新学期を迎え、ママ友づくりがスタートするころは、いろいろな悩みや不安を抱える時期でもありますね。そこで、「ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)入学してもママ友ができない…
先日子どもの入学式でした。子どもももちろん、私も緊張して出席しました。ここで、ママ友をつくらなくちゃ…と思っていたからです。しかし、結局誰にも話しかけることができず、誰にも話しかけてもらえず。家に帰って泣いてしまいました。実は、引っ越してきたばかりで、まわりに誰も知り合いのご家庭がいないのです。現在も相変わらずママ友ができずじまい。このままでよいでしょうか。
なかさとさんのアドバイス ママ友づくりはこれからが本番です
ご入学、おめでとうございます。知り合いが誰もいない場所へ飛び込むのは、どんなときでも不安ですし勇気が必要ですよね。「ママ友をつくらなくちゃ」というお気持ちだったからこそ、誰とも話せなかったことは、とてもショックでしたよね。
安心してください。ママ友づくりの機会は、これからが本番です。そもそも入学式は、どのママにとっても特別で慌ただしい1日ですから、他のママとゆっくり会話ができる状況ではなかったのではないかと思います。今後、授業参観や運動会などのイベントではクラスのママたちと長時間同じ空間を共にすることができますし、係や当番、役員などに参加すれば、違う学年のママたちともコミュニケーションを取ることができます。
そして何より、お子さまが学校でたくさんのお友だちをつくってきたら、子どもどうしの繋がりから自然とママ友ができるのではないかな、と思います。
事例2)子どもの友だちを軽く注意したら、その子のママに伝わり気まずくなってしまった
入学して同じクラスになったお友だちが遊びに来ました。おやつにおせんべいを出したのですが、そのお友だちが立ち歩きながらおせんべいをかじるので、部屋中せんべいカスだらけ。そこで、お友だちに「ちゃんと座ってこぼさないように食べて。ほら、おせんべいのカスがたくさん!」と注意して、座って食べてもらうようにしました。
数日後、学校でその子のママに会ったときに「この間はすみませんでした。お部屋のなかをきれいにしているのに…」と謝られましたが、なんとなく気まずい空気が流れてしまいました。神経質なママだと思われたのかな、と気になります。お友だちが遊びにきたときは、家が汚れても何も言わないほうがよかったのでしょうか。
なかさとさんのアドバイス
家のルールなら、堂々としていてOK
食べ歩きを気にしない家もあれば、もっともっと厳しいルールがある家もあるでしょう。その家に入れば、基本的にはその家のルールを守ることは大切です。お相手ママに「神経質だな」と思われたとしても、堂々としていいと思いますよ。「今後、うちの子もお邪魔することがあるかもしれません。その際に万が一失礼なことをしたら、叱り飛ばしてください」などとカラッと切り返せればいいのですが、お相手ママのタイプもあるので、言葉のチョイスがなかなか難しいですよね。
ちなみに、我が家も食べ歩きは禁止です。我が子が小さいころ、食べ散らかすお友だちが来たときは「家中がアリだらけになるから座って食べようね」「散らかったお菓子を、誰が一番上手に集めてゴミ箱に捨てられるか競争をしよう」など、子どもたちが楽しくルールを守れるような心掛けをしていたことを思い出しました。同じ内容でも伝え方ひとつで子どもはまったく違うとらえ方をします。きちんとルールを守ってもらうために、お子さまと話し合う機会を設けるのもいいと思いますよ。
次回は5 月 27 日の予定。テーマは「 ママ友とママ友の間で」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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