いよいよ待ちに待った入学式ですね。
子どもはもちろん、親もドキドキ……。入学式とはどのようものなのでしょうか?
教師経験もある教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました。
入学式には余裕を持って臨みましょう
小学1年生の最大のイベントはなんといっても入学式ですね。
お子さんだけでなく、お父さん・お母さんも今から楽しみにしていることと思います。
同時に、ちょっと心配というひとも多いことでしょう。
そこで、一般的な入学式の様子を簡単にご紹介いたします。
(といっても、地域や学校によってかなり違いがあるのですが…)
入学式の日は余裕を持って出かけた方がいいですよ。
そうすれば、道すがら春の風景を楽しみながら、そして「わが子がいよいよ入学するのだ」という喜びを味わいながら学校に向かうことができます。
時間ぎりぎりだとそれもできませんし、交通面でも危ないですよね。
それと、入学式会場の受付はいつもけっこう混雑するんです。
多くのみなさんが同じような時間帯にいらっしゃいますので、どうしてもそうなるのです。
しかも、受付では入学通知書、学校家庭連絡票、緊急連絡カード、児童保険調査票、家庭教育学級申込書など7,8種類の提出物を出します。
提出する方も受け取る方もたいへんです。
学校によっては、受付のあとで学区の大きな地図の中に自分の家を見つけて色を塗ることもあります。
これは家庭訪問のとき参考にしたり、何らかの緊急時に訪問したりするためです。
学区の大きな地図はクラスに1枚しかないため、ここでも混雑します。
余裕を持って早めに出かければ、こういったこともすべて混雑する前に楽しみながら済ませることができます。
お父さん・お母さんは体育館へ、子どもは教室へ
さて、受付では6年生のお兄さん・お姉さんが1年生の子にリボンをつけてくれます。
1組は赤色、2組は黄色、3組は青色というように、クラスによって色が違うリボンです。
そのあと、子どもたちは6年生に連れられて教室に入り、自分の名前が書かれている席に座って入学式の始まるのを待ちます。
お父さん・お母さんたちは体育館に入って待つことになります。
体育館には「カノン」や「早春賦」などの素敵な音楽が流れています。
そして、この日のために先生や在校生たちが心を込めて体育館を飾り付けてあります。
教室も、ピカピカの1年生を迎えるに相応しい春の装いで飾り付けてあります。
そんな中、ほとんどの子どもは緊張した顔つきで背筋をピンと伸ばして黙って座っています。
でも、中には幼稚園や保育園の友達を見つけて喜んでおしゃべりしている子もいます。
世話係の先生と6年生が1年生の世話をするわけですが、一番気を遣うのがお漏らしをしないようにトイレに連れて行ってあげることです。
そのためしょっちゅう「おトイレに行きたい子いますか?」と聞いています。
そして、いよいよ入学式が始まるというときには再度トイレのことを聞きます。
トイレが済んだら、入場に備えて出席番号順に並ぶことになります。
ある年、このとき「うんちしたい」と言った子がいたそうです。
大物ですね。
もちろん、行かせてあげたそうです。
さあ、いよいよ入学式です。
この記事の監修・執筆者
長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。
音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。
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