【それってもしかしたら「試し行動」?】子どもが試し行動をする理由や具体例を紹介

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【それってもしかしたら「試し行動」?】子どもが試し行動をする理由や具体例を紹介

「最近、子どもが言うことを聞かなくなった」
「自分でできることをやってほしいとお願いしてくる」

子どもがそのような行動をとるのは、もしかすると保護者に対する“試し行動”かもしれません。本記事では、子どものちょっとしたわがままに悩む保護者に向けて、試し行動とその理由、対処法について解説します。

文/マムズラボ

目次

子どもの試し行動とは? 具体的な行動例をご紹介

子どもの試し行動とは? 具体的な行動例をご紹介

試し行動とは、悪いことをしたり、叱られても繰り返したりと、どこまで許してもらえるか、子どもが大人の気持ちを探るための行動を指します。意識して試し行動をしている場合もありますが、子ども自身も無意識に試し行動をしてしまう、という場合もあります。

試し行動として、以下のような行動をすることがあるでしょう。

・おもちゃを投げたり、壊したりする
・いろいろなものに落書きをする
・わざと泣いたり叫んだりする
・あまのじゃくな行動をとる
・保護者やお友だちに暴力をふるう
・食べ物や飲み物をわざとこぼす
・周りから言われたことをすべて否定したがる
・わざと無視するような態度をとる
・うそをつく

反抗期の反抗と似ていますが、反抗期は自我を主張したいがゆえの反抗であるのに対し、試し行動は「甘えたい」「こっちを見てほしい」という気持ちが根底にあります。

大人の顔色を見ながら困った行動をわざと繰り返す場合は、試し行動だと考えてよいでしょう。

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子どもが試し行動をする理由とは?

子どもが試し行動をする理由とは?

試し行動の根本的な目的は、愛情確認です。では、どのような場面で子どもは保護者を困らせるような試し行動をとるのでしょうか。試し行動には、明確な理由があることがあります。ここからは、よくある理由をいくつかご紹介します。

赤ちゃん返りによるもの

試し行動のなかでも代表的なのが、赤ちゃん返りです。

「ママが妊娠した」「弟や妹が生まれた」などといった環境変化に直面すると、保護者から自分へと向けられる愛情が減少したように感じ、今までできていたことを「できない」「やって」と、保護者に甘える目的で試し行動をとることがあります。

これは、自分をもっと見てほしいという不安な気持ちが、試し行動という形で表出されているのです。

環境の変化からくる不安によるもの

急激な環境変化によって精神的に不安定になり、問題行動が目立つようになることもあります。

とくに、引っ越しを伴う転園・転校時は、保護者も忙しくバタバタしていることが多いため、構ってもらえないストレスが上乗せされ、それらを払拭するために試し行動をとると考えられます。
 

イヤイヤ期によるもの

イヤイヤ期から波及した試し行動もあります。イヤイヤ期の子どもは、自我が芽生えて自己主張が強くなっています。なんでも自分でやりたいと思う反面、うまくできない自分に腹を立てかんしゃくを起こすことも多くあるでしょう。

ここまではいいのですが、そんなイヤイヤ期の典型行動を保護者に繰り返し叱られてしまうと、子どもは「嫌われてしまったかもしれない」という不安な気持ちを抱き、試し行動をとることもあります。

愛情を確認したい気持ちによるもの

なんらかの理由で、子どもが自分に向けられる愛情をしっかりと感じ取れていない、または愛情を注がれた経験が乏しい場合に、試し行動をとりやすいといわれています。

知らない人を試したい気持ちによるもの

新しく出会った人がどのような人なのか知ることを目的に、試し行動をとることもあります。筆者の子どもは、幼児のとき、初対面の人と会うとあえて何度もモノを落とし、その人がそれを拾ってくれるか観察していました。

このように、わざとよくない行動をすることで、相手がどの程度までなら自分を受け入れてくれるか、情報収集をしているのです。

子どもが試し行動をしたときの対処方法は?

子どもが試し行動をしたときの対処方法は?

試し行動には子どもなりの理由がありますが、何度も繰り返されては保護者も疲弊してしまいます。そこで、子どもが試し行動をしたときの対処方法をご紹介します。

なぜそんな行動をとるのか理由を聞く

とくに大切なのが、子どもの話を聞くことです。試し行動は、子どもが自分の不安を解消するための自然な反応です。だからこそ、なぜそのような行動をとったのかを聞き、子どもの行動の裏にある理由を理解しようとする姿勢が重要となります。

しかし、まだ自分の気持ちがうまく言語化できないケースのほうが多いでしょう。そんなときでも、ことばにさせようと問い詰めるのはNGです。子どもの気持ちを聞く姿勢でいるよ(=気持ちを受け止める準備があるよ)、ということを伝えるつもりで、ゆったりと「聞く」ことを心がけましょう。

悪い行動はきちんと叱る

試し行動の原因が寂しさや不安だとわかると、多少は許してあげたほうがよいのかな? と思いがちですが、許し過ぎるのはよくありません。叱るべきときにはきちんと叱りましょう。

ここで重要なのは、子どもの自己評価を傷つけないよう、問題のある「行動」に焦点を絞って叱ることです。「その行動がなぜよくないのか、どのような行動をすればよいのか」など、子どもの理解度に合わせて具体例をあげながら説明しましょう。

しっかり愛情を伝える

試し行動をしてしまう子どもには、保護者が意識して愛情をしっかり伝えることも大切です。試し行動の根っこにあるのは、子どもの不安やストレスです。「大切に思っているよ」と態度やことばで示すことにより、安心させてあげましょう。

子どもとのスキンシップの回数を増やす

愛情を示す手段として、ことばや表情も大切ですが、ハグや手をつなぐなどのスキンシップもオススメです。子どもは肌のぬくもりや感触を通じて安心感を得たり、愛情を感じたりします。試し行動をしてしまう子どもと積極的に触れ合う時間をとることで、子どもの情緒が安定しやすくなるでしょう。

子どもの気持ちを受け止める

試し行動を繰り返させないために、普段から子どもの気持ちを受け止めることも大切です。

注意して見ると、日常のそこかしこで子どもは「見て」「聞いて」「遊ぼう」とアピールしていることに気づけるかもしれません。これらのアクションを見逃さず、共感を示すことで、不安やストレスの蓄積をある程度防げるでしょう。

過度に反応しない

試し行動に対して、過剰に反応をしないようにすることも重要です。子どもは、保護者の反応から自分への興味を測るため、過剰に反応するほど同じ行動を繰り返すようになります。普段の呼びかけには共感しながらも、試し行動に対しては冷静に対応することが大切です。

試し行動をしてしまう子どもの気持ちもしっかり受け止めよう

試し行動をしてしまう子どもの気持ちもしっかり受け止めよう

子どもの試し行動の原因と、試し行動に対する対応についてお伝えしました。試し行動は、子どもが不安やストレスで精神的に不安定になっていることを教えてくれるサインでもあります。

試し行動をきっかけに、子どもと愛情たっぷりで触れ合ってゆっくり癒すことを意識しましょう。そうすることで、子どもの不安だけでなく、保護者のストレスも解消されるかもしれません。

この記事の監修・執筆者

曽田照子

作家/子どもへの言葉かけ、「子育てNGワード」の専門家。「言葉」を扱うコピーライター経験から、子育て中の子どもへの言葉かけに関心を持つ。
三人の娘の子育ての実感(成功も失敗も)を活かした書籍を執筆している。
『お母さん、ガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気をなくす言葉66』
『決定版 ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』

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