

かたまりを取り出して、水洗いをします。

洗って丸くする。

水でよく洗い、丸く形を整えます。

キッチンペーパーで水気を拭き取ったら、乾燥させます。

出来上たスーパーボールを、テーブルの上などで弾ませてみてください。

オリジナルの石けんを作ろう!

好みの色や形が楽しめる「オリジナル石けん」作りに挑戦してみましょう。

いろいろな作り方がありますが、ここでは手軽にできる石けんを削って作る方法を紹介します。粉状に削った石けんが、再び固形石けんに変身する不思議を楽しみましょう。

また、削った石けんが余ったら、お湯で溶かしてシャボン液を作ってシャボン玉遊びをしたり、泡だて器を使って泡をたくさん作って泡遊びをしたりしても楽しいです。

【準備しよう!】

石けん作りの材料。

●材料
無添加の石けん
石けんを削るもの(おろし金やチーズ削り、フォークやスプーンなどでも)
食紅(絵の具でもOK)
水(適量)
ポリ袋
クッキーなどの抜き型
ラップフィルム
使い捨ての手袋

●そのほかの道具や用意しておくとよいもの
香料(石けんに好みの香りをつけたい場合)
新聞紙(テーブルに敷く)
紙皿(削った石けんを入れる)
トレイなど(石けんが固まるまで置いておく)

【作ってみよう!】

石けんを削ります。

石けんを粉状にする。

子どもと交代で削ってみましょう。一般的な大きさの石けんだと、1個削るのに15~20分程度かかります。
子どもの手元が心配な場合は、フォークやスプーンを使ってもOK。

削った石けんをポリ袋に入れます。

削った石けんをポリ袋に入れる。

石けんに色をつけ、水を加えます。

食紅と水を加える。

食紅は付属のスプーンで少しずつ入れます。水もスプーンなどで、少量ずつ入れましょう。
香料を用意している場合は、ここで入れます。入れ過ぎには注意を。

よくもんで、なじませます。

しっかりとも見込む。

粘土くらいの柔らかさを目指して、しっかりともみ込みましょう。

形を作ります。

型に詰める。

クッキーの抜き型の上にラップフィルムをふんわりとかけて、その上から石けんを詰めます。
このとき、色が手についてしまうので、使い捨ての手袋をつけましょう。

☆ラップフィルムを使うのは、乾燥後に取り出しやすくするためです。そのまま詰めてしまうと、取り出すときに、崩れたり割れてしまったりすることがあるので気をつけてください。

しっかり乾かしたら、出来上がりです。

乾燥させたら出来上がり!

風通しのよい所に置いて、半日~1日くらい乾燥させましょう。

今回は、100円ショップなどでも手に入る身近な材料を使って、親子でいっしょに楽しめる「科学遊び」のアイデアをご紹介しました。
ぜひ、試してみてください。

この記事の監修・執筆者

かんたん工作・科学あそび教室 くりの木倶楽部 代表 岩立 直子

横浜こども科学館(現 はまぎんこども宇宙科学館)で13年間勤務。主に科学実験、企画展、工作教室などを担当。科学実験ショーは、制作から実演まで担当し、2000回以上の実演経験がある。

2006年に退職後、2007年3月に「くりの木倶楽部」を立ち上げ、0歳から大人まで参加できる教室を主宰している。サイエンスショー制作・演示、科学教室講師、サイエンスイベントプロデュース活動の他に、保育雑誌などで科学遊びや工作の執筆・制作も行っている。

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