【6年生がお世話係】新1年生、入学後はどんな学校生活?

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【6年生がお世話係】新1年生、入学後はどんな学校生活?

いよいよ入学が近づいてきました。
春からご入学のお子さんとおうちのかたへ、入学後の1年生の生活について、現役小学校教諭の舟山由美子に紹介していただきます。

目次

入学当初は特に、学校の連絡プリントを入念にチェック

入学直後の新1年生の保護者から問い合わせをいただくことが多いのが「下校時刻」と「給食がいつから始まるのか」について。まずは、この2つからお話ししていきましょう。

多くの学校では、入学当初は週ごとに「学年だより」のようなものが配布されます。そこに毎日の時間割や学習内容、給食の有無、下校時刻・提出書類や持ち物が記されています。まずはそれをよく見て、スケジュールを確認するとよいでしょう。

入学して1週間程度の期間は給食がなく、1年生の授業は午前中で終わります。また、5月の連休ぐらいまでは集団下校をしている学校がほとんどです。登校班がある地区や学校はその集団で、そうでないところは同じ方面の子ども同士で下校します。初めのうちは1年生の担任が各コースについていきますが、それぞれの子どもたちの通学路を把握するために、毎日別のコースを受け持つようにしています。

初日の下校の際には、列に並ぶところから練習し、翌日から同じグループで、列を作って帰れるようにします。

6年生がお世話をしてくれて、学校生活を学んでいきます

給食については、1年生の場合、入学式の翌週から始まるところがほとんどです。始まる前日までに、給食着の着方や、配膳やお盆の持ち方などを、給食の中身を入れず食器だけで練習したりします。とはいっても、すぐにできるわけではありません。そこで頼りになるのが6年生のお兄さん・お姉さんたちです。

給食だけでなく、朝のしたく、トイレ、遊び方なども、6年生がお世話係をして教えてくれるのです。親御さんの中には、「うちの子、学校で何もわからなくて困っていないかな…」と心配されている方もいらっしゃるいかもしれませんが、担任も見守る程度で大丈夫なほど頼りになる存在です。

ところで、新1年生の子たちは、学校に来たらすぐ「お勉強」ができると思っているようです。でも入学後の数日間は、あいさつや返事の仕方、手の挙げ方、机の座り方、整列のしかた、机の中やロッカーの物の出し入れ、トイレの使い方、体育館や保健室など大事な場所への行き方、廊下の歩き方……など、たくさんの学校生活の基本事項について学ばなければなりません。

ですから、「早く算数がしたい!」とか「国語で字を書きたい!」という子もたくさんいますが、残念ながらすぐにできるわけではないのです。でも、ぜひ勉強への意欲は、高学年まで持ち続けて下さいね。

1年生のうちに忘れ物をしないための習慣を身につけたい

入学当初は、準備物や提出物が多いため、さっそく忘れ物をしてしまうこともあります。多くの学校では、取りに戻ることはできませんが、だからといって、お母さんが届ける必要はないと私は思っています。

忘れ物は誰にでもあるもの。叱られたり注意されたりしたあとで「では、これからどうするのか」と自分自身で考えられる子に育てることが大切ではないでしょうか。

1年生のうちは、親子で一緒に翌日の時間割を揃え、忘れ物がないように自分で気をつける習慣をつけるようにして下さい。また、学校からのお知らせやプリント・先生からの連絡帳を必ず親に見せることも大切です。

こうした習慣は、1年生のうちにつけることが肝心。これができれば、多くのお母さんの学校に関する悩みのほとんどが解消されるはずです。

雨の日はビニール袋や替えの靴下を用意しましょう

最後に1つ、入学後の雨の日の支度についてのアドバイスを。
入学してすぐ春の雨が続くことがあります。大きなランドセルだけでも大変そうなのに、その上に雨合羽をはおり、ランドセルカバーをつけ、長靴をはき、その上に傘を持ったりしなければなりません。

靴下などがぬれる可能性もありますが、学校に着いても、それらを広げて乾かせる十分な場所はありません。お家でビニール袋を必ず持たせて、そこにぬれたものを入れるように教えてあげてください。替えの靴下や、ミニタオルもあるとよいですね。

この記事の監修・執筆者

小学校教諭 舟山 由美子

ふなやま ゆみこ/東京都の現役小学校教諭。
長年の小学生の指導経験に基づいた、
教育・子育てアドバイスに定評がある。

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